2014年12月30日火曜日

2015年1月の予定です

1月の予定ですが、10日と17日に行う予定でいます。
時間は15時より、10日は大船体育館、17日は鎌倉体育館。
いずれも個人開放日を使った利用となります。
時間は15時よりです。

システマ湘南は、第2と第4の土曜日の予定ですが、
今月の27日(第4土曜日)は以下のイベントがあります。
システマ東京で開催されるお年玉クラスです。
システマ東武の上原インストラクター、
システマ東京の北川貴英&文インストラクターが、
リードして各コマ500円とお得です。

特に13時からの北川さんの「マスアタック」は、
普段、システマ湘南だと10名ほどなので、大がかりなマスアタックは
できませんが、大勢がきますので楽しいと思います。
どなたでも参加できます。湘南地方から江戸川橋(有楽町線)までは
遠いのですが、よろしければ参加してみてください。
運がよければ、お年玉もゲットできます!

江戸川橋体育館は、ネットで検索すればわかると思いますが、
何か不明な点があれば、連絡フォームから私にお問い合わせください。


〈ダブルシス東お年玉クラス〉
日時:1月24日(土)9時30分〜14時30分
9時30分〜11時 第1部 上原雅さん 「押さず引かず」
11時〜12時30分 第2部 北川文 「武器とシステマとわたし」
13時〜14時30分 第3部 北川貴英 「新春あけましておめでとうございマスアタック」
14時30分〜15時 お年玉争奪じゃんけん大会(仮)
※お年玉クラス参加者限定 じゃんけん大会のみの参加は不可です。
会場:江戸川橋体育館 柔道場
参加費:一律価格 500円/1コマ
 

2014年12月29日月曜日

第23回目、終了しました。

27日、第23回目のシステマ湘南、終了しました。
昨日は12名の方々が集まってくれました。
システマ東京に常連で来ているUさんも参加してくれました。
来てくれた方々、どうもありがとうございました。

11月の下旬に、香港で行われたヴァレンティン・タラノフに参加した
 Iさんがシェアしてくれたクラスの復習をしました。
やったことがあるようなドリルが多かったのですが、
中には、これまでやったことのないようなドリルもあって、
楽しめたのではなかったと思います。

Tさんの協力もあって、
団体登録ができましたので、これからは鎌倉武道館も使えます。
貸切であれば、また違ったこともできると思うので、
楽しみにしてください。

本当に、今年一年、システマ湘南に参加してくださった方々、
ありがとうございました。
感謝しています。
来年もよろしくお願いします。

2014年12月17日水曜日

第22回目終了しました。やっとこさ1年。

12月13日、第22回目のシステマ湘南を終了しました。
11名の方に参加していただきました。
ありがとうございました。

11月のミカエル&ダニエルセミナーに合わせて
来日した丹生―ヨークのインストラクター・エドガーが、
東京でクラスをやってくれた時のナイフ・ワークを復習しました。
やっぱり、ナイフ・ワークは面白いですね。

さて、そのあとは忘年会。
私を含めて10名で行いましたが、
これも楽しい会となりました。
幹事を務めてくれたYさん、お疲れさまでした。

昨年の12月の2週目の土曜日に、Oさんと2人で、
プレ・システマ湘南を初めてから1年経ちました。
途中、私の網膜剥離で2か月近くお休みしましたが、
1年続けてこられたのも、みなさんのおかげです。
この場を借りて、お礼申し上げます。

あと今年は27日に最後のシステマ湘南を行います。
年末でお忙しいかとは存じますが、
お時間の都合が付きましたら、ご参加くださいませ。


2014年11月26日水曜日

インターナルワークと細い糸

昨日(11月25日)は飯田橋でクラスをリードしました。
北川貴英さんが機会を設けてくれているクラスで、
私は7月以来、4ヶ月ぶりでした。

もともと来てくれる人が少ないのですが、昨日は1人だけで、
2人だけで練習をしました。

後半はインターナルワークをじっくりとやりました。
2人だけなので、かえって気づくところもあって勉強になりました。

インターナルワークというのは、システマを知らない人には、
分かりにくいし、一般的に思われているようなシステマとは違います。
体の内面の感覚を使うワークで、
日本の武術で言えば合気に近いかもしれません。

相手に持たれたり、掴まれたりして、
その力を受け入れず、相手に力を返すといったら、いいでしょうか・・・。
ほとんど外から見たら、何もやっていないように見えます。

しかし、体の内面の感覚だけで相手が倒れるものではありません。
したがって、このワークをやっても初心者の方には、
私の程度のレベルでは、まず技がかかりません。
では、体験者同士は「やらせ」でやっているのかというと、
そう見えますが、そうではありません。

受けの感覚でいうと、相手から「細い線」みたいなものでつながるんです。
受けをそれを切らさないようにしていると、体が崩れてきます。
うまい人は、この「細い線」が太かったり、何本もあるようなものだと思います。
相手と太くつながっているため、相手を簡単に崩すことができるのでしょう。

この「つながっている」感覚はシステマでは「コンタクト」といいますし、
合気道では「むすび」と言っているように思います。

技をかけている自分が「あっ、つながった」という感覚、
かけられている相手が「つながっている」という感覚、
それをお互いに大事にしていかないと、
なかなか細い線が太くはならないのではないか。

だからといって、受け手はわざと「倒れてくれ」と言っているわけではありません。
受け手が「細い線」を切らさないな感覚を磨いていくことも、
今度自分が技をかける時に非常に有用であるように思いました。

よくコンタクトしたうえで、「相手のテンションを感じろ」と言われるのですが、
この線が太くないと、なかなか感じられるものでもないように思います。
「相手のテンションを感じる」とは、つながったうえで、コンタクトしたところから、
相手の体の中をスキャンするようなものかなと現在の自分は思っています。

