2015年12月28日月曜日

今年も1年ありがとうございました。来年の予定です。

今年1年、システマ湘南ありがとうございました。

今年最後のシステマ湘南は12月26日に行いました。
参加者は11名でした。
内容は最新の日本語バージョンが出た「コンバティブ・ボディ」です。
評価の高いビデオですが、約1時間半のうち、
40分ほどがボディウエイトマッサージで、
システマのマッサージを研究するのは、最適な素材となっています。
26日も1時間以上かけてマッサージを行いました。

この日はシステマ東京のベテラン、Uさんも参加してくれました。
Uさんには私の相手をしてもらって、大変助かりました。
湘南に来ていただき、ありがとうございました。
顔なじみの人とワークをやるのは安心感があります。
本当は誰とやっても同じではないといけないのでしょう……。

その後は忘年会でした。
練習後、2名帰られて、あとから忘年会に3名参加してくれて、
忘年会の参加者は私を入れて13名。
18時から22時まで、あっという間の4時間でした。

昨年最多参加数だったY君は残念がら今年は3位。
去年2位だったAさんが1位となりました。
Aさんは今年31回おこなったうち、29回も参加してくれました。
本当にありがとうございました。

今年は計31回行って、参加者は延べ309名。
毎回10名ほどの参加者が来てくれました。
つたないリードで、伝わりにくいかもしれませんが、
いつも参加してくださっている皆さまには、感謝しております。

今年はスポーツ保険に加入して、万が一の事故に備えたほか、
システマ湘南初の「ビーチ・システマ」を6月に行いました。
「ビーチ・システマ」は好評だったため、来年も行う予定です。
また去年は月2回程度でしたが、月3回のペースに近づけていきました。
できるだけみなさんが参加しやすい環境を整えていきたいと思います。

システマ湘南を始めて2年になりましたが、
私も大変多くのことを勉強させてもらいました。

さて、次回は来年の1月9日となります。
時間は15時から17時までで、
場所は、見田記念体育館となります。
最寄の駅は鎌倉駅ですが、
この場所を使うのは初めてとなります。
お間違いないようにお願いします。

1月からはシステマの基礎編、4大原則、4大運動、
それにストライクを基本からやっていきたいと思います。

来年もよろしくお願い申し上げます。
みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。

2015年12月24日木曜日

いよいよ今年最後の練習です

ブログを全然更新していませんでした。
2週間も空いてしまいました。

やはり12月は忙しいです。
まだ年賀状も書いていません。

やはりみんな忙しいのか、
システマの他のクラスに出ても参加者は少ないようです。
先週の19日、53回目のシステマ湘南を行いましたが、
参加者は8名。うち1名は体験者の方でした。
久しぶりに10名を切りました。

体験者は介護の仕事をなさっている方のようで、
ワークを楽しんでいただけたようでした。
参加してくださった方々、ありがとうございました。

さて、話は飛びますが、「このミステリーがすごい 2015」(宝島社)が出ました。
今年はシステマ使いが主人公の小説「影の中の影」(月村了衛、新潮社)が出たので、
ベストテン入りするかなと期待したのですが……。
残念ながら12位。それでも、よく健闘したと思います。

この本で少しでもシステマに興味を持ってもらえる人が増えたらいいと思っています。
10位以内だと、書店に並べられて、改めて売れたところなんですけどね。
まだ読んでいない人は、是非お読みください。

今週26日は、今年最後のシステマ湘南となります。
いつも通り、鎌倉武道館(最寄の駅は大船駅)で15時より行います。
よろしければいらしてください。
練習後は、忘年会を行います。
当日参加も可能ですので、よろしくお願いします。

正月明けは1月9日から行います。
(新たに追加しました)
見田体育館という初めて使う体育館となります。
予定表に追加しておきましたので、ご確認ください。

2015年12月11日金曜日

2016年1月~2月の予定

早いもので、もう今年もあと2週間ちょっとなります。

鎌倉市の体育施設の抽選も終わって2月までの予定が決まりました。

1月16日 鎌倉武道館 柔道場
1月23日 鎌倉武道館 柔道場
1月30日 大船体育館 格技室
2月6日  鎌倉武道館 柔道場
2月13日 鎌倉武道館 柔道場
2月27日 鎌倉武道館 剣道場

いずれも15時から17時までとなります。
団体使用で申し込んでありますので、
各個人で施設使用料を支払う必要はありません。

お時間の都合がつけば、ご参加ください。
お待ちしております。

2015年12月1日火曜日

相手をリラックスさせる攻撃

先週土曜日(11月28日)のシステマ湘南(51回目)は、
ブラディミア師の大阪セミナーの初日の復習でした。
頭から順に肩、腰、指と、
どうアプローチしてテイクダウンしていくかのワークをシェアしました。
参加者は11名でした。うち初顔の参加者さんが2名いらっしゃいました。
参加してくださった皆さん、ありがとうございます。

28日は、たぶんシステマ湘南初の午前中スタート。場所は鎌倉体育館。
11時から13時という時間でしたが、鎌倉はさすがに観光地。午前中から混んでいますね。
天気がよかったせいもありますが、常連のOさんが「初詣かと思いました」というぐらい
鎌倉駅も混雑していました。

午前中にクラスを終えて、参加者8名の方と昼食。
運よく江ノ電を見られるタコス屋に入れて、ビールを飲みながら談笑。
いかにも「湘南」という感じで、
午前中にクラスをスタートスするのも、たまには悪くはありません。

次回は12月5日(金曜日)15時~17時となります。
鎌倉武道館(最寄りは大船駅)の柔道場で、
大阪セミナー2日目の復習をやります。
前回、前々回のセミナーの復習は、予定したドリルを全てこなせず、
取りこぼしがあるのですが、それらについては、別の機会に紹介したいと思っています。

そろそろ寒くなってきました。
柔道場の場合は畳ですから、それほど寒くないですが、
格技室や多目的室の場合、板の間なので、裸足だとかなり冷えます。
練習に際しては、足袋や靴下、底の形状が相手に対して
痛くないような運動靴を履くことをおススメします。

さて、5日のクラスの準備のために、2日目の講習会についてメモをまとめています。
このブログにも書いた「痛い攻撃は相手に記憶される(からよくない)」というのは、
この2日目のブラッドの発言です。
メモを見ていたら、それとペアになる発言をしていました。
「相手をリラックスさせる攻撃をすれば、相手は自分を思い出さない」

セミナー中に、ストライクについては何度も「相手をリラックスさせるように」と
ブラッドは言っていました。
相手がリラックスすれば、相手は力が入らなくなって、気持ちよく倒れるわけです。
そんなことが出来るのかと思われるかもしれませんが、
ミカエルやブラッドのストライクは、本当にそんな感じなのです。
だから、もし実戦で使ったとしても、決して遺恨は残らないでしょう。

そんなストライクが出来るようになりたいものです。

2015年11月25日水曜日

第50回目終了。ブラッドセミナーの復習でした。

早いもので、2014年の1月から始めて、月2、3回のペースでクラスを開き、
途中、私の病気などもあり、お休みしましたが、
前回の11月21日でシステマ湘南も50回を迎えました。

21日のシステマ湘南は、16名の参加。新しい人も2名参加してくれました。
16名というのは、過去タイ記録の最多参加者数。
女性が3名参加してくれたのは、たぶん初めてだったのではないでしょうか。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。

前回16名だったのは、ミカエルセミナーの復習の時で、5月でした。
今回はブラッドセミナーの復習ですから、
システママスターの復習クラスの時に参加者が最多になっています。
マスターのセミナーの復習となると、人が集まりやすいのでしょうか。

システマが日本で学べるようになって11年。私ももう7年やっていますが、
海外のインストラクターのセミナーも毎年高度になっているというか、
初心者向きのことはやらなくなっています。

マスターセミナーの復習クラスは、ある程度やってきた人には面白いと思うのですが、
初心者の方には戸惑うことも多かったかと思います。
システマにはいろんな側面があるので、一回の参加で「こうした武術だ」と思わないでほしいと
いうのが、私の希望です。

システマの場合、たいていのクラスは一回ごとの参加費支払いなので、
入会するとかしないとか、そうした敷居の高さはありません。
とりあえず、一回来てみて「あれ?」と思っても、気軽に何回遊びに来てもらって、
システマのいろんな面を体験してもらいたいと思っています。

さて、ブラディミア師のセミナーは東京二日間、大阪二日間ありました。
21日は4時間かけて、東京二日間を復習する予定でしたが、
4時間あっても二日目の午前中のワークまでしか行きませんでした。
ストライクを受ける呼吸、ストライク、
呼吸を使ったテイクダウンといった内容を練習しました。

さて、28日は大阪初日のワークをやります。
大阪のテーマはディフェンス、コントロール、アタックなのですが、
初日のワークは、相手の頭、肩、胸、腰、膝、肘、足首などを使ったコントルールです。
鎌倉体育館で11時といつもよりも早いですが、次回は2時間で13時までとなります。

お時間の都合がつけば、いらしてください。

2015年11月16日月曜日

なぜ痛い攻撃をしてはいけないのか?

14日、15日とヴラディミア師の大阪セミナーに行ってきました。
4年ぶりの来日ということもあって、大阪でも盛況でした。

確か4回目の来日なるはずなのですが、今回は奥さまのヴァレリーさんも同行。
システマの英語版DVDをご覧の方ならば分かると思うのですが、
いつも英語で解説している女性の声がヴァレリーさんです。
今回のシステマセミナーに運営にも非常に気を使われていて、
まさに夫唱婦随でシステマを盛り上げてきた方で、
おしどり夫婦という言葉がぴったりの様子でした。

さて、大阪セミナーのテーマは「ディフェンス・コントロール・アタック」でした。
初日は、頭、肩、背中、腰、肘、膝、足、指にアプローチする相手の崩し方。
2日目は、攻撃する相手を悟るワーク(ディフェンス)。
こちら側から相手をコントロールして、相手がエスケープしよとしたらテイクダウン。
簡単に言えば、以上のような内容でした。
いずれも盛り沢山で、思い出して再現するのが大変です。

2日目、キックして相手が崩れるところでテイクダウンというワークをやっていた時です。
デモの相手が痛がる風を見せたので、
ブラッド師は「今のは痛くないキックで、痛いキックとはこういうものです」と見せました。
相手がますます痛がる様子に場内爆笑。
その後、ストライクも痛いものと痛くないものを見せまて、
「痛い攻撃をすると、相手の記憶に残ります。痛みを思い出すたびに、相手も思い出す」
だから、痛い攻撃はむやみな恨みを買うことになるので、やらないほうがいいという
ニュアンスのことを語って、すごく納得しました。
ちなみにミカエル師やブラッド師のストライクは衝撃があっても痛くはありません。

今は解散してしまいましたが、
暴力団山口組の武闘派組織として名をはせた後藤組という組があります。
その組長の手記の中に書かれていたのですが、
この組長が若い頃、ケンカの時には相手の頬を切ったというのです。
頬を切るとものすごい出血があって、相手は戦意を喪失します。
あとは後藤組長の独壇場で、ケンカに勝つわけですが、問題はその後です。
頬の傷は一生残ります。なおかつ顔です。
顔を見るたびに、頬を切られたことを思い出して、後藤組長に恐怖するというのです。
その効果を狙って、ケンカの時に頬を切るのです。

体の傷や痛みというものは、人の心に残ります。
傷や痛みを与えた人に対して、いい思いは残らないでしょう。
それは趣味でやっているとはいえ、武道や格闘技の世界でも一緒です。
だからこそ、ブラッド師は「痛いキックやストライクはしないほうがいい」と話したのでしょう。
もちろん、誰でもそのようなキックやストライクは最初からは出来ませんが、
そういう攻撃が出来るように努力しているだけでも、相手には分かるものです。
特に格闘技や武道をやっていると、自分の力を誇示するために、
相手に痛い技やストライク、キックをするような人を見かけます。
そうしたことはよくないことは感覚では分かっていても、
どう説明していいのか分かりませんでした。
ブラッド師のひとことは、理屈として納得できた一幕でした。

今後の予定は、
11月21日は、ブラッド師の東京セミナー(初日&2日目)の復習。
11月28日は、ブラッド師の大阪セミナー初日の復習。
12月5日は、ブラッド師の大阪セミナー2日目の復習の予定でいます。
よろしくお願いします。


