2016年8月30日火曜日

外人システマーは合気道をよく知っている

8月27日、第80回システマ湘南、終わりました。
参加者11名、参加していただいた皆さまありがとうございました。
腰を痛めているOさん、どうかご無理なさらないでください。

今回はトロントキャンプのシェア第一回目でしたが、
しばらくはキャンプの復習が続きます。
おつきあいのほど、よろしくお願い申し上げます。

さて、トロントではHQ(ヘッドクォーター=本部)のアシスタントや
キッズクラスのインストラクターも担当された日本人のKさんに
ずいぶんとお世話になりました。

親しく話させていただいたのですが、話題になったものの一つに、
「どうして日本では合気道はあまり知られていないのか」というものがありました。
Kさんも柔道経験者ですが、日本にいる時は合気道は全く知らなかったそうです。

現在、Kさんは5年ほどアメリカに住んでいるわけですが、
アメリカにいると非常に合気道を知っている人が多く、
高く評価されているというのです。

それはなぜなのか。
Kさんがそう感じる理由のひとつに、
システマをやっている人に合気道経験者が多いことがあると思います。
実際にシステマをやってみると、合気道とはかなり違うのですが、
それでもリラックスや力を使わないという点や、
相手を破壊しない思想性など、共通点もあるせいか、
合気道経験者がシステマに興味を持つことが多いようです。

来日したことのあるアレン(オランダ)やドラギサ(スイス)といった
インストラクターはいずれも合気道の道場も運営しています。
今回のトロントではいろいろと教えてくれたイギリスのインストラクター、マット・ヒルは、
合気道の岩間道場で二年間内弟子生活をしていて、日本語も堪能でした。

日本のシステマーも合気道経験者が多いです。
システマ湘南でも5名以上はいるでしょう。

だから、システマをやっているとどうしても合気道をやっている人に出会うことが
多くなるのです。
外国では、システマ仲間同士なら日本人でも分からない
「OSENSEI(翁先生=合気道開祖・植芝盛平)」なんて
言葉が平気で通じてしまいます。

しかし、Kさんに言わせると、それだけではないというのです。
システマをやっていない人の中でも、日本により遥かに評価されているというのです。
「海外でこれだけ評価されているのに、日本では柔道や空手に比べて知名度はないのは
どうしてなんでしょう」というのです。

私は思った答えは――。
日本ではすぐに「ガチで使えるかどうか」が問題になります。
だから、試合のない合気道は「使えない」とされがちです。
日本は治安のいい国だから「使えるか使えないか」が喧嘩や試合というレベルで
考えられているような気がします。

一方、欧米では日本よりもはるかに治安が悪い。
銃社会だし、ナイフを持っていても不思議ではない。
そういう国では日本的な「ガチで使えるかどうか」が
問題にされていないのではないでしょうか。

多少、体術ができたところで銃にはかないませんから。
ですから、合気道はその東洋的な精神性や、刀や杖など様々な武器に対応している点、
また袴を履くため侍っぽい感覚を持てるといったところが、
欧米人に受けている理由ではないかと答えました。

いずれにしても治安のいい日本よりも、
そうでない欧米で合気道が評価されているのは面白いことだと思いました。

下はKさんやMさん(システマ神戸)と一緒にトロントのHQ前で撮った写真


2016年8月23日火曜日

トロントのキャンプに行ってきました!

カナダのシステマ本部主催のキャンプに行ってきました。
「CORE MASTERY CAMP 2016」です。
CORE MASTERY とは、中核となる知識という意味のようです。

8月15日から8月20日まで。
15日は昼食を食べた後からスタート。
20日は朝食を食べて解散ですから、
実質5日間というところです。

森あり、草原あり、湖ありのキャンプ場で、
世界中から集まったシステマーたちと日がな一日中、トレーニングをするのです。

キャンプの1日はこんな具合です。
7:10-8:40     セッション1
9:00         朝食
10:00-13:00    セッション2
14:00         昼食
15:30-18:00    セッション3
19:00         夕食
20:30-終了次第 セッション4

朝からいきなり1時半のトレーニングです。
朝のトレーニングの担当は、システマをやっている人にはお馴染みの
シニアインストラクターのゼットラ―・ツインズです。

セッション2、3、4が、マスターのブラディミア・ヴァシリエフ師のリードとなります。
セッション2、3の後は、「同じことを水の中でもしよう」ということで、あわてて水着に着替えて、
キャンプ場に面した湖に移動して、20分~30分ぐらいのファイティング・イン・ウォーター。