システマの経験のない方には、何を言っているか分からないかもしれません。
上手に言えなくてすみません。
今回は私の覚え書き程度のものでした。



2014年11月23日日曜日

第21回目終了しました。

第21回目のシステマ湘南、終了しました。

6名の方が参加してくれました。
大船体育館は珍しく私たちのみでした。
参加してくださった方々、ありがとうございました。

前回は11月1日から3日にかけて行われたミカエル&ダニールセミナーの、
ミカエルの部分だけ取り出して行いましたが、
今回はダニールの部分だけを取り出しました。

ダニールのドリルは意図しているところを明確には掴みかねるところがあるのですが、
私の解釈で、インターナルワークをメインで行いました。
シャシュカ(コッサクの剣)を持って、インターナルワークを行うとどうなるか。
持たずに行うとどうなるか、その差を感じてみようというワークにしてみました。

シュシュカを使うことで、体のまとまりがよくなるような気がしています。
シュシュカを持って、ただ立っているというワークは、
地味ですが、効果があるように思います。
中国拳法の站椿功・立禅に似たような効果もあるのかもしれません。

さて、やはり寒くなってくると、インターナルメインの練習は体が冷えてきます。
22日も最初は暖かかったのですが、最後は少し冷えました。
みなさん、練習のときに着るものは工夫するようにしましょう。

次回は少し時間が空いてしまいますが、
12月13日となります。
よろしく御願いします。


2014年11月11日火曜日

「日本は復活する」と語ったロシア正教神父

今年、2度にわたって来日したミカエル師ですが、
すでに来年5月にも来日することが決まっています。
また、2016年、2017年にも日本を訪れるようです。

ミカエル師は軍隊時代の経験もあって、
航空機に乗るのが決して好きなわけでもなく、
そんなこともあって「遠い日本は来ないではないか」と
言われていた頃もありました。
現に2007年に来日してから2012年まで5年間来日しませんでした。

ミカエル師が毎年来日してくれるようになったのは、
システマジャパンの方々や北川さんの努力によるところが大きいと思います。

昨年、モスクワのセミナーに参加したとき、
ミカエル師が語っていたのは日本の印象で、
「日本に行ったとき、200人以上が自分のストライクを受けるために並びました。
ストライクを受けた後も、他の人がストライクを受け終わるまで、
みんな待っていました。この話を他の国ですると、誰も信じません。
(一緒に来日していた)妻も、『待っている人に他のエクササイズを指示したら』と
言ったぐらいでしたが、日本人は混乱もなく待っていました。
これが他の国だったら、『お金を払っているのに、待っている時間が無駄だ』とか
自分がストライクが終わったら、さっさと帰ってしまうに違いありません」

この話はモスクワでも2回ぐらい話していました。
日本の印象が変わったのか、よく分かりませんが、
少なくとも日本をよりプラスに評価してくれるようになったのには違いありません。

どうしてこんなことを書いたのかと言えば、
モスクワに住む北野幸伯氏という国際関係アナリストのメルマガに以下のような
エピソードが載っていたからです。
イゴーリ神父というのは、モスクワのロシア正教でも有名な方のようですから、
ミカエル師とも面識があるのかもしれません。

〈震災後のある日、モスクワで有名なイーゴリ神父と話していた時のこと。
イーゴリ神父はこんなことをいいました。
「昨日テレビで、日本の被災地の様子をやっていたよ。
食料の配給をやっている。
日本人は整然と並んで待っている。
そして、配る人が「いくつですか?」と聞くと、「一つ」とか「二つ」とか答えるんだな。
その様子を見て、私は涙が止まらなかった。
そして、後で『ロシアで同じことが起こればどうだろう?』と自問した。
たぶん、行列なんてできず、奪い合いになるだろう。
「いくつ必要ですか?」と聞けば、
「全部出しやがれ、このやろう!」といい出す人が必ず大量に出てくる。
暴力沙汰になる可能性だって高い。
私は、自分の祖国(ロシア)と日本を比べて、そのあまりのちがいに愕然としたよ。
そして、日本人は神様に愛される人たちだと思う。
中には震災について、「天罰だ」という人もいる。
しかし、悪いことをした人だけがひどい目にあうわけじゃない。
その一番いい例がイエスだよ。
最高の善人だった彼は、磔られて殺されたじゃないか?
私は、「天罰」だというのなら、日本は「全世界」の罪を背負
わされたのだと思う。
それは、日本人が、世界でもっとも神に近いからだ。
しかし、イエスが復活したように、日本は必ず復活する。
復活しないわけがない。
私は、テレビを見ながら、そう確信したんだ」〉

日本を評価してくれるロシア人がいると思うだけでも、
ちょっとロシアとの距離が縮まったような気がしませんか。

(北野幸伯氏の著作。ロシアに関心のある方にはオススメです)

2014年11月10日月曜日

「ヒーローになる必要はない」

フィギュアスケートの中国大会で、日本のエース・羽生結弦選手が、
練習中に中国の選手と衝突。
頭を打ちつけたのにもかかわらず、試合に出場したことが話題になっています。

彼が試合に出場するときに、コーチのブライアン・オーサー氏が、
「ヒーローになる必要はない」と声をかけていました。
英語で“This is not the time to be a hero.”と言ったようです。

それを聞いていて、「あれ? これってシステマでもよく聞くな」。
そう、システマでも「ヒーローになる必要はない」ってよく言われます。

誰に言われたのか確認しようと思って、
システマ仲間のFBに投稿してみたら、
ミカエル、ブラッド、コンスタンチン、大サーシャ、小サーシャ……と
システマのマスターをはじめ、インストラクターの人たちは
たいてい同じことを言っているようです。

オーサー・コーチは「ヒーローになる必要はない。体が一番大事なのだから」と
言っていましたが、システマ的には「ヒーローになる……」の後に続くのは、
「家族が一番大事なのだから」「家に帰ることが一番大事なのだから」
ということなのでしょう。
ここにシステマのサバイバルの思想があるように思えます。

システマは軍隊格闘技として創始されましたが、戦場では、
ヒーローになることは、イコール死を意味することになります。
それだけに、「ヒーローになるな」という言葉はよく使われるのではないでしょうか。

怪我を押して試合に出て2位となった羽生選手は立派でしたが、
無理をすれば選手生命を縮めることになったかもしれません。
私は個人的には、あそこは試合に出ずに、
大事を取ったほうが良かったのではないかと考えてます。