2015年11月11日水曜日

エドガークラスに参加&1月の予定更新

本日(11月10日)、ニューヨークのインストラクター・エドガーの
特別クラスに参加してきました。

リラックスして腰を柔らく使うというワークをみっちり行いました。
決して簡単ではありませんでした。
自分のいたらなさを反省した次第です。

ブラッドセミナーの復習が終えたら、エドガーのワークもシェアしたいと
思いますので、よろしくお願いします。

さて、来年1月のクラスのお知らせです。
1月16日と23日の鎌倉武道館の柔道場は抽選予約できていました。
鎌倉の体育施設では、今日が1月の空いている日程の予約受付でした。
本当は、1月9日に鎌倉体育館を予約して、
クラス終了後は鶴岡八幡宮にお参りに行こうと思っていたのですが、
残念ながら、鎌倉体育館は予約できませんでした。

代わりに1月30日(15時から17時)に予約できましたので、
スケジュールに追加しておきました。

よろしくご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。

2015年11月8日日曜日

密度が濃かったブラディミア師の東京セミナー

11月7日と8日の2日間にかけて行われた、
トロント本部のシステママスター、
ブラディミア・ヴァシリエフ師の東京セミナーに参加してきました。
師の日本のセミナーは2007年、2009年、2011年とあって、
今年は4年ぶりの来日となりました。
私は2009年、2011年と参加させていただきましたが、
明らかに参加人数が増えていました。
大盛況で、200人は超えていたのではないでしょうか。

感想は、非常に面白かったです。
師のレクチャーDVDを見ていても思うのですが、
すごく段階を踏んで、教えてくれるので分かりやすいのです。
それになんといっても「ブラッド」(ブレディミア師の愛称)が格好よかった。

さて、セミナーの内容は、
あらかじめ何を教えるかもしっかり予定してきている感じで、
初日はストライク、2日目はホールドとナイフワークで、
この2日間でやったワークの数は60を超えます(私のメモによると)。
すごい密度でした(メモを見なすだけで大変です!)。
ブラディミア師の熱意が伝わってくるようなセミナーでした。

自分がシステマのことを少しは分かってきていることもあるのかもしれませんが、
4年前のセミナーよりも、密度は濃いし、インパクトのある講習会でした。

ブラディミア師は奥様と一緒に1週間ほど日本に滞在し、
いよいよ来週は大阪のセミナーです。
大阪もとても楽しみです。まだ申し込んでいない人は、
経済的に余裕があれば是非参加してみるべきです。

それにしても復習が大変です。
システマ湘南では、11月21日13時から17時まで、今回のセミナーの復習を行いますが、
たぶんこの日は東京セミナーのおさらいで終わりそうです。

2015年11月2日月曜日

年末年始の予定です

急に寒くなりました。
でも、また暖かくなるようです。

今日、新年1月の鎌倉武道館の抽選の発表がありました。
それを踏まえて、11月以降の年始年末の予定をお知らせします。
(右欄の予定も更新しました)

場所が鎌倉体育館と大船体育館の日、
時間もいつもと違う日程がありますので、
ご注意ください(赤字にしてあります)。

11月は1週目と2週目はブラッドのセミナーなので、3週目と4週目のみとなります。
11月21日 鎌倉武道館・柔道場 13:00~17:00
11月28日 鎌倉体育館・格技室 11:00~13:00

12月5日 鎌倉武道館・柔道場 15:00~17:00
12月19日 大船体育館・格技室 15:00~17:00
12月26日 鎌倉武道館・多目的室 15:00~17:00(終了後、忘年会の予定)

1月16日 鎌倉武道館・柔道場 15:00~17:00
1月23日 鎌倉武道館・柔道場 15:00~17:00
(1月は抽選後の「空」の予約受付はこれからなので、もう1回増える可能性があります
できたら、お正月ということもあり、鎌倉体育館でやりたいものです)

お問い合わせは右欄の連絡フォームからお願いします。




2015年11月1日日曜日

テレビ番組の影響力は……。そして次回のお知らせ

日本にシステマが上陸してから、かれこれ10年経つのだけど、
いまだ圧倒的に知名度が薄い。
一般の人だけではなくて、武道や格闘技をやっている人たちからも、
「デンターシステマじゃないんですか(笑)」と言われるぐらい。

鎌倉武道館でも「システマって何ですか」と聞かれていたのだが、
先週の土曜日(10月30日)は違いました。
予約してある柔道場の会場費を払いに行ったら、武道館の受付の女性から、
「システマってこの間、テレビでやっていましたね。あれでしょ。見ましたよ。
すごいわね。あんなパンチ一発で本当に倒せるの」
「いえいえ、ああしたパンチが打てるように練習しているところです」
というような会話をしました。

これまでシステマがテレビ番組に取り上げられたことがありますが、
深夜の番組だったり、マイナーな番組だったり。
やはりゴールデンの番組の影響力はすごいです。

それにしても……、すごいのは大船体育館の受付の方です。
最近は、鎌倉武道館を予約して使うことが多いため、以前のように個人利用で、
大船体育館を使うことがすっかり少なくなってしまいました。
個人利用ですから、いちいち何の団体かも名乗りません。
いや、一度も名乗ったことすらないし、何の団体かも聞かれたことがないのです。
しかし、毎週土曜日に個人利用のチケットを出すと、
「あっ、システマですね」と言ってくれました。
どこで認識してくれたのか、本当に不思議です。

だから、個人的には大船体育館は好きなのですが、
すっかり鎌倉武道館ばかり使うようになってしまいました。
大船体育館の受付のオネエさん、ごめんなさい。

さて、先週の土曜日、第49回目のシステマ湘南終了しました。
新しく参加してくれた人2名を入れて、11人の参加でした。
先週初めて参加してくだったOさんもリピートしてくれました。
最近は一回来て、リピートしてくれない方が多かったので、ほっとしました。

ワークの内容は、9月に来日したシステマLAの三谷さんのクラスでやったナイフワークに、
基礎的なことも加えて、練習しました。
あのナイフワークは、体を細かく使う練習になるので、
ブラッドセミナーでどんなナイフワークをやるか分かりませんが、
何か役立つのではないかと思っています。

いよいよ来週からブラッドセミナーです。
みんなで楽しみましょう。
システマ湘南は2週間お休みして、次回は11月21日となります。
鎌倉武道館の柔道場で、13時スタートで17時まで4時間のクラスになりますので、
よろしくお願いします。

2015年10月26日月曜日

ミカエルが日本テレビに登場! 次回のお知らせ

気づいたら、3週間近く更新していませんでした。

日曜日(10月25日)に、日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」で、
お笑い芸人のイモトが、モスクワのシステマ本部に行くシーンが放送されました。
それもあってか、私のブログのアクセス数も伸びています。

下は友人が撮ったテレビ画像の一場面。奥にいるのがミカエルです。
テレビでは、ミカエルのストライク(パンチ)に、イモトが痛がっていましたが、
システマのパンチは重くて、ズシリと来ますが、痛くはありません。
ですから、システマを「痛い」ものだとは思わないください。


ともあれ、システマに関心を持ってくれる人が増えるのは嬉しいいものです。

さて、気がつけば、47回目も48回目も終了。

47回目(10日)はモスクワでインストラクターのレフ・イワノフと
同じく韻ストら―のアレクセイがやったワークを中心に構成。
フィジカルトレーニング中心で、参加者は5名。

実はこの回から参加費を改定したのですが、それにもかかわらず、
参加してくだった方、ありがとうございました。
新しい参加費では、費用の中に会場費も含まれているので、
最低4名集めらないと赤字になってしまうので、ほっとひと安心(笑)。

48回目となる昨日(24日)は、モスクワのインストラクターの
大サーシャ(サーシャはアレキサンドルの愛称)のワークに行いました。
モスクワでは、「相手が掴みかかってくるのをテイクダウンする」という
ただそれだけのドリルを延々2時間やったのですが、
それは大サーシャが、一つのドリルをいろんなやり方で見せてくれたからです。
私にはそれは出来ないので、そこへつなげるべく、ワークの構成を考えてみました。

最近システマ東京でよく練習しているアイソレーションと、
それにステップワークの組み合わせから、
最終的なワークへつなげていくというふうに考えたのですが……。
自分では、60点から70点ぐらいの出来でした。
クラスが終わった後は、いつも反省しきりです。

昨日は9名の参加で、見学者も一人加わってくれました。
参加してくださった方、ありがとうございました。

さて、次回は10月31日(鎌倉武道館・柔道場)でナイフワークを考えています。
よろしくお願いします。

2015年10月7日水曜日

システマが出てくる小説。面白いですよ!

以前、このブログでも紹介した、
システマ使いを主人公にした小説『影の中の影』が発売されています。
(『カーガー』というタイトルで、『小説新潮」に連載されていました)

ようやく読み終わったので紹介します。
あらすじは、こんな感じです――。
中国の生物兵器の秘密を握るウイグル人たち、
彼らはアメリカへの亡命を希望しているが、それが受け入れられるのは明朝の5時である。
それを阻止しようと、ウイグル人たちを襲う中国の暗殺部隊。
中国の行為の黙認するどころか、彼らに協力する日本の警察。
それに対するは、闇の世界で恐れられている存在「カーガー」、本名は影村瞬一。
ロシア武術システマの達人にして、居合の名手でもある。
彼と共に、ウイグル人たちを守るのは広域暴力団の組員たち。
組員たちは以前から取材を通して昵懇の間柄であえる女性ジャーナリストが、
この件に巻き込まれたために、組長から彼女を守るように派遣されてきた者たちだ。
彼らは果たして、朝までウイグル人たちを中国の魔の手から守ることができるのか――。
影村たちは高層マンションに立てもこもり、中国の刺客たちと数時間の攻防が繰り広げられます。システマを使って次々と難敵を倒していきます。
システマ版「ダイ・ハード」といった感じでした。

文中よく出てくるのがシステマの「四大原則」。
「呼吸」「リラックス」「姿勢」「動き続ける」という言葉がよく出てきます。
例えば、暗殺部隊に狙われていても、カーガーが教えてもらった
「呼吸」と「リラックス」で危機をしのぐ、女性ジャーナリスト……。

システマ愛好者ならば、ついつい嬉しくなってしまいます。
ちなみに、なぜ影村がシステマを身に付けたのかは、
真ん中ぐらいまで読み進まないと分かりません。
最初は、全然システマが出てこないので、頑張って半分ぐらいまで読んでみてください。

46回目終了。今後の予定のお知らせ(年末まで)

10月3日、第46回システマ湘南終わりました。

今回は9月にモスクワで行われたインターナショナルセミナーに参加してきた
Yさんによるシェアクラスでした。
私は今年は日程的な問題で参加できず、去年は入院中で参加できませんでした。
Yさんは去年も参加してきて、その時もシェアクラスをやってもらいました。
この1年でのYさんの成長ぶりには驚きます。
シェアする内容が格段に進歩している!
シャシュカを利用したインターナルワークで、私もいろいろと勉強になりました。

参加者は私を入れて全部で9名でした。
いつもながら参加していただいたみなさん、ありがとうございます。

システマ湘南後は、東京の文京区で北川さんのクラスがあるので転戦。
9名中5人が東京まで移動しました。
また、現地でシェアクラスには参加しなかったシステマ湘南の常連さんと合流。
ここでもモスクワのインターナショナルセミナーの復習でした。
しかし、いつもながらインターナルワークは難しいです。

ところで、右側の欄のスケジュール表に年末までのスケジュールを出しておきました。
ご覧くださいませ。
10月はあと3回行う予定です。
11月は東京と大阪でブラディミアセミナーがあるためシステマ湘南は2回、
12月は3回の予定です。
なお、ブラディミアセミナーの早割は10月7日まで、
大阪のセミナーの早割は14日までです。
まだ申し込んでいない方はお早目に。

なお、すでにお伝えしてありますが、
諸般の事情より次回から1コマ1000円(学生500円、いずれも会場費込)にさせていただきますので、
よろしくご了承くださいませ。

2015年10月1日木曜日

10月3日の予告。システマ湘南の平均年齢は?