セッション4は午後8時半から10時半から11時までですから、
ざっとトレーニング時間を合計すると、ざっと1日10時間以上のトレーニングです。

それも全て野外。
雨が降れば、体は冷えて、体力が消耗する。
しかし、晴れれば晴れたらで、ものすごく日焼けして体力が消耗する。
特に、2日目のトレーニングはどしゃぶりの中で行ない、
風邪を引くかと思いました。
トロントまで来て、風邪をひいてはシャレになりません。

ぬるめのシャワーしかなく、
日本の暖かいお風呂が恋しかったです。

体力的には確かにきつい面もあったのですが、
普段は経験できない環境でのシステマは非常に楽しめました。

ブラッドから受けたレッスンは全部で11コマになりました。
次回からのシステマ湘南では、このシェアを行いたいと思います。

次回は8月27日、11時から13時まで鎌倉武道館の多目的室となります。

なにせ英語のレッスンなので、細かな注意まで聞き取れていないのですが、
最新のブラッドのシステマをお伝えできたらいいなと思っています。

デモの相手を2回ほどさせていただきました。
以下はその時の写真です。↓




2016年8月12日金曜日

来週はトロントのキャンプに行ってきます

いよいよ来週からトロントのキャンプに行ってきます。

これまでも行きたかったのですが、仕事との日程が合いませんでした。
キャンプ場を運営しているオーナーが引退するということで、
キャンプ場を使えるのは、今年限りとか。
このようなキャンプが、今後トロントで行われるかどうか分かりませんが、
この最後の機会に行けるのは、非常に幸運でした。

これまでモスクワには何度か行っているのですが、
トロントは初めてです。ちょっと緊張しますね。
システマ東京からは、Iさん、Sさんが参加するようですが、
他に誰が日本から行くかは不明です。

キャンプは2年に1度なのですが、
今年は毎回出席していた北川さんは欠席。
Iさんは今回4度目で、
2010年からキャンプには毎回出席ししているベテランです。
今回は出発前に、いろいろと教えてもらっています。

荷物がたくさんなのが大変です。
ヨガマットやらシュラフやら、夜は寒いというので、
防寒用に冬の服やら、Lサイズのスーツケースを借りて
詰め込んでいます。

明後日から出発しますが、どきどきしてます。



2016年8月2日火曜日

第77回目、システマ湘南終わりました

7月最後のシステマ湘南は11名の参加者(7月30日)。
参加してくださった方々、ありがとうございました。

この日はシステマ東京女子クラスもリードすることもるKさんが来てくれました。
珍しく女子3名でした。女子も3名いると気が楽なようです。
システマって、そんなにガチでやる護身術ではないのですが、
どこのクラスでも女性は比較的少ないです。
男性ばかりだと女性は気が引けるのでしょうか。

さて、ようやく昨年のヴラッドセミナーの復習が終了。
去年はセミナーの後、4回に分けて復習しました。
今回はDVDが出た後、もう一度ノートの内容とDVDを見比べながらチェックして、
6回にわけてクラスを行いました。DVDに出てない内容もノートにあったり、
逆にセミナーでヴラッドは説明したけれど、練習時間がなくてやらなかったものは、
記憶があいまいだったのですが、DVDを見て改めてチェックすることが出来たりして、
自分でも大変勉強になりました。
6回にわたってお付き合いいただき、感謝しています。

本当にこのブラッドのDVDはなかなかいいと思うのですが、
今だにAmazon.co.jpでもレビューがついてないのが不思議です。
特に「システマ式トレーニング コントロール編」は特にいいと思いますので、
ご関心のある方は購入してみたら、いかがでしょうか?

このブログにも何回か書いているように、
私はシステマって身体動作のOSだと思っています。
そのOSにどういうアプリを乗せるかで、いろんな動きが出来る。
日常の動きでもいいし、格闘技の動きでもいい。

モスクワ本部はいつもすぐれたOS、バージョンアップさせてくれるような感じで、
トロント本部(ヴラッド)はOSと共に、
護身術(または格闘技)に必要なアプリを一緒に
インストールしてくれるような感じです。
つまり、その分、テクニカルなことを教えてくれることも多いのですが、
初心者はこちらのほうがとっつきやすい感じがしています。

そういえば、システマ湘南も77回を迎えました。
100回まで33回。今年はあと5ヶ月なので、100回は来年になりそうですね。

次回は8月6日、鎌倉武道館の柔道場(大船駅)で15時からとなります。
よろしくお願いします