さて、オーサー氏も「ヒーローになるな」というセリフを知っていたわけですから、
欧米ではよく使う表現なのでしょうか?
それとも……。
オーサー氏が住んでいるのは、カナダのトロントです。
トロントといえば、ブラッド師のシステマの本部があるところです。
まさか、オーサー氏はブラッド師に面識があった!?
……なわけはないですよね。







第20回目終了。ミカエル&ダイニルセミナーの復習しました。

11月8日、第20回目のシステマ湘南終了しました。
9名の方が参加してくれました。
どうもありがとうございました。

セミナーは3日間ありましたが、
いずれも午前中はミカエル師が指導して、
午後がご子息のヤングマスターのダニイル師の指導でした。

今回はこの午前中のミカエル師のワークだけ抜き出して復習しました。
課題はシャシュカ(コサックが使う刀)によるインターナルワークです。

私は台湾製のトレーニング用シャシュカを持っているのですが、
これはアルミ合金で出来ていて重さも950グラムあります。
日本刀の模擬刀よりも重いんですね。
それも片手で扱わないといけません。

セミナー後、筋肉痛があったのですが、
セミナーの途中に行われたフィジカルトレーニングのせいだ
と思ったのですが、どうやら違ったようです。
8日はフィジカルトレーニングはあまりしなかったにもかかわらず、
朝起きてみると結構な筋肉痛がありました。
それも腕だけではなく、背中や腿などにもきています。

シャシュカを扱うこと自体が全身運動になっているのだと
改めて気付きました。
もう少しリラックスしていれば、体への負荷も違うのか?
3日間のセミナーは負荷の高い運動した覚えがないにもかかわらず、
結構疲れたのは、そのせいだったようです。

次回は11月22日です。
今度はダイニル師のワークのみ抜き出してみようと思っています。

写真はセミナー2日目の様子。北川さんの指導を受ける。



2014年11月7日金曜日

ミカエルセミナー終了!

11月1日から3日まで、3日間のミカエルセミナーが終わりました。
10月31日と11月4日の講演会を入れれば、計5日間。
全参加しましたが、ハードなワークはあまりなかったはずなのに、
結構疲れました。

ミカエル師のセミナーは日本の後、ラスベガス、ニューヨークと続きます。
今回のワールドツアーのテーマは聞くところによると、武器だそうで、
日本では3日間、シャシュカ(ロシアのコサックの刀)漬けでした。

面白くて、とても楽しかったのですが、まだ頭の中が整理つきません。

11月8日でもシャシュカのワークの復習を行いますので、
木刀やスティック、模擬刀などをお持ちの方はご用意くださいますようお願いします。
(私もできるだけ用意するようにはしますが)

写真の説明・ミカエルのシュシュカが、相手(私)のシャシュカの峰をコンと叩くだけで、
背骨にひびいて、体勢が崩れます。
「はい、皆さんもやってみましょう」といわれるのですが……。



2014年10月26日日曜日

第19回目終了しました。

10月25日に、第19回目のシステマ湘南を終了しました。
25日は10名の参加者がありました。
参加された方々、どうもありがとうございました。

最近、流行ではないのか、あまりバーストブリージング
(早く、数多く、強い呼吸をすること、詳しくは北川さんの本を読んでください)
の練習をしてないので、バーストブリージング中心の練習をしました。

私が眼の手術をして、部分麻酔とはいえ、結構、眼の奥に激痛が走ったときなど、
呼吸とバーストブリージングが役に立ちました。
バーストブリージングを知っていると、痛みや緊張の緩和に役立つのではないかと
思ったので、1時間以上、このドリルに費やしてみました。

毎回、何をやろうかと思って、自分でやってみたいワークをやっているわけですが・・・・・・。
でも、バーストブリージングは個人的にはとても役に立つと思うので、
うまくできなかった人は、少しずつ練習してみるといいと思います。

今回も新しい人が一人参加していただきました。
もう10ヶ月やっているわけですが、初心者で恒常的に参加してくれるようになったのは、
HさんやFさんやTさんなど、数名いらっしゃって、個人的には嬉しいかぎりです。
2週に1篇なので、物足りないかもしれませんが、
これからもよろしくお願いします。

2014年10月21日火曜日

11月も2回行う予定。ロシアの文化を学ぼう

10月25日にシステマ湘南を行いますが、
11月も今のところ、8日と22日に行う予定でいます。

さて、僕が初めてロシアに行ったのは、
まだソ連と言われていた時代で、1989年の5月でした。
ソ連崩壊が1991年ですから、ぎりぎり「ソ連時代」を見るのに間に合いました。

レニングラード(現・サンクトペテルスブルク)を訪れたとき、
ちょうどメーデーにぶつかりました。
街中が赤い星のネオンで飾られていて、とても綺麗だったのを覚えています。
彼の地は緯度が高いために、5月なのに夜の9時でも明るかったです。

いろんな国をバックパッカーで旅行してきましたが、
ソ連は(そして現在のロシアも)あらかじめホテルや移動手段など手配し、
日程を決めないとビザが降りません。

ですから、貧乏旅行は出来ないし、自由な旅行も出来ないのですが、
僕がこの国の印象としては残っているのは、
「人種差別がない国だな」ということでした。

アメリカに行ってもヨーロッパに行っても、何かしら差別を感じてしまうのですが、
ソ連という国は、中央アジアやモンゴルも国内に抱えているため、
特に黄色人種だからといって、特別な眼で見られることもなく、
僕も市場を歩いていると「モンゴルからやってきたのか?」と尋ねられたりしました。
そういう意味では、スッと街中に溶け込めた国でした。

システマを始めてから、ロシアへの関心は失われることなく続いています。
システマを続ける以上は、少しでもロシアへの関心は
持ったほうがいいのではないかと思っています。

日本の武術をやっている外国人でも(特に海外に住んでいる場合は)、
日本の文化や歴史にまったく興味を持っていない方がいます。
単に格闘技としてか興味を持っていないわけで、それでもいいのですが、
日本人としては、がっかりしてしまいます。