先週の土曜日(9月26日)、第45回システマ湘南終了しました。
参加者は11名でした。
参加していただいたみなさん、ありがとうございました。

この日は、モスクワでやったストライクの復習。
ロングストライクとショートストライクの練習でした。
ロングストライクは、フランス人のピエール君も初めてだったようです。
というわけで、この日も面白くできました。

10月3日は、モスクワのインターナショナルセミナーに参加してきたYさんによる
シェアクラスとなります。
テーマはシャシュカ(ロシア剣術)です。
いつもより2時間流行り13時より、鎌倉武道館の柔道場で行います。
参加される方は、シャシュカもしくは摸造刀、木刀などをご持参くださいませ。
よろしくお願いします。

システマ湘南に、ときどきこんなお問い合わせがあります。
「○歳ですが、大丈夫でしょうか」と。
システマはもともと軍隊格闘技なので、きつそうに思われるので、
そうした質問をされてくるのではないかと思います。
実際には10代から50代までいるのですが、
この間、スポーツ保険を申請した時にメンバーの平均年齢を出してみました。
全員が申請したわけではないのですが、申請した10名ほどの平均年齢は……。
なんと47、48歳ということでした。

他のシステマクラスにも言えることなのですが、
いろんな武道を経験されてシステマに来られる人が多いので、
(だからといって、マッチョな強面なおじさんはいません)
結構年齢層は高いんですね。
ですから、年齢が高くても安心してお問い合わせください。

2015年9月24日木曜日

第44回終了、国際色も豊かに? 10月3日の予定追加

9月19日第44回システマ湘南終了しました。
シルバーウィークということで休みで出かけているのか、
久しぶりに参加者10名切って7名でした。

モスクワでやったアルチョームさんのスティックワークでした。
モスクワで経験して、個人的にはすごく面白かったので紹介したのですが、
いかがだったでしょうか?

で、今回はフランス人のピエールさんが初参加でした。
聞いたら、フランスのインストラクター、ジェロームさんのところで、
システマ5年はやっていたそうです。
動きが柔らかいし、さすがです。フランスのシステマの質の高さが伺いしれます。
こちらが学ばせていただきたいぐらいです。

私などは、ジェロームさんと比べたら、まったくレベルが及びません。
システマ湘南に来ても、物足りないのではないかと思ったら、
「楽しかった」と言ってくれて、来週も来ると言ってくれました。

ピエールさん、英語は上手なのですが、こちらが下手なもので、
コミュニケーションがきちんとできないのが残念です。
日本に語学留学しているようですが、彼が日本語が上手くなるのが先か、
私たちがピエールさんと英語で話せるようになるのが先か……。
もっと英語で話せるよう頑張ろうと思いました。

次回は9月29日、鎌倉武道館の柔道場で15時からです。

モスクワでは24日からインターナショナルセミナーが始まっています。
システマ湘南の常連さんのYさんが参加しているので、
帰国後に、シェアしてもらう予定でいます。

10月3日に鎌倉武道館の柔道場が取れたので、
予定を追加します。ただ、いつもの時間は取れませんでした。
午後1時より始めます。
いつもと時間が違うものですから、ご注意ください。

2015年9月16日水曜日

第43回終了、「アイ・ラブ・ユー」ワークでした

9月12日第44回システマ湘南終了しました。
参加者は体験者を入れて11名。参加していただき、ありがとうございました。

モスクワで、インストラクターのアルチョームさんのクラスでやった
「アイ・ラブ・ユー」ワークを中心としたメニューでした。
「アイ・ラブ・ユー」ワークとは何かというと……。

みんな対人でワークをやっていると、ついつい力んだり、力まかせでやってしまうので、
アルチョームさんが「そうではなくて、友人をいたわるように」とか、
「大切な恋人を扱うように」とか説明していたのですが、
しまいに「『アイ・ラブ・ユー』と言いながらワークしよう」ということになりました。
相手が掴みかかってくるのを、こちらは『アイ・ラブ・ユー』と言いながら、
抱きしめて、テイクダウンと取るというワークです。

参加してくださったみなさんが、「アイ・ラブ・ユー」と言いながらワークをしたら、
新興宗教の集団みたく見えてしまうのではないかと心配したのですが、
意外とみなさん恥ずかしがって、そんなに大声では叫ばなかったので、
普通のワークと変わりなく行えました。

私は、このワーク、結構面白いと思っているのですが。

次回は19日(土)、鎌倉武道館の多目的室です。
アルチョームさん第2弾です。
予定としては、スティックワークを行う予定ですので、
スティック(杖)をお持ちの方は、ご用意くださるとありがたいです。
それでは、次回もよろしくお願いします。

2015年9月11日金曜日

ロシア関連の本、2冊おすすめ

最近、2冊ほどロシア関係の本を読みました。
1冊は「池上彰のそこが知りたい! ロシア」(徳間出版)です。
この秋、プーチン大統領が来日するかもしれないというタイミングを狙った本で、
池上彰氏が分かりやすく、ロシアの時事問題について解説しています。
それほど深くつっこまれては書かれていませんが、
日本とロシアの間に横たわる問題をざっと復習してみるのにはいい本かと思います。

もう1冊が「異端の人間学」(幻冬舎新書)です。
この本では作家の五木寛之氏と評論家の佐藤優氏がロシアについて語っています。
特に面白かったのは、第二次大戦中のソ連の対独諜報機関「スメルシュ」について
語っている箇所です。

去年、ミカエルが来日した時、武道研究家の甲野善紀先生と対談されました。
その時、甲野先生から「達人だと思う人たち」について聞かれたミカエルが、
「スメルシュにいた人たち」と語っていたのです。
ミカエルの説明だと、彼らはドイツのスパイには捕まっても殺されてもならず、
ドイツのスパイは殺さずに捕まえなければならない、という困難な使命を帯びており、
そのため、彼れらの使う武術は殺さずに制圧するという方向で発展したのだとか。
確か、そんな話をされていたと思います。

このスメルシュは日本で調べようとしてもなかなか本がないので、
いったんどんな組織なのか、よく分かりませんでした。
この対談集で、たまたま触れらていたのは意外でした。
ロシアに詳しい人たちにとっては、とても有名な組織なようです。

五木氏の家族は戦時中、北朝鮮に住んでいて、敗戦後、北朝鮮に進駐してきたソ連兵に
母親(他にも多くの日本人女性)が強姦されています。
それは犯罪者などからなる「囚人部隊」がまず先にやってくるからで、
彼らは乱暴狼藉をしまくるのです。
ところが、1週間ぐらいするとピタッとそれがやむ。
それはスメルシュがやってくるからだそうです。
彼らが軍紀違反の疑いのある連中をかたっぱしから処分していったという。
彼らの凄まじさが伝わってきます。
スメルシュは独軍のスパイを捕まえるだけではなく、
憲兵のようなこともやっていたようです。
スメルシュのことについて書かれているのは、ほんの数ページなのですが、
この本は佐藤さんと五木さんがロシアについていろいろと語っています。

ロシアの音楽も日本の音楽も短調が基本になっているという話も面白かったです。
だから、日本人はロシア民謡になんとなく親しみがわくと解説されいて、
私はカラオケの時に必ずロシア民謡を歌うですが、「なるほど!」と膝を打ちました。

他にも目からウロコのようなことが書かれていますので、
ご興味のある方は「異端の人間学」を手にとってみられるといいと思います。

2015年9月9日水曜日

第42回終了。初めての外国人見学者

9月5日のシステマ湘南は、常連さんのIさんとYさんに
8月末に大阪で行われたモスクワのインストラクター、
サイコフスキーのセミナーのシェアをしてもらいました。

参加者は10名。参加していただいたみなさん、ありがとうございました。
ザイコフスキーのワークは、インターナルワークといって、
感覚、感性を重要視するものがメインなので、言わんとすることが分かっても、
ザイコフスキーのやっている通りにできないのです。
ちょっと合気道の「気」的な世界に似ているかもしれません。

IさんとYさんにシェアしていただいたワークは、
ザイコセミナーの雰囲気は伝わってききました。
誤解されやすいワークなので、シェアも大変だったと思います。
お疲れ様でした。

「感じるワーク」なので、傍から見ていると、何をやっているのかよくわからない。
お互い手を持ってじっとしているだけ、そんなワークばかりしている時に、
見学者の方がやってきました。

なんと、システマ湘南に初の外国人の見学者です。
男性のほうはちょっとワイルドな感じで、ラテン系っぽいなと思ったのですが、
話している言葉を聞いてびっくり。なんとロシア人のカップルでした。
男性のほうはカタコトの日本語で、女性のほうが日本語を通訳してくれました。
男性のほうは雰囲気的には空手とかをやっている印象でしょうか。

ロシアの武術を日本人がやっているのを知って見学に来たのだと思うのですが、
なんとなくがっかりした感じが見てとれました。
僕らでは、ミカエルやブラッドのようなことはできないし、
僕にしても内外のインストクラターと比べれば、まだまだですから。
「11月にはトロント本部のブラットが東京に来るので、
興味があればそちらに参加したらどうでしょうか」
とアドバイスしたら、それなら行ってみようかと思ったようでした。

たぶん二度目の見学はないと思うのですが、
たとえば僕ら日本人が海外に行って空手や合気道の教室があると聞いて、
覗いてみたとします。そこのレベルがあまり高くなくても、
自分の国の武術を一生懸命やっていてくれたら嬉しいじゃないですか。
彼らもちょっと嬉しくなってくれたらいいなと、そんなふうに思いました。

2015年8月31日月曜日

41回目終了、9月の予定です

8月29日は鎌倉武道館の多目的室で、
モスクワ週末セミナーで行われたシュシュカワークのシェアをしました。
参加者は8名。参加してくだった方々、ありがとうございました。
ついでに、私のインストラクター昇格も祝っていただきました。感謝です。

システマ湘南で初めてウィップ(ムチ)を使ったワークも行いました。
ウィップ所有者は何人いるかなと思っていたのですが、3名も所有者がいました。
人数的にちょうどよくてよかったです。
シャシュカを持って立つ、シャシュカを持って歩くという地味目のワークでしたが、
なかなか家では天井にぶつけてしまって出来ないワークなので、
やはり時々はやったほうがいいと思っています。

木刀やシャシュカを持っていない人のために、
シュシュカ、模擬刀、木刀、あわせて6本ほど持参したのですが、重たかったです。
1人1本は必要で、結局、5本は使うことになったので、苦労した甲斐がありました。

さて、9月は4回やることにしました。
毎週やるのは実は初めてです。
幸いないことに、鎌倉武道場が抽選で毎週取れたのです。
5日(多目的室)、12日(柔道場)、19日(多目的室)、26日(柔道場)です。
10月は10日(柔道場)、24日(柔道場)、31日(柔道場)。
いずれも鎌倉武道館で15時~17時です。

ワークの内容は、5日は大阪のザイコフスキーのセミナーに参加してきた
IさんとYさんにワークをシェアしてもらう予定です。
9月12日、19日、26日は8月のモスクワのクラスでやってきたことのシェアを予定します。

2015年8月28日金曜日

「穏やかな」感情

システマでは「カーム(calm)」という言葉よく使われます。
緊張せず、アグレッシブにならず、穏やかにあれ、という意味です。

他の格闘技と違って、構えを持たないシステマでは、
まず相手と対峙して立った時に、この「カーム」を大切しています。

さて、「カーム」は英語ですが、
ロシアでは何と言っているのだろうと気になっていました。
今回モスクワで、アルチョームのクラスとか、大サーシャのクラスに出て分かったのは、
彼らは「スパコーイニイ(cпокоиныи)」という単語を使っていることです。
ロシア語の形容詞は変化します。
スパコーイニイは原形なのですが、「穏やかに」と指示する時に、
「スパコーイ」とか「スパコーイニ」とか言っているように聞こえました。
語尾が正式にはどう変化しているかは、私の勉強不足でよく分かりません。

この「スパコーイニイ」というのは、実は「カーム」ともちょっと違うのではないか。
というのは、ロシア語で「おやすみなさい」は、
この単語を使った「スパコーイナイ・ノーチ」(穏やかな夜を)というんですね。
英語では「グッドナイト」、ドイツ語では「グーテ・ナハト」、
フランス語「ボヌ・ニュイ」、スペイン語「ブエナス・ノーチェス」で、
いずれも「良い夜を」という意味です。