システマを始めたからといって、ロシアに興味を持つ必要はないのですが、
ある国に伝わる身体動作や運動というのは、その国の文化・宗教や歴史、言語などと
切っても切れない関係にあるものだと僕は考えています。

ロシアの文化や歴史を知ったからといって、
システマが上手になるわけではありませんが、
異文化を身体をもって経験して、同時に知識も持つことは、
人生がほんの少し豊かになるような気がします。

というわけで、ときどきロシアの文化・歴史について参考になるようなことも
ときどき書いてみようと思います。

2014年10月14日火曜日

第18回目終了。他にブリージングのこと。

11日、第18回目終了しました。
僕が復帰してから、初めてのリードでした。
久しぶりだと、ちょっと緊張しました。

大船体育館は珍しく混んでいて、
女子高生が「ウエストサイドストーリー」の曲をかけて
ダンスの練習。たぶん文化祭でも近いのでしょう。
中国拳法の方が2人、それぞれが演舞の練習をしていて、
お一人はエリック・クラプトンをかけていました。

その中で、僕を含めて10名のおっさんたちが、
システマをやっているという、
相変わらずシュールな状況でした。

初参加の方も1名参加してくれましたが、
インターナルワークがメインでしたので、
果たしてどう受け取られたのか気になるところです。

12日は北川さんのところで、
シャーシュカ(コサックの剣)のワーク、
13日は同じく北川さんのリードで
ブリージング(呼吸)ワークをしていました。

ブリージングワークしていて思い出したのは、
眼の手術をしたときもブリージングが役に立ったな、ということ。
眼球に麻酔の注射を3本ぐらい打って、
眼の中に内視鏡とレーザーメスと吸引機を
入れて手術を行うのですが、このレーザーメスが当たると、
部分麻酔がかかっているものの、とにかく痛い。

鋭い痛みが来るたびに「フーッフーッ」と
システマの呼吸が出てしまう(これは習慣になっていますね)。
大きな音を立てて「フーッフーッ」やると、
医師の先生から変に思われるので、
静かにやっていましたが、それで痛みや緊張をやわらげ、
手術を乗り切った感がありました。
それでも終わった後は冷や汗がびっしょり。

システマの呼吸を知らない人は、
どうやって、あの痛みを乗り越えるのか……不思議です。

「そうだ、久しぶりに痛みをやわらげるブリージングをやろう」
というこで、次回の25日のシステマ湘南は、
前半はそれを予定しています。

当分は月2回のペースで行っていきます。
よろしくお願い申し上げます。





2014年10月8日水曜日

失明の危機とシステマ

今週の10月11日、システマ湘南を開催します。
2ヶ月ほど網膜剥離で休んでしまいましたが、
今後ともみなさん、よろしくお願い申し上げます。
おかげさまで、矯正視力で1.2まで回復しました。

「網膜剥離」は、ボクサーなどがよくかかる症状で、
昔は失明してしまうこともありました。
最近では、98%から99%の確率で一回の手術で治るようです。

ただ、僕の場合は、左眼の手術中に脈絡膜出血というのを起こしてしまい、
手術の翌日、左眼は光を感じるものの、視界は見えなくなっていました。

脈絡膜出血というのは聞きなれないと思いますが、
ネットで以下のように書いている方がいました。

●駆逐性出血 (駆出性出血、脈絡膜出血とも言う)
手術中、前触れなく突如として目の奥から出血が起きるもので、
手術する医者に落ち度がなくても起きます。一度出血が始まると、
出血の勢いで目玉の中身がメスの切り口から一気に飛び出してきて、
失明かそれに近い状態になってしまい、回復もほとんどありません。
ただ、実際に起きる確率は数万人から数十万人に一人と言われており、
ほとんどの医者は実例を見たことがなく、聞いたことがあるだけだと思います。

執刀してくれた先生もかなり深刻な様子でした。

回復後に医師の先生から
「他には起こりえないことが起こって、
普通はあのような状態になると、
欝になったり、落ち込んだりして、大変なのに、
淡々とされていて、すごいと思いました。
尊敬しますよ」と言われました。

落ち込まずにいられたのは、ひとつには30代の頃から読んでいた
中村天風師の教えがあります。
「何かあるのが人生だ」という言葉が好きで、
人生とはそういうものだと普段から思っているからです。
天風師がよく引用した山岡鉄舟の句も好きです。
「晴れてよし曇りてもよし富士の山 もとの姿は変わらざりけり」
何があっても自分の価値は失われることがないのだという意味です。

病室でひさしぶりに天風師の本を読み、CDを聞き、励まされました。

それと同時に、多くのシステマの仲間がお見舞いにも来てくれて、
またフェイスブックなどで励ましてくれたのも心の支えになりました。

システマそのもの、サヴァイブの考えも私の支えとなりました。
心を乱さずに澄んだのも、「生き残れてさえいればいい」という姿勢が
身体を通して身についていたこともあるのではないかと思ってます。
たとえ、自分が何かを(光を)失っても、自分に残されたもので、
サバイバルしていこうという姿勢が、
自分自身を救ってくれたような気がしています。

こういう心の強さを育ててくれるものこそ、
「本物」ではないでしょうか。

こんなことを気楽に書けるのも、
視力が回復しているからなのでしょうが……。

2014年9月28日日曜日

第17回目終了。モスクワセミナーの復習。

9月27日の第17回目のシステマ湘南が終了しました。

ほぼ2ヶ月ぶりのシステマ湘南で、そのうえ東京で開かれている
大阪のインストラクター大西さんのセミナーと重なってしまったりして、
どのぐらい人数が集まるか不安だったのですが、
私やYさんを含めて、9名ほど集まってもらえました。
参加してくださった方々、ありがとうございます。

今回はモスクワセミナーに参加したYさんが、
自分の印象に残ったワークをみんなにシェアしてくれました。

Yさんがみんなをリードするのは、
たぶん初めての経験だと思うのですが、初々しくてよかったです。
セミナーで同じことを体験していても、
そこから何を汲み取るかは、人それぞれ。
リードする人の考え方などもそこに現れるので、面白いです。