ロシア語でも、おはようは「ドーブラエ・ウートラ」、
こんにちわは「ドーブルイ・ディン」、こんばんわは「ドーブルイ・ヴィーチル」で、
いずれも「good morning」「good afternoon」「good evening」に対応するのですが、
なぜか「おやすみなさい」になると、
「ドーブリ」(良い)から「スパーコイニイ」(穏やかに)になってしまう。

――で、何を言いたいのかというと、
アメリカ人がどれだけ日常で「カーム」という言葉を使っているかどうか分かりませんが、
ロシア人は、毎日のように「おやすみなさい」という言葉で、
「スパコーイニイ」という単語を使っています。
この単語は、すごく彼らにとっては日常語であって、
僕らが考えているよりも、ずっと「穏やかな」というのは日常の感覚の中にあるのかもしれない。
ロシア人にとって「カーム」という感じは、寝る間際の穏やかな感じなのかもしれない。

あと、「スパコーイニイ」を使った成語に「スパコーイナヤ・ソーベスシティ」という言葉があります。
直訳すると、「穏やかな良心」なのですが、意味は「正しいという自信」なのです。
穏やかな、落ち着いた良心が、正しい自信であるというのは、
日本人ならば直観的に分かる気がします。
ちょっとアングロサクソンの感覚とは違うのではないかと。
僕はこの言葉を知った時に、西郷隆盛を思い出しました。

ロシア語をちょっと齧っただけで、
半可知な知識で申し訳ありませんが、そんなことを感じています。

2015年8月24日月曜日

14日から21日までモスクワに行っていました。次回の予定

8月14日から8月21日までモスクワ本部に行ってきました。
15日と16日の両日にモスクワ本部で行われた週末セミナーに参加するためです。

例年だと9月のインターナショナルセミナーに参加するのですが、
今年の日程は9月24日から27日まで(帰国は29日になる)。
システマをしている人たちは、もちろん仕事を持っていますから、
さすがにシルバーウィークの後に、4日も休むわけにはいきません。
それで、今年はシステマ東京の北川さんが中心になって、
8月に日本人14名で本部に訪れることになりました。

レギュラークラスとグループレッスン合わせて12コマ(24時間)の他に、
ミカエルのセミナー2日間(8時間)と、システマ漬けの充実した1週間でした。
それにしても、モスクワ7泊8日は疲れました。

今回のセミナーのテーマはシャシュカ(コッサクの剣)でした。
昨年11月に日本でのミカエルセミナー、
ならびに今年5月に熱海のセミナーで行われた
シャシュカワークの発展バージョンでした。

やはりモスクワの人たちはレベルが高くて、いろいろと勉強になりました。
インターナショナルセミナーでは、世界中から人が集まります。
モスクワの会員も含めて100名近くになるのですが、
普段のレギュラークラスでは多くても20名ぐらいですから、
一緒にエクササイズをしていくと、言葉が出来なくても、
お互い何となく通じていくものがありました。

――とうわけで、次回8月29日のシステマ湘南では、
シャシュカのワークを行います。
シャシュカもしくは模擬刀、木刀などをお持ちの方はご持参ください。
場所は、鎌倉武道館の多目的室となりますので、よろしくお願いします。

なお、私事で恐縮ですが、
今回モスクワでIit(インストラクター研修生)の更新をしたところ、
インストラクターに昇格させていただきました。

インストラクターに認定していただいたミカエル師、
ならびにシステマの仲間、システマ湘南の練習に参加してくれている皆様に、
感謝申し上げます。
ありがとうございました。

インストラクターを名乗るほどの実力はありませんが、
システマの魅力をこれからも伝えていけたらなと思っています。

下はいただいたインストラクター認定書。額に入れました。
毎年更新する必要があります。


2015年8月12日水曜日

第40回終了、心地よいポジション

第40回目のシステマ湘南終了しました。
参加者は10名でした。

まだまだ暑い日々が続きます。
暑い中、来てくださった皆さん、ありがとうございます。
今回は鎌倉武道館の柔道場でした。広いし、畳が引いてあると、何か安心感が違います。
新しい方も2名参加。1人の方は合気道経験者で、
もう1人の方はタカさんの横浜朝カルの1日講座に出たことがある人でした。
今回はワークは7月のマックスセミナーの復習で、
グラップ&ムーブとナイフワークのエクササイズでした。

初めての人でも段階を追えるように工夫したつもりでしたが、いかがでしたでしょうか。
システマは、ある意味、余計な動きを捨てて、自然な動きを目指すところがあります。
しかし、初心者の方は「格闘技や武道は、こう動き」的な先入観が
働いてしまっているように思えました。

マックスの復習では、攻撃してくる相手に対して、
「『相手をどうしよう、こうしよう』ではなくて、
まずは相手の攻撃をエスケープして、
自分が心地よいポジションに立つようにしてください」とお願いしていました。
でも、これがなかなか難しいのです(自分にとっても)。

システマに限らず、「自分の心地よいポジション」って考えてみると、
本当に分かっているかというと難しいですね。
親子のポジション、上司と部下のポジション、心理的なものばかりじゃなくて、
本当に物理的に立つ位置で変わってくると思うのです。
まずそこから発見していこうとすると、
日常でも、自分の立ち位置なんてものが見えてくるような気もしています。

14日からモスクワに行ってきます。
帰ってくるのが8月22日の予定ですので、システマ湘南は2週お休みとなります。
次回は8月29日に、鎌倉武道館の多目的室となります。
その次は、9月5日に鎌倉武道館の多目的室です。
その後は、9月12日、26日(鎌倉武道館・柔道場)となります。
よろしくお願いします

2015年8月2日日曜日

第39回終了しました。鎌倉は暑かった!

本日(8月1日)、システマ湘南第39回終了しました。

半年ぶりの鎌倉体育館。やっぱり鎌倉に来ると、いかにも湘南という感じで、
今の時期だと海水浴の人も目について、大船とは街の雰囲気が全然違いますね。
だいたい「大船を、鎌倉って言うな!」と言う人がいるぐらいだから。

最近は、鎌倉武道館が抽選でとれることも多いので、去年と比べると、
鎌倉体育館を使うことは少なくなってしまいましたが、やっぱりいいですね。
鎌倉体育館は耐震工事中で、ようやく先週から一部の施設がオープンになったばかり。
何か変わったかなと思ったのですが、格技室に関する限り変わっていませんでした。

さて、今回は11人の方に参加していただきました。ありがとうございました。
先週の7月23日に、システマ東京の地曳さんがシェアしてくれたワークの復習。
彼が7月上旬にトロント本部で習ってきた最新のドリルをみなさんともシェアしました。
蹴りにどう対応するか、足を使ったワークでした。
あまり普段やらないので、めずらしいくて、東京でやったときは、
「すごい、楽しい」と思ったのですが……、みなさんの評判はどうだったでしょう。

そして、スペシャルゲストの登場。
なんとシステマ府中のIitのIさんが参加してくれました。
Iさん、ありがとうございました。

それにしても暑かった。そんなにハードなワークではなかったのですが、汗びっしょり。
終了後は、みなさんと駅前のサイゼリアで一杯。
練習のあとの、このひとときがたまりません。

次回は8月8日15時より、鎌倉武道館の柔道場(大船駅、徒歩13分ぐらい)となります。
マックスセミナーの復習の続きとなりますので、よろしくお願いします。

2015年7月31日金曜日

システマとスピリチュアル

僕が初めてシステマを知ったのは、
2002年か2003年ごろの『合気ニュース』に書かれたシステマの記事です。
多分、これが日本で初めてシステマを紹介した記事だと思うのですが、
確かそこには「ロシア正教を守る騎士団に伝わり続けた武術」というような
表現がありました。

だから、システマはロシア正教とは切っては切れないようなところがあって、
創始者ミカエルもトロント本部のブラッドも敬虔なロシア正教徒です。

そういうわけもあってか、システマは精神性とか霊性とかを大切にしている
雰囲気があるように思います。
日本の武道も神道とは切っては切り離せない面もあって、古い武術は
多かれ少なかれ、霊性という側面はあるのではないでしょうか?

ところで、この間、
『山川さん、黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?』
という対談本を読んでいたら、スピリチュアルの定義がシステマに近いと思いました。
(山川さんというのは、山川紘矢、山川亜希子夫妻のことで、数々のスピリチュアル系の本を翻訳されている方。黒斎さんといのは運黒斎といってスピリチュアル系の人気作家)

スピリチュアルとか言い出すと、オカルトっぽく思われてしまうので、
あまり触れたくないのですが、興味深かったのでちょっと書いておくことにしました。

こんなことが書かれています。
紘矢「人間が『自分は何か』『自分な何者か』ということを発見する。……究極的には
それがスピリチュルなんじゃないかと思います」
亜希子「私は、やはり『自分を知る』ということに尽きると思います」(同書P52)

これって、システマの「Know yourself」という考えに近いと思うのです。

黒斎「スピリチュアルが教えてくれるのは『あなたには何も欠けてない。
最初からすべて備わっていますよ」ですからね。」
亜希子「だから……今まで習ったものを、一度全部外してしまいましょう、というのが
スピリチャルのやり方なのですね」(同書P99)

システマの考え方もそうんですね。全ての答えはすでに自分の中にある。
だから、相手が襲ってきたら、どうするかも、あなたの中にあるという考えなのです。
最初は、よく分からなかったのですが、やっているうちにそうかなと思えるようになりました。
いかなる時も、自分の中にある答えを引き出しやすいような体や心にしていくというのが、
システマのトレーニングであり、サバイバル(生き抜くこと)への近道だと考えています。

黒斎「どれだけ自分の体や心の動きに目を向けることができているか、なんでしょうね」
(同書P123)

要は「気づき」を大切にしましょうということで、そういう観点からいうと、
システマというのは、かなりスピリチャルな側面がある武術だと改めた感じた次第です。

この本の138ページに、
紘矢「僕のおすすめは、いい先生を見つけてヨガのクラスに行ったり、瞑想や気功を習う
こと。ダンスもいいですね。講演会の参加も」
と書かれているのですが、たぶんシステマを習うこともすごくいいと思います。

2015年7月26日日曜日

第38回終了。8月の予定、8月1日を新たに加えました。

本日(25日)、システマ湘南第38回終了しました。
参加者14名、新しい方も2名いらっしゃいました。
暑い中、参加して下さった方々、ありがとうございました。

先々週、Oさんが体育館の中で興味ありそうに見ていた女性に声をかけたら、
彼女も飛び入り参加してくれたのですが、そのKさんが今回も来てくれました。
今回は息子さん連れ。小学生の参加は始めてなのでケアできるかなと思ったのですが、
常連のIさんがしっかりフォローしてくれました。大変助かりました。

あと、この女性の方は先々週に体育館で見ていて、面白そうだから参加して、
そして、また興味があったから、今回も来たという感じで、
これが「システマ」という武術だということが
分かっていなかったのがすごいところです。

「いつ開催されるか、どうすれば分かりますか」というので、
この「システマ湘南ブログ」と「システマ湘南研究会」(FB)の存在を教えたのですが、
「システマ……、シ、ス、テ、マ……、システマ湘南……」と
口の中で繰り返し、唱えていました。
息子さんに「システマ湘南、覚えておいてね」と念を押して(笑)。

なんだか分からないけれど、面白そうだから参加するって、
女性や子どもならではのセンスの良さのように思えました。
男は、まず頭で考えて、どんなものだか調べてから行動するような気がします。

さて、マックスセミナーのメインテーマは「ストライク&動きながらのストライク」。
セミナー初日のストライクとポジション取りのワークを中心にシェアしましたが、
重いストライクを上手く伝えられないのが、もどかしいです。
マックスセミナーに参加してくれた人たちにとっては、
私のようなつたないリードでも参考になってくれたようで、よかったです。

続きは8月8日に鎌倉武道館で行う予定です。
セミナー2日目にやったナイフワークが中心になります。

ところで、当初予定していなかったのですが、
8月1日に鎌倉体育館でやることにしました。
耐震工事が終わって7月25日から格技室の個人利用が解放されました。
7月上旬にトロント本部に行ってきたシステマ東京の仲間が
シェアしてくれたワークを行います。
足を使ったワークになります。
いつも通り15時から始めますので、よろしくお願いします。

従いまして、8月の予定は以下のようになります。
8月1日 鎌倉体育館 格技室 15時より
8月8日 鎌倉武道館 柔道場 15時より
8月29日 鎌倉武道館 多目的室 15時より