私もようやく医者から「運動OK」の許可が出たので一緒に参加しました。
ほぼ2カ月ぶりのシステマだったのですが、
とても楽しい時間を過ごせました。面白かったです。

そういえば、大船体育館もほぼ2ヶ月ぶりの使用だったのですが、
格技室利用券を出したら、窓口の方から「システマですね」と
言ってもらえて、嬉しかったですね。
半年以上続けてきましたから、覚えてくれていたんだと。

さて、10月から、システマ湘南を復活させていきます。
当面は月2回開催ということで、やっていきたいと思います。
10月は11日と25日、大船体育館になります。
よろしくお願い申し上げます。

2014年9月25日木曜日

9月27日には特に道具は使いません

モスクワのセミナーに参加された人たちは昨日、帰国したそうです。
それでさっそく昨日、システマ東京の北川さんのクラスを見学してきました。
最新のモスクワ情報を知りたかったからです。

まだ運動については医師から許可されていないので出来ませんが、
どんなことをやったのかを見るだけでもと思って、見てきました。

今年は最新のインターナルワークと、
それからフィジカルトレーニングが結構あって、
それなりにきつかったそうです。
ああ……、やっぱり行きたかった。

9月27日は、システマ湘南でも常連のYさんが
モスクワセミナーに参加したので、
経験したワークの一端をYさんからリードしてもらおうと思います。

いつものように大船体育館で15時よりとなります。
Yさんに聞きましたら、
特にナイフやスティックなどの道具はいらないそうです。

みんなで、Yさんを通して、モスクワの空気を感じ取れれば、
いいなと思っております。
よろしくお願い申し上げます。



2014年9月18日木曜日

9月27日、やります!

本来ならば、今日モスクワに出立する予定でした。
8月7日に受けた網膜剥離の術後が良好であれば、
間に合ったはずなのですが、誠に残念です。

まだ医師から運動は禁止されているのですが、
9月27日に、システマ湘南クラスを開きたいと思います。

システマ横浜朝カルクラスやシステマ湘南にも常連で
来てくれているYさんがモスクワツアーに行っていますので、
帰国後に、おみやげクラスを開いてもらうことにしました。

おみやげクラスというのは、海外で経験したワークを
みんなでシェアさせてもらうことです。

9月27日、いつもの大船体育館で15時より行います。
ナイフやスティックが必要なのかどうか、
事前にYさんに聞いて、また告知します。

私も激しいワークは参加できないかもしれませんが、
呼吸法などの簡単なワークは参加したいと思っています。

みなさん、よろしくお願い申し上げます。




2014年8月29日金曜日

今後の予定(もうしばらく休みます)

私、ヨッシーが網膜剥離になったため、システマ湘南の参加者には、
ご迷惑をおかけしています。

本日、ようやく退院しました。
ことの経緯を少し書かせてください。

8月6日に網膜剥離が発覚して、
8月7日に緊急入院、緊急手術をしました。
しかし、手術中に脈絡膜出血という眼内出血を起こしてしまい、
これは失明の危険性があるほどのアクシデントらしいです。
その場は乗り切ったものの、手術後に水晶体の上に出血がたまってしまい、
まったく医師が眼内の様子を確認できなくなりました。
その後、エコーで眼内を観察した結果、術中とは別の箇所からも、
脈絡膜出血を起こしていることが分かり、医師もかなりの危機意識を
もっていたようです。

執刀医は年間500件の網膜剥離の手術をこなし、
現在まで5000件以上の手術をこなしているベテランの先生でしたが、
その先生をして、「今年一番の難手術」
「これだけの脈絡膜出血は3件目、翌日に血がたまったのは初めて」
という状況でした。

眼科病棟では「眼科最大の重症患者」と言われて、
眼内の血が引くまで、まったく予断の許さない状態でしたが、
眼内の血が引いてみると、医師の想像以上に自然治癒をしていました。
ただ、8月25日に再剥離が見つかり、再手術。
今度の手術は上手くいきましたが、剥離の場所が悪かったため、
一部視野欠損が生じることになりましたが、生活に大きな影響はありません。

二度目の手術後は順調で、本日、無事退院。
しばらくは自宅療養が続きます。

私自身、楽しみにしていた今年のモスクワ行きはキャンセルにしました。

システマ湘南はもうしばらくお休みします。
早くても復活は10月以降になりそうです。
ハードなワークは無理なので、
呼吸法やマッサージを中心にやろうと思っています。
(呼吸だけでネタがもつかな?)

皆さん、今後ともシステマ湘南をよろしくお願いします。

2014年8月6日水曜日

8月9日のシステマ湘南は休みます

今週、8月9日に予定していました、システマ湘南はお休みします。

プライベートなことで恐縮ですが、10日間前から左目の調子がおかしく、
一度、眼科に行ったのですが、問題ないといわれ、
それでも調子がおかしいので、別の眼科に行ったところ、
網膜はく離だと診断されました。

もしかしたら、今週中に手術をするかもしれませんので、
9日は出来そうもありません。

また、今後の予定は未定となります。
数ヶ月お休みしてしまうかもしれません。

皆様にはご迷惑をおかけしますが、また状況が分かったら、
ご報告します。


2014年8月3日日曜日

第16回目終了。ストライクの練習、理想のストライクって

8月2日、第16回目のシステマ湘南を行ないました。

鎌倉体育館に行く道すがら、海に行く人が目につきました。
ビーチサンダルで歩いている人、日焼けした若者も多くて、
「やはり湘南だなあー」と感じた次第です。

さて、この日はストライクの基本をやりました。
本当に基本中の基本、こぶしの作り方や相手への体を当て方や角度などを
細かくやっていきました。
やってみると意外に時間がかかって、こういう地味なワークもいいなと。

閑話休題。
深夜、日本テレビ系列の「先輩ROCK YOU」という番組で、
ジブリ作品の音響演出をやられている笠松広司さんという方が出演されていました。
アニメの中のパワードスーツなど、現実にはない音なども作り出している方なのですが、
「音はすでに頭の中で鳴っているので、あとはそれを実際に作り出すだけ」
と語っておられました。

思い出したのが、ピアニストの方から、
「曲をどう弾けばいいか、理想の音は頭の中に出来ている。
自分の演奏で、あとはそれにいかに近づけていくだけなんです」
というお話を伺ったことでした。

それで思いました。
僕らは理想のストライクをどれだけ思い描けるのだろうかと。
僕らの理想のストライクとは何かといえば、
ミカエルのストライクであったり、ヴラディミアのストライクであったりします。
でも、理想を頭の中に描いたとしても、どのようにチェックできるのか。
音であれば、理想の音と自分の音がどのぐらい違うかは聞けば分かります。

ミカエルからストライクを打ってもらったり、映像で見たりして、
なんとなく理想のストライクを思い描けても、
それは主に触覚と視覚を通したものなので、自分ではチェックしにくい。
それでも視覚であれば、自分がストライクを打つ姿を
ビデオに撮ってもらえれば、後からチェックは可能です。
しかし、自分のストライクがどれだけ重いのかなど、
その感覚は、ストライクを受けてくれたパートナーの相手にしか分かりません。

相手に聞いてみればいいのでしょうが、
相手の言葉と自分の感覚が一緒とも限りません。
となると、相手が感じたことをいかに自分も感じられるようになるか、
その感覚を磨いていくしかないのかなと思うのです。

音楽家や音響家が耳で聞く代わり、僕らは全身の感覚を使って、
相手を感じていくことが、理想のストライクに近づいていくことではないか、
(そのためには、理想のストライク像が必要なわけですが)
などとテレビを見ながら感じました。

その辺をもう少しフォーカスしながら丁寧にストライクの練習を
これからも続けてきたいと思います。

次回は8月9日(土)、大船体育館になります。
今のところ予定しているのは、「ストライクの受け」中心の練習です。
よろしく御願いします。

2014年8月1日金曜日

8月の予定

8月も3回行なう予定です。

8月2日はストライクの基本をやり直そうと思っています。
8月9日もストライクの続きで、この日は打たれることを中心にやろうと思っています。
8月23日は、まだ未定です。ナイフワークをやろうかどうしようか考えています。
リクエストがあれば、ご提案ください。考えて見ます。

いつものように2日が鎌倉体育館で、9日と23日が大船体育館です。
よろしく御願いします。





2014年7月27日日曜日

第15回目終了。大サーシャセミナーの復習しました

暑い中、7月26日のシステマ湘南に参加された方々、お疲れさまでした。
12名の方が参加してくれました。ありがとうございました。

今回は7月19日~20日に行なわれたアレキサンダー・アンドレイチェンコフ氏の
セミナーの復習を行ないました。
ロシアの愛称から「大サーシャ」と呼ばれているインストラクターです。
19日と20日のセミナーは、相手がスティックで突いてくるのを捌いて、
テイクダウンを取るということの繰り返しでした。
この両日間、大サーシャがよく言っていたのは、
「相手とぶつからない」「相手にサポートを与えないで」ということ。
でも、「どうしたらぶつからないように出来るのか」
「どうしたら相手にサポートを与えずに済むのか」は特に説明がありませんでした。

そのヒントは、実は19日の前にシステマジャパン本部で行なわれた
特別クラスにあったようです。
そこで崩し方の基本的なレクチャーがあったのでした。
私は特別クラスに出ていなかったので、後から出席された方からいろいろ伺って、
私なりにようやくセミナーの内容が理解できるようになりました。
他にも、21日にも約2時間の特別クラスがあり(これには出席できました)、
どうも4日間で全貌が見えてくるようなセミナーでした。

いつもセミナーの復習をする時は、、
実際にセミナーでやったワークの通りにすることが多いのですが、
今回はそんなこともあって、4日間の中で私が感じたポイントを抜き出して、
それを元に復習クラスを構成してみました。
なんとか初心者の方にも分かってもらえたようで、ほっとしています。

セミナー中はなんか分からないことだらけだったのですが、
後から考えてみると、ヒントがたくさんあったセミナーでした。
大サーシャは教えるというより、気づかせるセミナーをする方だと思いました。

次週、8月2日は鎌倉体育館で、ストライクの基本をやります。
おまけは、大サーシャセミナーでの教わった変わったストライクの打ち方と、
ロングバージョンマッサージ(フェイシャルマッサージ付き)です。

2014年7月15日火曜日

第14回目終了、ナイフワークをやりました

システマ湘南、第14回目終了しました。
参加者は10名。また1名新しい方が参加してくださいました。
さて、14回目はまるまる2時間ナイフワークを行ないました。

これまでシステマ湘南でも部分的にナイフワークをやることがありましたが、
ナイフだけをやったのは今回が初めて。
基本的なことからやりました。

システマの場合、相手からナイフで刺されるところから練習をし始めます。
これは特筆すべきことではないかなと思っています。
普通の護身術や武道だと、ナイフをどう避けるかということを学ぶからです。
どんな達人でもナイフを完全に避けきれるとは限りません。
ですから、刺された時のリスクをどれだけ最小にとどめるかという
練習から始めるんですね。
また、これによりナイフに対する恐怖をなくすという意味も含まれています。

ナイフワークだけをリードするというのは初めての経験でしたが、
やはり武器を扱うのは面白いです。
リードに当たってはいろいろ至らぬ点もありましたが、
自分も勉強になりました。
また、随時ナイフワークはやっていきたいと思っています。

参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

次回は7月26日、大船体育館です。
19日、20日の両日、東京で行なわれるセミナーの復習を行なう予定でいます。

2014年7月6日日曜日

13回目終了しました。鎌倉体育館は大混雑

7月5日、システマ湘南13回目が終わりました。

4名ほどの初参加希望の方から連絡を受けていましたが、
1名の仕事の都合で来られなくて、もう1名の方は鎌倉武道館の方へ
行かれてしまわれたようで結局欠席されました。
市内は鎌倉体育館と鎌倉武道館があるから間違えてしまう人が
いるかもしれないので、案内には注意しようと思った次第です。