2015年7月17日金曜日

第37回終了、今週末はマックスセミナーです

ブログに書くのが遅くなってしまいましたが、
第37回システマ湘南(7月11日)終了しました。
13名の参加でした。
参加してくれた方々ありがとうございました。

このところ、鎌倉武道館で予約が取れていたので、
久しぶりの大船体育館でした。
私たちの他に、3組の卓球組。
子ども達の付添いに来ていたお母さんが、こちらを見ていて、
関心がありそうだったので、Oさんが声かけたところ、
やってみたいというので飛び入り参加となりました。

初めて参加される方は、
あらかじめご連絡いただけるとありがたいのですが、
飛び入りも歓迎しています。

この日は、他にも新しい方がひとり参加していただきました。
4月から呼吸法、ローリングなどを復習してきましたが、
この日はストライク(パンチ)の基本をやってみました。

次回は7月25日(土)、やはり大船体育館で15時からの予定です。
7月18日~19日と、トロントのインストラクター、マックス・フランツが
来日して、東京でセミナーが開かれます。
2011年、2013年と来日して大阪でセミナーを開きましたが、
東京では久しぶりのはずです。
参加される方は楽しみましょう。
25日は、そのセミナーでの復習を予定しています。

また、システマ東京のインストラクター北川貴英氏の
新刊が発売となりました。
「システマ・ボディワーク」と
「Dr.クロワッサン 呼吸を変えるとカラダの不調が治る」の2冊です。
そのうち、こちらの内容もやってみるつもりでいます。


2015年6月29日月曜日

初の鎌倉武道館柔道場、次回のお知らせ

6月27日、第36回システマ湘南終わりました。
11名の参加。参加していただいた皆様、ありがとうございました。

今回は鎌倉武道館の柔道場を初めて使用させていただきました。
剣道場が天井も高いうえにスペースも広く、
10数名で使う分には贅沢なスペースでしたが柔道場も立派でした。
ただ天井が剣道場より高くないせいか、
よりコンパクトな感じがありました。

柔道場は思いの他、よかったですね。
いつも鎌倉武道館に申し込む時に、柔道場にしようか剣道場にしようかと、
迷っていたのですが、これからは断然、柔道場だと思いました。

さて、せっかくの柔道場ということもあって、
ローリング中心にグランドワークをメインにしました。
4、5年ぶりにやるようなドリルも入れて、構成してみました。

まだシステマに慣れていない人にとっては、
柔道場は非常にやるやすい場所だと思います。

ただ、いつもクラスが終わると反省しきりです。
ただ、体を動かしていても意味がないので、
自分がそのワークから何を感じてやっているのかを
もっと話したほうがいいのかなとか、
今回も自分なりにいろいろと課題が見つかった一日でした。

次回は7月11日、大船体育館の格技室になります。
よろしくお願い申し上げます。

また、鎌倉武道館の柔道場を使えるのは
次は8月8日になりますので、よろしくお願いします。

2015年6月25日木曜日

第35回終了は、次回は6月27日

先週の土曜日、6月20日、第35回システマ湘南終了しました。
参加者は7名、参加してくださった方、どうもありがとうございました。

土曜日の、決して人が集まりやすいとはいえない時間に参加していただき、
本当に感謝しています。

ミカエルセミナーでやったガンのディスアーミングのドリルを
もう少し分かりやすくしようと、ナイフのディスアーミングのドリルから入っていて、
ナイフ→ガン→シャシュカと展開しようと思っていたのですが、
シャシュカへのつながりが上手くいなかったので反省しています。

だいたい自分がやっているワークは、
北川さんや他のインストラクターから学んだり経験したりしたものを
復習してみたり参考にして組み立てています。

ときどき、こうやれば面白いワークができるかなと自分で考えてやるわけですが、
上手くいかないこともあり、だからこそ自分にとっては勉強になるこがあるわけですが、
その分、参加者の皆さんにはご迷惑をおかけします。

さて、次回は6月27日の土曜日になります。
鎌倉武道館の柔道場となります。鎌倉武道館ですので、お間違いなく。
それでは、よろしくお願いします。

2015年6月18日木曜日

34回システマ湘南終了。ビーチシステマを大いに楽しみました。

先週6月13日、ビーチシステマを行いました。
いつもの体育館と違うので、何人集まるのか心配だったのですが、
常連の方を含めて12名の方が集まってくださいました。
ありがとうございました。

システマ湘南を始めた時からビーチシステマを行いたかったのですが、
海水浴のシーズンは、他の人たちに迷惑になるため、できないこと。
となると、7月と8月を除いた月になるわけですが、5月はまだ寒いだろうし、
9月になるとクラゲに刺される可能性もあるため、6月になりました。

雨だけが心配でしたが、幸いなことに曇り時々晴れといった感じで、
天候にも恵まれました。

水の中で暴れまくって、無邪気な子供の頃に帰ったような楽しさがありました。
しかし、水の中で行うワークは「万が一」という危険性もあるので心配したのですが、
とにかく無事に終わってほっとしています。

ビーチシステマといっても普段やっていることと、大差はありません。
ビーチでやる分には、下が砂なので(ガラス瓶などが落ちていない限り)、
倒れても安全であるというメリットがあります。

また水中で行うワークは、普段よりも自由に呼吸が出来るわけではないので、
呼吸のコントロールをする意味でも非常に勉強になる部分があると思います。

参加された何人かの方が「波に乗って動くと楽」と言っていたのが印象的でした。
対人でも相手の動きに乗って動くとスムーズに動けます。
海中で練習していると、そういう動きが身に付けやすいのかなと思いました。

ですから、ビーチでシステマをやることで学べることも多いので、
これからも年に1回ぐらいはビーチシステマを恒例の行事にしたいと考えています。


写真は江ノ島を背景に、キックの受けの練習。

練習が終わった後は、有志で江ノ島のスパで汗を流しました。
充実した1日でしたが、疲れました。
皆さん、お疲れさまでした。

さて、次回は20日、鎌倉武道館の多目的室となります。
鎌倉武道館の場合は、私の方で一括して施設利用料は支払いますので、
個別に支払う必要はありません。
ミカエルセミナーの復習もかねて、トレーニングナイフの他、
トレーニングガン、モデルガンなど玩具のガンがあれば、お持ちください。
一部シャシュカも使うかもしれないので、余裕があればご持参ください。

それでは、よろしくお願いします。

2015年6月11日木曜日

「負けない」ということ

5月のセミナーで、ダニイルがワーク中に言っていたのは、
「勝たなくてもいいんです。負けないことです」
ということです。

こう言われても、ピンとこない人もいるだろうけれど、
実際の戦闘では「負けない=死なない=生存する」ということだと思います。
戦闘においては、相手の軍隊に対して勝たなくても、
こちらが殲滅してなければリベンジの機会があるわけで、
そういったところもシステマがサバイバルの技術である所以だと思います。

現実的には、負けないためには、逃げてしまえばいいわけだし、
最初から戦闘しないという方法もあります。

勝とうとすると緊張するし、リラックスが崩れます。そこから無理も生じます。
リラックスをしていれば、チャンスも生まれます。
しかし、実際には、なかなかその境地には達しづらいところがあります。

そこで何かの参考になればと思って最近読んだのが「負けない作法」(集英社)という本。
著者はラグビーの大学選手権で6連覇した帝京大学の監督、岩出雅之氏です。
目次には「自分を知り、自分をつくる」「自分の『ニュートラルな状態を知る』とか、
システマにも通じそうな項目が並んでいます。

読んでみて思ったのはシステマの場合は「How to do」が具体的なのですが、
この本は「How to think」の要素が多かったです。
対象にしてい読者は大学生から20、30代のビジネスマンという印象を受けました。

参考になったのは「負けない作法」の「作法0」の部分です。
「負けない作法」には0から4まで5つの段階があるのですが、
「作法0」では次の5つを提唱しています。

1 環境を整える
2 身体のコンディションを整える
3 マインドのコンディションを整える
4 振り返りを行う。何度も行う
5 丁寧に日常生活を送る

詳しくお知りになりたい方は本を見ていただくことにして、
要は、日ごろから整理整頓、体や心の調子を整え、無理をしないということで、
最後の「丁寧に日常生活を送る」というところに集約されます。

「負けない」体や「負けない」心を作るには、何かをどうするのではなくて、
日頃からきちんとして生きるということを提唱していて、
いろいろと考えさせられました。

確かに、まずは「そこから」なんですよね。

2015年6月9日火曜日

13日のビーチシステマ、詳細のお知らせ

システマ湘南を始めた時から、場所柄ビーチシステマをやってみたいと思っていました。
このメールは「システマ湘南ブログ」にお問い合わせのあった方にメールしています。

湘南の海は、7月1日~8月31日までは海開きで、一般の海水浴客がいるため、
6月か9月にやりたいなと思っていたのですが、6月13日に行うことにしました。

雨が強いようであれば延期しますが、
現在のところ、13日の天気予報は晴れ時々曇りで、降水確率20%なので、
ほぼ決行する予定でいます。

【集合場所】6月13日(土)14時50分までに小田急片瀬江ノ島駅の改札に集合

【遅れた場合】江ノ島大橋の下あたりを探してください。

【持ち物】水着(トレーニングウェアの下に着ておいてください)、
タオル(フェイスタオルと大き目のタオルもあったほうがいいかもしれません)、
シューズ(素足でもいいのですが、海開きの前なので、海岸にはゴミも多いと思われます。
気になる方は濡れてもいいシューズもしくは足袋をお持ちください)、
着替えの下着、飲み物など。なお、着替える場所は大橋下あたりで適当になると思います。

【参加費】通常通り200円(学生100円)

【終了後】終了はいつものように17時ぐらいを予定しています。
海岸にはシャワーがないので、そのままタオルで砂を落として帰っていただくことになります。
有志のみで江ノ島の「アイランドスパ」に行く予定です。
通常2742円なのですが、18時から1705円になるようなので、
これも皆さんの意見次第ですが、その時間を目指して江ノ島に移動しようと思っています。
スパに入ってからは自由解散。食事が出来る人は食事をしてから帰りましょう。
なお、スパのみの参加もありです。

【雨の場合】天候が不安で強い雨が予想される場合、大船体育館で通常のクラスに変更します。
その場合は、当日の13時までに、フェイスブックのグループのページ、ブログ、
メールでお知らせします。今のところは、ほぼ決行の予定です。

それでは、よろしくお願いします。
何かご不明な点があれば、お問い合わせください。

2015年6月5日金曜日

上達って何だろう?