2名の新人の方を合わせて計9名ほどの方に参加していただきました。
参加していただいた方々、ありがとうございました。

1ヶ月前に初心者向けではローリング中心にやったので、
転ぶことが慣れたならば、転がされることも学ぼうということで、
土曜日はテイクダウン(倒し方)の基本をやりました。
最後はナイフを持つ相手に対してのテイクダウンを少しだけやりました。

ナイフはこれまで1回しかやってこなかったので、
次回7月12日はナイフを集中的に行ないます。
トレーニングナイフをお持ちの方はご持参ください。
トレーニングナイフがない方は私のほうでお貸しします。
場所は大船体育館(大船駅より徒歩13分)で行ないますので、
よろしく御願い申し上げます。

それにしても土曜日の鎌倉体育館の格技室は混んでいました。
個人利用日なのですが、伝統派空手のグループが二つ練習していて、
その間に挟まれてシステマを行なっていました。
私たちは17時まで練習したのですが、
あの後も空手家のグループが入っていました。
改めて空手は人気があるものだと認識しました。

他の武道の人たちにも、くねくねした変なグループが鎌倉で活動していると
ことが少しずつ知ってもらえると嬉しいです。

2014年7月2日水曜日

7月の予定

前にも書きましたが、
7月は3回行なう予定でいます。

7月5日は鎌倉体育館で初心者向けの「テイクダウン」(相手の倒し方)。
7月12日は大船体育館で、システマ湘南初の「ナイフワーク」。
7月26日は大船体育館で、7月19日・20日に行なわれた
「大サーシャ(モスクワのインストラクター)セミナー」のシェア(復習)となります。

システマでは、ナイフを使ったワークが多いです。

ナイフを購入するのであれば、システマ大阪のウェブショップがお薦めです。
国内であれば送料無料です(トレーニングナイフは4000円)。

他にも武道具を扱っている無極堂JAPANさんがいいと思います。
様々なタイプのトレーニングナイフが販売されていますが、
「アルミ製トレーニングナイフ(中)24センチ 4300円」が手ごろでしょう。
必ずしも、「トレーニングナイフはこういうものじゃなくてはいけない」という
決まりはありませんから、
好きなものを購入されるといいのではないでしょうか?

他にも国内のセミナーでも割引き販売(3000円ぐらい)されていることがあります。

決して安くはないものなので、
すぐにはトレーニング用のナイフを購入する必要はないと思いますが、
システマを続けられる可能性があるようならば、
いずれはナイフを購入することをお薦めします。

2014年6月30日月曜日

脳だって脱力するのは難しい

システマの四原則の一つがリラックスです。
脱力することなんですが、簡単ではありません。

初心者の方からも「脱力するのは難しいですね」とよく言われます。
どうしたらいいかは、普段から無駄な力りみを入れないように
生活するのがいいのではないかと自分では思っています。
しかし、言う易し行なうは難しなのですが……。

『ピアニストの脳を科学する』(春秋社)という本で、脱力について
面白い記述があったので、紹介します。
筆者は執筆当時はドイツのハノーファー音楽演劇大学の研究員で、
現在は上智大学理工学部の准教授をなさっている古屋晋一先生です。

この本では、音楽家、特にピアニストが
脳や身体をどう使っているのか、科学的に分析しています。
プロのピアニストは、小さい時から1日何時間も練習していますから、
常人とは異なる感覚を持ち、やはり脳の使い方も違うようです。

ピアニストはピアノを効率的に弾くために、
身体と脳をエネモードで動かせるように特化しています。
その一つが重力を利用することです。

プロのピアニストとピアノ初心者(習い始めて1年未満)が
どのように打鍵するかを比べた研究が紹介されてます。
打鍵の際には、まず腕を持ち上げなければなりません。

その際、プロも初心者も肘を曲げる筋肉を使っていました。
ところが、その後、初心は腕を落として鍵盤を叩くときにも
筋肉を使っていました。
(肘を縮める筋肉で持ち上げ、肘を伸ばす筋肉で打鍵していました)

ところが、プロは収縮した筋肉を緩めるだけで、
重力に任せて腕を落下させて、打鍵していたというのです。
これが初心者には出来ません。
ただ脱力させて、腕を落下させることが初心者には難しいのです。

 

スポーツや芸事をなさっている方ならば(システマも含めて)、
「リラックスしろ、脱力しろ」と言わた経験は誰にもあることでしょう。
そして、それがいかに難しいことなのか、よく分かっているかと思います。

古屋先生はこう書いています。

〈筋肉というものは、狙った大きさだけ力を発揮するときよりも、
弛めるときのほうが、よりたくさんの脳部位が動くことがわかっています。
意外に思えますが、脳にとっては、筋肉を収縮させるよりも弛めるほうが、
大変な作業なのです。ピアノの先生はよく、生徒に、「脱力しなさい」と
言いますが、もしかすると、言われた脳のほうは、
「簡単に言ってくれるけど……」と思っているかもしれませんね。〉

私も初心者の人に「もっと脱力して」と簡単に言ってしまうのですが、
本当に難しいことなのだと改めて考えさせられました。
システマはリラックスしたり脱力するエクササイズがいろいろとあります。
音楽家の方がシステマをやったら、どんな効果があるのか、興味があるところです。

2014年6月24日火曜日

大サーシャのセミナー受付中、早割りは7月7日まで

システマの情報をチェックされている方は、
もうご存じのことかと思いますが、
モスクワのインストラクター「大サーシャ」こと、
アレクサンダー・アンドレイチェンコフセミナーが、
7月19日、20日の日程でシステマ・ジャパン主催で開かれます。
場所は小田急線のはるひ野となります。

私は2月にシステマ台北のセミナーに参加しましたが、
モスクワのインストラクター・アスランも
大サーシャを一押しでした。
本業は車はディーラーだそうですが、
ミカエル師のもっとも古い弟子の一人で、実力は折り紙付き。
初来日となりますので、システマにご興味のある方は、
この機会に是非、参加されてみたらいかがでしょうか。
(私も当然参加します)