23日のシステマ湘南で初めて来た方に、ワーク終了後、
「今日は、このようなワークをしましたが、毎回違うことをやることが多いですから」
と説明したところ、「では、上達はどのように判断するんですか」と聞かれて、
答えに窮してしまいました。

システマに段位もないし、試合もありません。
従って、自分がどれだけ上達したのかの目安や目標となるものがありません。

「上達するって何だろう」と最近考えていたのですが、
ストライクやローリングが以前よりうまくなったり、
個別にはいろいろあると思うのですが、
自分の場合は、やはり「四大原則」と「know yourself」かなと考えました。

身近なところで言えば、「四原則」がいつでもどこでも出来ているのか。
四大原則=呼吸、リラックス、姿勢、動き続けること(キープムービング)です。
日常生活でもすぐに緊張したり、息を詰めていたり、姿勢が悪かったり、
この四原則をこなすことさえ、かなり難しいことがシステマをやっていると分かると思います。

システマはサバイバルの技術ですから、どんな状況下であっても、
自分のパフォーマンスを落とさないことが重要視されます。
そのためには、リラックスして呼吸して……四原則が大切になるわけです。
「どんなことがあっても、ニュートラルでいられるようにしましょう」ということですが、
「ニュートラル」が上達なのかといえば、普通はそうは考えません。

僕がなんとなく「上達」という言葉に違和感を感じるのは、
自分にとって「上達」という言葉に付け足していくイメージがあるからかもしれません。
システマの場合、自分に何かを付け足していくのではなく(そういう部分もあるかもしれませんが)、
むしろ自分にあるものを掘り下げていく作業のような気がします。
言い換えれば、「自分という存在」に気付いていく作業のような気がしています。

そこが「know yourself」(汝自信を知れ)であるわけで、システマをやっていると、
「自分はこんなことができるんだ(できないんだ)」
「自分の体はこうなっているんだ」「自分の気持ちはこうなっているんだ」ということを
多くのワークを通して気付かせてくれることがあります。
自分の可能性に気付くと楽しいし、自分を変えていくことも出来ます。

また、自分自身を知れば知るほど(論理が飛躍するかもしれませんが)、
自分へのこだわりも薄れ、自分からも自由になれるような気がしています。

参加者から「上達って何ですか」と聞かれて、
「自分が変化できればいいんじゃないすか」と答えたように思うのですが、
上記のように考えているためです。

「上達とは何か」の答えになっていないかもしれませんが、
とありえず、自分としては楽しいシステマを目指していて、
その中で、自分もみなさんも変わっていくことが出来たらなと考えています。

2015年6月4日木曜日

33回目終了、ビーチシステマ(予定)のお知らせ

先週5月30日、33回目のシステマ湘南終わりました。

5月14日に東京で行われたNYのインストラター・エドガークラスのシェアでした。
この日の予定は、エドガークラスが終わってから突然決めたので、
イレギュラーなため、今日は久しぶりに5名以下になると思ったのですが、
7名も参加してくださり、ありがとうございました。
常連さんは2名。新しい人が多かったので、嬉しい限りです。
参加してくださった方に、感謝です。

さて、次回の13日はビーチ・システマを予定しています。
システマ東京の夏合宿で、九十九里浜でビーチ・システマをやったことがあったものですから、
以前から湘南でもやりたいと思っていました。

基本的には、陸でやることを海辺でやるということなのですが、
やはり海辺なり、自然の中でやると、システマもまた一味違ったものとして感じられます。

7月からは海開きで、浜辺で殴ったり蹴ったりしていると、
ライフガードから注意される恐れがあるため、6月にやることにしました。
しかしながら、梅雨の時期にさしかかるので雨だけが心配です。
小雨程度であれば、決行します。
天候が怪しいようであれば、みなさんにメールしますし、
また、このブログやフェイスブックにも書き込みしますので、チェックしてください。
雨が激しければ、大船体育館で通常のトレーニングとなります。

海にも入る予定でいますので、トレーニングウェアの下は水着であったほうがいいと思います。
また足元は裸足、もしくは濡れてもいいようなマリンスポーツ用のシューズ着用でお願いします。
サンダルでもいいですが、かかとが脱げないものでお願いします。

江ノ島の場合、公共のシャワーはありません。
従いまして、終了後は江ノ島まで歩いて、スパでお風呂に入る予定でいます。
(濡れたまままでも、あの地域ならば、湘南モノレールに乗っても変な顔されないと思います)

下はイタリアでのビーチのシステマ。
人数が多いほど楽しいのですが、せめて10名ぐらいは集まってほしいと思っています。
大船から足を延ばしてもらうことになりますが、よろしくお願いします。



2015年5月25日月曜日

32回目終了、今後の予定

5月23日(土)の第32回目のシステマ湘南クラス終了しました。
23日は、5月上旬にあったミカエル&ダイニルセミナーのシェア(共有)でした。

いつもの倍のロングバージョンで4時間。
重心の扱い方、狭い場所でのコンバット、それにシャシュカワークの4時間。
いろいろ詰め込みすぎた感もありましたが……、
それでも予定したワーク全てを終えることができませんでした。

延べ7日間にわたるミカエルセミナー、
それに全て出席して、終わってからは、どうシェアしたらいいかをあれこれ考えていました。
ノート見直して、ドリルの順番を考えて、
土曜日のシステマ湘南が終わって、ようやく僕の中で一息ついた感じです。
不十分ながらも、自分の中での区切りがついて、
ようやく日常の生活に戻れるかなと思っています。
(それまでは、仕事そっちのけ、という感じでした・笑)

4時間クラスは本当に久しぶりでしたが、やっている本人も楽しかったです。
参加者も、途中で出入りがあったものの、システマ湘南始まって以来の16人。
大盛況でした。参加した皆さま、ありがとうございました。

次回は5月30日(土)、鎌倉武道館の多目的室で17時よりとなります。
たまたま鎌倉武道館が空いていたので予約してしまいました。
急なクラスの開催でご迷惑をおかけしますが、
お時間に都合がつけば、いらしてください。

30日は、事前にお知らせしていたように、
NYのインストラクター、エドガー師がミカエルセミナー後に、
東京で5月14日に開いたクラスのシェアで、内容は指などをつかまれた時の対処法となります。

なお、その次は6月13日(土)となります。
現在の予定では、江ノ島の海岸でシステマ湘南初の
「ビーチ・システマ」をやろうと思っています。
水の中というプレッシャーの中で、どうリラックスできるかがテーマの一つです。
ただ、梅雨時にぶつかるので天気だけが心配ですが……。
晴れてくれるといいですね。

2015年5月19日火曜日

システマを役立ている女性介護士がいる!

システマ湘南に通ってくれている女性のHさんがいます。

去年の夏ぐらいから介護士の資格を取る専門学校に通って、
現在はある介護施設で介護士として働いています。

彼女が仕事にシステマを多いに活用してくれているという報告をくれました。

〈男性の利用者さんから胸を触られそうになることが多いのです(笑)。

 でも、ナイフワーク?を思い出して、
 手を返すようにしています。
 なにもなかったかのようにその後も過ごせるので、
 利用者さんの心も傷つけず、自分も傷つきません。

 また同じ男性(自称・柔道三段)から急に手首を捕まれたこともありました。
 相手は椅子だったのですが、
 そのままひっぱられそうになったので、
 捕まれている腕を床まで下ろし、バランスを崩して手を離していただきました(笑)
「おー、なんだなんだ、今のなに?」
 と驚かれてました(笑)
 相手に拒絶を感じさせず、
 やる気を失わせることができたので
 関係も壊れません。〉

彼女は介護士の仕事が忙しくて、最近はご無沙汰気味。
これまでに何回来ているのかなと数えてみたら、9回でした。
9回で、これだけの応用力があるのは、彼女のセンスの賜物でしょう。

実際に、僕らはシステマを護身術として使う機会はありませんし、
そんな機会はないことに、こしたことがありません。
(そもそも危険を察知して、危険な状態に身を置かないのがシステマです)

でも、ミカエルの言うように、システマは人生の様々な側面で
「人生の杖」となりうるスキルです。

Hさんが介護施設の利用者さんとの関係にシステマをうまく生かしていることに、
「すごいなあ」と思いつつ、嬉しく思いました。

あと彼女は繰り返し北川さんの本を読んでいるそうです。
そうしたこともとっさの判断や応用力に結びついているのでしょう。
彼女の愛読書である北川さんの本は、これです↓

【次回のシステマ湘南は5月23日、大船体育館・格技室、13時~17時です】

2015年5月18日月曜日

5月23日のクラスはいつもの倍(日時の変更)

前回、4月25日のクラスから1か月経ってしまいました。

5月9日は休講してよかったです。
同日、熱海で行われたミカエルのエクストラセミナーには、
システマ湘南の常連さんも、3名参加してくれましたし、
少人数で非常に充実したクラスを経験できました。

さて、次回5月23日のクラスは15時から17時までの予定でいましたが、
13時から17時までに変更させていただきます。
ミカエルセミナーの復習を予定していますが、2時間では足りないと思ったからです。

13時から15時までが道具を使わないワーク(一部使うかもしれません)で、
15時から17時までがシャシュカ(剣術)を使ったワークを考えています。
4時間連続で参加していただいても結構ですし、どちらか片方だけでも結構です。
2時間でも4時間でも参加費200円は変わりません。
ただし、個人の施設利用は2時間200円なので、400円かかることになります。

参加される方は、木刀、棒、模擬刀、シャシュカなどをお持ちでしたら、ご持参ください。
もちろん、お持ちでない方には、こちらで用意します。

内容は、5月4日から6日までの東京セミナーと、5月9日の熱海でのエクストラセミナーを
再構成したものになります。

ミカエルの技は、私では再現できませんが、
とりあえず、私が理解できる範囲でお伝えしようと考えています。

また、翌5月30日は17時から鎌倉武道館の多目的室の予約が取れましたので、
5月14日に行われたNYのインストラクター、エドガーのワークをシェアしたいと思います。
こちらは、指や腕をつかまれた時にどうすればいいかという、
かなりテクニカル的な内容になります。
なお、この日は団体利用での使用となりますので、施設利用費は後で徴収させていただきます。

従いまして、今後の5月の予定は以下のようになります。

5月23日 大船体育館・格技室 13時~17時 (個人利用)
5月30日 鎌倉武道館・多目的室 17時~19時 (団体利用)

それでは、よろしくお願い申し上げます。

写真は11日のエクストラセミナーで、ミカエルに技をかけられる自分。
こんなことは、私にはとてもできませんが。


2015年5月15日金曜日

ミカエルセミナー終了、宴は終わりました

5月4日から始まった創始者ミカエルとヤング・マスターのダニエルのセミナーが
13日に終了しました。

4日~6日までは本セミナーで、その後、9日に熱海でワンディセミナー、
11日~13日まで都内で2時間のミニセミナーがありました。
他に、インストラクター&Iitのみのクラスが、3日と7日にありました。

私の知る限りに全てに出席したのは、大阪のインストラクターの大西さんと、
システマジャパンのFインストラクターの2名のみです。

私は3日と7日のインストラクター限定クラス以外、7日間は全て出席しました。
システマ湘南にもよく参加してくれている横浜在住のYさんも7日間全出席です。
怒涛のような1週間で、ちょっと放心状態になっています。

今回のセミナーは、例年にないほど、
ミカエルが参加者、個人個人を相手にして技をかけてくれました。
モスクワのセミナーでも、なかなかありえないことです。
特に9日、11日~12日は人数が少ないこともあって、
直接ミカエルに触れる貴重な機会を得られました。
(13日は平日の18時半スタートというセミナーだったのに、
今回のラストのセミナーということもあってか、60人以上もいてビックリ!)

他の人がミカエルとデモンストレーションをしている時には、
「あそこで、こういう攻撃すればいいのに、どうしてできないだろう」と思ったりするのですが、
本当にミカエルを前にすると、何もできないことが、直に触れてみることでよくわかります。

ミカエルは技というか、動きの「最終形態」を見せてくれます。
それは理想の姿なのですが、では、どうしたらそれが出来るようなになるのか。
ヒントはたくさんちりばめられているのですが、
リラックス、力を使わずに動けるほうに動く……といったミカエルの言葉を頼りに、
具体的に、どのような練習をしていかなければいけないのか、
自分で考えるしかありません。

今回のセミナーは、多くの驚きがあり、大変ためになりましたが、
では、どうすれば、他の人とシェアできるか、まだまだ考えているところです。

他のインストラクターのクラスにも出て、次回のシステマ湘南までには、
みなさんとシェアできるように、頑張ります。

次回は5月23日、大船体育館となります。

写真は13日東京武道館のミカエルの勇姿(「WEBマガジン コ2【kotsu】提供)






2015年5月7日木曜日

ミカエルセミナー終了、でも宴はまだ続きます

5月4日~6日までの3日間のミカエル&ダニイルセミナーが終了しました。
参加された皆様、お疲れさまでした。

私は最後にもミカエルのストライクをもらえることが出来ました。
非常に有意義で、楽しいGWとなりました。


さて、ミカエル&ダニイルのセミナーは、まだ続きます。
先だってのメールでもお知らせしましたが、
5月9日と10日に箱根で行われるセミナーが箱根の火山の活動化のために、
場所が南熱海に変更となり、日時も9日のみとなりました。
その後も、東京で11日、12日、13日と2時間のセミナーが続きます。

詳しくは北川貴英師のシステマブログをご覧ください。
GWのセミナーに参加できなかった方々も、東京のセミナーに参加されるといいと思います。
こういう機会はなかなかありませんので、お時間が許せば、
是非、このチャンスを生かされることをお勧めします。

2015年5月2日土曜日

5月9日の休講と、ミカエルのエクストラセミナーのお知らせ

いよいよ5月4日から6日までミカエルセミナーが行われます。
嬉しいことに、6日以降もミカエルとダニイル(ミカエルのご子息)が日本にとどまり、
エクストラのセミナーが開かれることが決定しました。

システマ湘南でも、できれば皆さんにエクストラセミナーに参加していただくことを望んでいます。
従いまして、5月9日は箱根でのダニエルセミナーとバッティグするため、
臨時に休講にさせていただきます。

当初、5月9日はミカエルセミナーの復習に当てる予定でした。
楽しみにしていた方には申し訳ありませんが、ご容赦ください。
その代わり、5月23日のクラスでは、4時間バージョンも考えています。

以下に、発表されたエクストラセミナーの詳細を貼り付けておきますので、
ご参考にしてください。

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1.ミカエル&ダニール特別クラスのお知らせ

スケジュールと会場は以下の通りです。

〈箱根ミニセミナー&特別クラス〉
5月9日(土) 15時〜17時頃 ダニール・リャブコ特別クラス
会場:レイクアリーナ箱根
価格 システマ会員5,000円 一般6,000円

5月10日(日) 12時〜16時 ミカエル・リャブコミニセミナー
テーマ:ネクストステップ・オブ・シャシュカワーク
会場:レイクアリーナ箱根
価格 システマ会員10、000円 一般12,000円

※シャシュカ、模造刀、木刀など、あるいは杖、スティックなど練習用の刀に代わるものをご持参ください。(真剣を除く)
・ミカエルの話に関してはロシア語→英語→日本語という2段階通訳になりますことをご了承ください。
交通手段:箱根湯本駅もしくは小田原駅から箱根登山バス(湖尻桃源台行)で「南温泉荘」下車徒歩3分。マイカーでも来場可能。繁忙期ですので宿泊される場合は、早めに宿を確保されることをお勧めします。

〈東京特別クラス〉
5月11日(月)ミカエルorダニール・リャブコ 19時〜21時 @荒川スポーツセンター 第1武道場
5月12日(火)ダニール・リャブコ 19時30分〜21時30分 @築地社会教育会館 第一洋室
5月13日(水)ミカエル・リャブコ 18時30分〜20時30分 @東京武道館 大武道場
参加費:システマ会員5,000円 一般6,000円


もともと予定されていたエドガー・ツァクルスの特別クラスも予定通り実施されます。

〈エドガー・ツァクルス特別クラス〉
5月14日(木) エドガー・ツァクルス 20時40分〜22時10分 @神楽坂ダンスファクトリー
参加費:システマ会員4,000円 一般5,000円

・全日程とも参加費は当日、会場にてお支払ください。予約は不要です。
・急遽、講師が変更となる場合もありますので、ご了承ください。
・ミカエルの話に関してはロシア語→英語→日本語という2段階通訳になる場合があります。
・スティックコンディショニングはありません。セミナー本編でお受けいただくよう、よろしくお願いいたします。
・いずれのクラスもシステマ東京クラス参加1回分(2,000円相当)にカウントします。
・いずれのクラスもカルチャーセンタークラスの欠席分振替の対象外となります。
・特別クラスとミニセミナーに関してはシステマ東京主催となります。
 これらのクラスについてシステマジャパンにお問い合わせなどなさらないよう、よろしくお願いいたします。

お問い合わせなどはシステマ東京までお願いします。

2015年4月30日木曜日

受験生とシステマ

4月からの新しい参加者に、話を聞いたら受験生だといいます。

「受験生がシステマなんてしていいのか」と、他の参加者が冗談まじりに言っていましたが、
個人的には、勉学に差しさわりのない範囲であれば、
受験生にもシステマは役立つのではないかなと思っています。

僕はシステマとはサバイバルための術だとも考えています。
サバイバルとは何かといえば、生き残れる可能性を少しでも増やすことだと思います。

そのためには何が大切かといえば、どんな状況に陥っても、
自分のパフォーマンスを落さないことだと思います。
常に自分の心も体もニュートラルに保っていられることではないでしょうか。

前回のブログにも書きましたが、
先週の土曜日は、1人の上に大勢(4、5名)が乗るというワークをやりました。
そこから脱出するというワークです。
体の上に大勢が乗られると、胸が圧迫されて苦しくなります。
そこでパニックにならず、呼吸で落ち着けていく。

「呼吸できるんだ、自分は大丈夫なんだ」と気持ちを落ち着かせた後で、
自分の体の状況を観察する。
そうすると、上から人が乗られていも、呼吸は出来るし、
体でも動かせる箇所があることが分かります。
そこで、ゆっくりと自分の上に乗っている人の隙間に体をずらしていくと、
脱出することが出来ます。

大切なのは、呼吸して自分の心と体を落ち着かせることだと思います。
自分をニュートラルな状態に持っていくことです。
そうすれば、自分に残された可能性が見えてきます。
システマのワークでは、このワークに限らず、ニュートラルな状態を崩さない、
もしくはニュートラルな状態にリカバーすることが重視されていることが多いように思います。

受験生の試験でもあっても同じことだと思います。
試験では、自分のパフォーマンス、普段通りの実力を出し切れないことが一番の問題です。
いわゆる「あがる」というやつです。
他にも、緊張してお腹が痛くなるという人もいるかもしれません。

そこで呼吸で体を落ち着かせる。
体が落ち着けば、心も落ち着いてきます。
それから問題にあたっていえば、凡ミスも避けられるかもしれない。
本番では、普段通りの実力を100%出せないかもしれませんが、
でも、60%しか出せないところを、80%まで上げることができるかもしれない。
――僕は、そんなふうに考えています。

前にも書きましたが、ミカエルはシステマを「人生の杖」と言っています。
「人生の杖」ですから、それが目的になってはおかしいのです。
あくまでも自分の人生を支えてくれるものではなければなりません。
受験生であっても、それは変わらないと思っています。

2015年4月26日日曜日

31回目終了。合気道経験者の方が来てくださいました。

7月25日、第31回システマ湘南終わりました。

今回の参加者は10名、参加してくださった方々ありがとうございます。
新しい参加者で、合気道経験者の方が1名来てくださいました。
実は12名ぐらいになるかなと思っていたのですが、
常連さんが不参加だったりして10名でした。

昨日は、システマ湘南では初めて(自分でも久し振りでした)
1人の上に大勢に乗られて、脱出するワークをやりました。
このワークは、脱出することよりも、
いかに呼吸で落ち着くかが大事なワークだと思っています。

もし事故にあった時など、落ち着くことで、生存の確率が高まるかもしれない。
呼吸で落ち着いて、脱出の可能性を探る。
脱出できないまでも、ショック死の可能性を避けることが出来、
救援が来るまで助かったり、サバイバルの可能性を数パーセントでもあげられる、
それに役立つワークではないかと思っています。
(それ以外でも、試験やプレゼンテーションの時にも落ち着く意味で役立ちます)
そういう意味もあって、個人的には好きなワークです。

常連のAさんが「システマの4大原則
『呼吸、リラックス、動き続けること、姿勢』を意識した」
と仰ってくださいましたが、その通りだと思います。

 昨日、新しく参加したYさんが途中であきらめてしまったのが残念した。
脱出することよりも、呼吸で落ち着けば、動くことが出来たはずで、
そういう意味では、もっとうまくリードすればよかったと反省しました。

昨日は、ストライク(パンチ)までいけなかったのですが、
合気道経験者の方には、ストライクを是非経験してもらいたいと思います。
(実はシステマには合気道経験者は多いのです)
合気道は当身7分:投げ3分と言われます。
それで合気道の稽古と、当身としての空手の稽古を併修される方がいますが、
個人的には、当身の稽古をするならば、システマのストライクのほうが、
合気道には向いていると考えています。
その一番の理由は、構えもなく、リラックスした、
力まない状態でストライクを打つからです。

いつストライクの練習をするかは未定ですが、
その時にも是非来ていただきたいと考えています。

いよいよ来週5月4日からミカエルセミナーです。
次回5月9日はミカエルのセミナーの復習をしますので、よろしくお願いします。

2015年4月16日木曜日

30回目終了、今後の予定(6月まで)

書き込み遅くなってしまいましたが、
4月11日(日)の30回目のシステマ湘南終了しました。

4月といえば、新しいことが始まるシーズンです。
ということもあって、ブリージングメインのワークを行いました。
結構地味目のワークだったかもしれません。
参加者は11名。参加してくださった皆様、ありがとうございました。

新しい方が2名。そのうち1名は未成年の生徒さんでした。
未成年の方は次回にお話して、
ご両親から承諾書をもらってもらうようにお願いしようかと思います。
大人の人からは参加費として200円徴収していますが、
学生の場合は100円でOKにします。

次回もお2人が来ると仮定して、基本を引き続き行う予定でいます。
受け身とストライクの基本ぐらいでしょうか。

この1年、大きな事故もなしに続けてこられましたが、
万が一のことがあってはいけないので、スポーツ保険の加入も考えています。
1年間で1850円です。強制ではなく、任意としたいと思っていますが、
できるだけ入っていただいたほうが、私のほうも安心してリードできます。

さて、今後の予定ですが、
次回は4月25日となります。

5月はGWにミカエルセミナーがあります。
5月9日と23日はセミナーの復習に当てたいと考えています。

また、6月は13日と27日の他に、エクストラで20日も行います。
都合3回の予定でいますが、
鎌倉武道館の多目的室が取れたからです。
20日は武道館の多目的室でスティックワーク、
27日は武道館の柔道場が取れましたからグランド中心でやりたいと考えています。

それではよろしくお願いします。

2015年4月6日月曜日

29回目終了、4月の予定

4月4日、システマ湘南29回目終了しました。
鎌倉武道館の多目的室で行いました。

当日は合気道の大会があったためか、
駐車場が満車状態。
大勢の人が武道館に押し寄せていました。
鎌倉も意外に合気道が盛んなところなのだと思いました。

あそこの武道館は、こうした大会も出来るように設計されているため、
剣道場も柔道場も広いわけですが、
私達のような十名ぐらいの団体が借りるには広すぎます。
部屋を分割して貸してくれるとありがたいのに、といつも思います。

今回、使用した多目的室も広かったです。
50人規模のシステマのセミナーが開けるぐらいです。
そこを今回は6人で使用しました。贅沢ですね。
参加してくださった方々、ありがとうございました。

今回のクラスはクロージング・アズ・ウエポンでした。
ジャケット使った同ワークで、北川さんのクラスに二度ほど出たほか、
ビデオで研究した内容をもとにワークしました。

護身という観点でいうと、通常は服を着ている状態で
襲われたりするので、結構役立つ内容も含まれていたかと思います。

終了後、武道館の事務所に挨拶しに行ったところ、事務所の方から
「システマ湘南さん。システマって何ですか」と聞かれました。
「ロシアの武術です」と答えておきましたが、
普通の人は、システマなんて知らないものですよね。

さて、4月はあと2回行います。
11日と25日です。いつものように大船体育館で15時スタートとなります。
内容はまだ決めていませんが、
4月ということもあるので、今度は基本的なことをやってみようかなと思っています。

お時間の都合がつけばいらしてください。
お待ちしております。




2015年4月1日水曜日

28回目のシステマ湘南終了しました。

3月28日、システマ湘南終了しました。
大船体育館でナイフワークをやりました。
12名の方に集まっていただきました。
参加してくださった方々、どうもありがとうございました。

いつも終了後に、有志で喫茶店に行っていたのですが、
その店が閉店。あらたな店を見つけるべく、さまよいましたが、
本当に最近、普通の喫茶店ってなくなりましたね。

さて、次回は4月4日、鎌倉武道館の多目的室になります。
(↑鎌倉武道館をクリックしてもらえれば詳細なページに飛びます)
時間は15時~17時で、ジャケット使ったワークを行います。
どんなジャケットでもいいのですが、万が一、破れてもいいようなものを
持ってきてください。
トレーニングナイフをお持ちの方は、ナイフもお願いします。

あらかじめこちらで施設使用料は支払っていますので、
次回の参加費は400円(施設使用料込み)でお願いします。

よろしくお願いします。

2015年3月19日木曜日

最強の護身術は?

『慨世の遠吠え 強い国になりたい症候群』(鹿砦社)
という本を読んでいます。
この本は思想家の内田樹氏と右翼活動家の鈴木邦男氏の対談なのですが、
第3章「合気道をめぐって」に、面白い記述がありました。

鈴木氏は早稲田大学の合気道部にいたようなのですが、
ここの合気道部は、世界的にもメジャーな合気会系ではなく、
開祖・植芝盛平翁の弟子であった富木謙治先生が始めた富木流合気道です。
富木先生は、講道館創設者の嘉納治五郎先生の弟子で、
嘉納師範が合気道を研究するために植芝翁の道場に送り込んだ人です。

富木先生は、戦中は満州の建国大学で武道や合気道を教え、
戦後は早稲田大学で教授をなさっています。
日本合気道協会を設立して、従来の型武道であった合気道に、
乱捕りを取り入れ、試合のある合気道の普及に努めました。

この富木先生の弟子に大庭英雄先生という方がいて、
この大庭先生に鈴木氏は合気道を教わったといいます。

鈴木氏は、ある日、大庭先生からこう言われたそうです。

「鈴木くん、一番強い護身術はなにか知っているか?」
「合気道でしょ」
「ちがう」
「柔道ですか」
「ちがう。逃げ足が速いことだよ」
(『慨世の遠吠え』P161より)

私も以前、知り合いの戦場のカメラマンからこう言われたことがあります。
「戦場カメラマンにとって一番大切のは、走ること。
走れなくなったら、戦場カメラマンはもうできない」

戦場カメラマンにもいろんな人がいますが、この人は前線を取材する人でした。
たまたま機関銃で掃射されるような現場に居合わせても、
「弾を入れ替える時間があるので、その合間にどれだけ走って逃げれるかが重要なんだ」
と話していました。

こんな話を以前から聞いていたこともあって、逃げ足が速い、走るのが速いというのは、
護身にとっても非常に重要なことだと、私も思っていました。

もし誰か守らなければならない人がいれば別ですが、
自分1人であれば、むやみないさかいは避けて、逃げることがベストだと思います。
たとえば、マラソンランナーの高橋尚子さんみたいな方に暴行を働こうとした男性がいて、
彼が彼女に逃げられたら、追いつけるでしょうか。
彼女ほどのランナーでなくて、市民ランナーでも日頃走っている女性に、
そうそう追いつける男性がいるとは思えません。

これから夏になると、女性誌に痴漢対策といった名目で、
「こう襲われたら、こう攻撃する」といったような特集が組まれることがありますが、
その多くは役に立たないと思っています。
むしろ、重要なのは危険を察知する能力と、逃げることです。

システマの目的は「survive」です。生き残ることです。
だから、逃げてしまっても構わないわけです。
立ち向かうことばかりが勇気ではありません。

危ないところに近づかない、
何かがあったら、すぐ逃げる。
この心構えこそが、護身術には必要――
そんなことを本を読みながら、改めて考えました。

次回のシステマ湘南は3月28日です。


2015年3月9日月曜日

システマ横浜に行ってきました

イギリス帰りの岩下さんが主宰した第1回目のシステマ横浜に行ってきました。
システマ湘南関係者も5名参加、他に3名の方がいて総勢8名の参加でした。

今回はカドチニコフ系の「8の字」の練習でした。
主に日本で行われているシステマは、ミカエル・リャブコ氏が創始した
リャブコ・システマです。
しかし、私が一昨年、合気道を習いにモスクワから来日したロシア人と話したところ、
「ロシアでは、カドチニコフ・システマのほうが知られている」と言っていました。
軍で機械工学を教えていたカドチニコフという方が創始したシステマで、
リャブコ・システマとカドチニコフ・システマがどのような関係があるのか、
私にはよく分かりません。

岩下さんによれば、ヨーロッパではカドチニコフ・システマを練習している人たちも
結構いるようで、システマといっても、いろんなシステマが混ざり合っているようです。

腕や足を「8の字」に動かすドリルは、以前、日本でもよく練習で行われていました。
2005年に日本で初めて海外のインストラクターを招聘してセミナーが開かれて、
その時、来日したのがアレックス・コスティックというインストラクターです。
アレックスはカドチニコフ系も練習していたため、8の字のワークが紹介され、
以後、日本でも随分と基本的な練習として8の字が取り入れられたと聞いています。
(アレックスは、その後、システマから離れて自分の武術を作られているようです)

私も北川さんのクラスで何回か「8の字」のワークはやりましたが、
最近はやっていなかったので、久しぶり。
カドチ系は創始者が工学者だけあって、非常にテクニカルで、
今回あらためて初心者には分かりやすいと感じました。

岩下さんには是非、カドチ系をいろいろと研究して、
今後ともに紹介してもらいたいものだと思いました。

以下は先日、練習した「8の字」の参考動画。


【補注・2018/4/10】
このページにアクセスする人が非常に多いのですが、
現在、岩下さんはベトナム・ハノイで活動されていて、
横浜にはおりません。

横浜市内でシステマを習えるのは、
現在は、朝日カルチャーの横浜校と、
読売カルチャーが3カ月に1度ぐらい行う1日クラス。
他にカルチャーセンターだと、東急セミナーBEの青葉台でも、
システマのクラスがあります。




2015年3月5日木曜日

システマは「社会全体を向上させる」!?

前回、紹介した「小説新潮」連載中の『カーガー』ですが、
3月号では、システマの本質をつくような名セリフを
主人公のカーガー(景村瞬一)が語っています。

そのいくつかを紹介してみたいと思います。

「システマには“poznai sebia”、つまり己自身を知るという意味がある。
己さえ知らぬ己をどこまでも追求する。
何物をも破壊しないという、ただその原理のために、
肉体と精神、ひいては社会全体を向上させる。
それこそがシステマの永遠の目的なのだ」

「システマにおける理想とは、高度な戦闘技術、強靭な精神、
健全な肉体の三つの要素が相乗的に融合されることによって実現される。
そゆえにシステマを学んだ者は、
破壊ではなく向上と創造を目指す。
その魂が、自ずと光へと向かうのだ

システマ東京のインストラクターの北川貴英さんが
「よく勉強している」というだけのことはあります。

3月号の第6回では、中国の暗殺部隊に襲われた景村が、
皮状の紐で首を絞められてしまい、気管をつぶされたために、
呼吸ができなくなり、危機に陥いるシーンがあります。

我々の世代でいえば、風力がなくて変身できない仮面ライダー、
太陽エネルギーがないウルトラマン、水分がないアイアンキング、
といった感じで、「ヒーローには弱点がつきもの」というルールが
ここでも生きていて、システマといえども万能ではないことが示されているのが
面白ろかったですね。

さて、先の景村のセリフですが、
システマの愛好者としては、思わずうなづいてしまうセリフです。
しかし、システマを知らない人たちは、どう読まれるのでしょうか。
あまりにも綺麗ごとのように思われてしまうかもしれません。

なかなか「魂が光へ向かう」ことは難しいかもしれませんが、
システマを趣味としている者として、
みなさん「向上と創造」は目指していこうではありませんか。

2015年3月2日月曜日

システマの使い手が出てくる小説「カーガー」が面白い!

現在、月刊誌『小説新潮』に連載されいている『カーガー』(月村了衛)が熱いです。
なんと主人公のカーガーがシステマを使うのです。
システマ使いが主人公を演じる小説は本邦初なのではないでしょうか?

システマ東京のインストラクター北川貴英さんにして「よく勉強している」とうならせる
出来栄えです。
私も北川さんから、この小説のことを教えてもらいました。

すでに連載は第6回目なのですが、これから読む人のために、
第5回目までの簡単なあらすじを紹介したいと思います。

【『カーガー』のあらすじ】

女性ジャーナリスト仁科曜子は中国政府によるウイグル族への弾圧を取材をしていた。彼女はウイグル人のキーパーソン、テギン氏を取材中、テギン氏を刺殺されてしまう。彼が最期に残した言葉が「カーガーに助けを求めるのだ」。カーガーとはいったい何の意味なのか。

曜子は、中国政府がウイグル族に生物兵器を使ったことを知る中国人ジャーナリストたち3人に接触する。しかし、曜子と3人は中国人たちに拉致されてしまう。そこへは曜子とは旧知のヤクザ菊原組の若頭の新藤らが駆けつけるが、彼らもまた中国人から反撃にあってしまう。絶体絶命の中、一人の男が助けに現れる。その男は名前を「カーガー」と名乗る。

中国のウイグル虐殺の秘密を知る3人と、他の6人の仲間、合わせて9人を中国の暗殺部隊から明朝まで守ってほしいと、カーガーは曜子に依頼される。明朝まで守れれば、アメリカに亡命できるのだ。はたして、カーガーとは何者なのか。カーガーの本名は景村瞬一、元警察のキャリア。28年前、彼は沖縄県警で外事課長を務め、当時の婚約者が「カーガー」(沖縄語で影法師)と呼んだ。当時、彼は周囲が止めるのも聞かず、あるコカイン取引を追っていた。

コカイン取引の黒幕は米軍の少佐だった。しかし、警察内部の裏切りによって少佐側に恋人とともに連れ去られる。恋人は殺され、景村も殺されかけた時、CIAに救われる。CIAもまたコカインルートを追っていた。このコカイン事件は日米政府間の裏取引で決着がつけられたが、景村は死んだことにされた。存在を抹消された景村に、ある日、KGBが接触してくる。アゼルバイジャンの村民を救出するという任務の依頼だった。仕事を引き受けた彼は、ソ連軍の特殊部隊とともに訓練を行い、システマを学ぶことになった。システマを身につけた景村は村民救出を成功させる。

中国のウイグル虐殺の証拠を握る9名とジャーナリストの曜子を守ることになったカーガー(景村)と、それを援護するヤクザの菊原組の新藤たち。彼らに襲いかかる中国の暗殺部隊「蝙蝠部隊」。カーガーはシステマを使い、蝙蝠部隊を撃退していき、川崎のタワーマンションへと逃げ込む――。

こうして第6回目に続きます。第4回目でシステマが出てきて、
今発売されている『小説新潮』3月号に掲載されている第6回目では、
かなり詳しくシステマの哲学がカーガーによって語られます。

その発言はシステマをしている者ならば嬉しくなってしまうほど。
というわけで、次回のブログではそのセリフの一部を紹介します。


2015年3月1日日曜日

3月の予定の変更&システマ横浜が開講されます!

3月の14日は私がクラス主催をできないものですから、
代わりに3月7日に鎌倉体育館で代講をやる予定でいました。
ブログにもそう書きましたが、
イギリスでIit(インストラクター研修生)を取得していきた岩下さんが
3月7日にシステマ横浜を立ち上げるというので、
こちらを中止して、システマ横浜を盛り上げるためにも、
そちらに参加してこようと思います。
(岩下さんも湘南がシステマ第2、第4なので、そこを避けたくれたといいます)

岩下さんはリャブコシステマのIitでもありますが、
カドチニコフ系のシステマもイギリスで習ってきているようです。
3月7日は「フィギュアエイト」と呼ばれる体を8の字に動かす
トレーニングをするそうです。
昔は「8の字」もよくやっていましたが、最近はあまりやりませんから、
未経験の方はこの機会にぜひ体験してみるのもいいかと思います。

【第1回 システマ横浜】
3月7日(土)16時-18時にて。
場所は横浜関内駅近くの平沼記念レストハウス
利用料を各自で割りますので、ひとり500円ぐらいの予定だそうです。

詳しくは、ファイスブックでシステマ横浜を検索してみてください。

従いまして、私がリードするシステマ湘南は3月は28日の1回のみになります。
その代わり、4月は4日、11日、25日と3回行う予定でいますので、よろしくお願いします。

27回目のシステマ湘南終了しました。

27回目のシステマ湘南終了しました。

今回は初めての鎌倉武道館です。
更衣室も綺麗だし、明るくて、とても快適な場所でした。
会場がものすごく広かったので、びっくりしました。
剣道の試合は2面以上取れると思う。
もしかしたら4面ぐらい取れると思われるスペースを11人で使用しました。
11人で使うには贅沢すぎです。

この武道館、なかなかの人気で抽選に当たらないのですが、
こんなに広いのであれば、せめてに分割してA面、B面としてくれれば、
2倍の団体が使えるのにと、思ってしまいました。

さて、今回は見学者が1名いらしたのですが、無理やり参加してもらいました。
あんな広いスペースでは角で見ていてもわかりませんから。
内容は久しぶりにシャシュカ。思いきり振り回しました。
シャシュカを持って立つという練習は普段、家でもできますが、
振り回すことはなかなかできませんから。
たまにはやらなければダメですね。

下の写真はOさんが撮ってくれたもの。
広さが伝わってきますか?