7月7日までならば早割りもあり、
1日だけの参加ならば13000円です。
詳細は以下を参考にしてください。
http://systemajapan.shop-pro.jp/?pid=76559014


動画で上半身裸の男性が大サーシャ。
受けを取っているのが、アスランです。

大サーシャがいるわけですから、
小サーシャと呼ばれているインストラクターもいます。
なにやら清水次郎長一家の大政・小政みたいですね。

さて、ロシアでは、名前に応じて愛称が決まっています。
アレキサンダーやアレキサンドラ(女性)といった名前の場合、
勝手に「アレック」とか読んではいけません。
「サーシャ」と呼ばないといけないのです。

ロシアに限ったことではありませんが、
欧米では聖書に登場する人物や聖人などから名前を取ることが
多いために、どうしても似た名前が多くなってしまいます。
アレキサンダーも多いようで、
従って、「サーシャ」と呼ばれる人も多いのです。

ちなみにシステマの創始者ミカエル師の愛称は何でしょうか?
お分かりの方もいるかもしれませんが、答えは「ミーシャ」です。
ミカエル夫人とか身近な人は「ミーシャ」と呼んでいるとか。
モスクワ・オリンピックのマスコット、熊の「ミーシャ」と同じです。
可愛らしい感じがしますよね。



2014年6月17日火曜日

12回目終了と参加費について

第12回目のシステマ湘南クラス終了しました(6月14日)。

12回目にして、12名の方に参加していただけました。
どうもありがとうございました。
12名の中には初心者の女性が2名いらして、
軍隊格闘技のシステマに、健康面その他から関心を持っていただいて、
感謝しております。 

今回は北川さんの著書「システマ・ストライク」から、
これまでやっていなかったワークを 中心に構成してみました。
サークル・アップ(最後に皆で意見を言い合う)の時に、
感想を聞いてみると、楽しんでいただけたようで、よかったです。 

さて、6月までシステマ湘南は参加費無料でやってきました。
これまでも「無料でいいのですか」、
「せめて交通費だけで取ったほうがいいのではないですか」と、
参加者の方からも言われてきました。 

お言葉に甘えて、7月よりIit(つまり私)の交通費ならびに諸経費分として、
1人分の参加費として200円徴収できればと考えています。
参加費用の袋を用意しておきますので、適当に入れておいてください。 

7月は3回行う予定です。
月4回は厳しいかもしれないのですが、
初心者も増えてきましたし、
出来るだけ月3回できるようにしたいと思っています。
(私の仕事の都合上、実現できる月とそうではない月があると思いますが、
ご容赦ください) 

現在のところ、 7月5日(土)は初心者向けとして、
テイクダウンの基礎をやりたいと思っています(鎌倉体育館)。
7月12日(土)は武器、ナイフワークを考えています(大船体育館)。

それでは、よろしくお願い申し上げます。

2014年6月11日水曜日

「ゆっくり動くこと」は実戦的=ケンカ術!?

システマでは、ゆっくり動くことを推奨しています。
それはマスターの一人、コンスタンチン・ロマノフ師が言うように、
「ゆっくり動いて出来ないものが、はやく出来るわけがない」からです。

「ゆっくり動くこと」は練習として重要なだけではなく、
実戦的な側面からも効果があるようです。
そのことをケンカ術の立場から書いた本があったので、ご紹介します。
空手や護身術を指導している士心館館長の林悦道氏が書いた
『この「ケンカ術」がすごい! あっさりと勝つ法則10』(アスコム刊)です。

林氏は若い頃、土木関係の仕事についており、
荒くれ者たちと渡り合う日々でした。
そのとき、裏家業のステゴロ(ケンカ)師と言われた人の技術を、
流れ者の土工の老人から学んだといいます。

この本の第十章の〈極意2〉に「ゆっくりとした動き」とあります。
少し引用してみます。

〈実は、実戦においてこそ、ゆっくり動くことが大切なのです。実戦において
は普段から練習している動きしかでない。だからこそ、練習では速く動いては
いけなかったのです。
 実戦においての失敗の第一は(略)タイミングをとるのが早すぎる、いわゆ
るフライングをしてしまうことです。(略)
 焦りや緊張から出るタイミングを読み間違える。(略)
 これを避けるには、無駄な動きをしないこと。心と身体は一緒です。身体が
速く動いたり無駄な動きをしたりすれば、頭の中も無駄な考えが浮かぶ。これ
パニックと呼びます。
 パニックに陥ると、周囲の状況判断もできなくなってしまいます。(略)
 ドタバタと速く動きながら状況判断はできませんが、ゆっくり動きつつ冷静
に周囲をうかがうことができるようになって、初めて状況の変化にも対応でき
る判断力と決断力が発揮できるのです。〉(同書P202~203)

ゆっくり動けば緊張もしませんから、林氏はこう言います。

〈相手の動きを読む、とよく言われますが、これは相手の事前の身体の緊張を
感じとることにほかなりません。
 覚えておいていただきたいのは、戦いの最中とは、互いに極度の集中力をも
って相手の動きを情報分析している、ということです。そうすると、緊張は伝
播します。一方がほんのちょっとでも動いたら、一方はそれを察知しようとし
ます。結果として、一方が緊張すると、もう一方が緊張することになるのです。
 (略)
 しかし、武術では、しばしばそうした緊張反応の裏をかくのです。
 ケンカ術で「ゆっくり動け」というのは、実はこうした武術の奥義につなが
る教えでもあります。〉(同書P208~209)

緊張せずに、ゆっくり動くと、かえって相手は反応しずらいというのです。
ケンカの場で、実際にどうゆっくり動くのかは興味がある方は同書をお読みいただくとして、
ロシアの特殊部隊で採用されてきたシステマと、
ステゴロ師たちが伝えてきたケンカ術のいずれもが「ゆっくり」の重要性を語っています。
かなり実戦的な教えに違いありません。

ふだんの練習でもついつい速くなりがちなときこそ、
呼吸をして、ゆっくり動くことの重要性を思い出したいものです。

2014年6月10日火曜日

「レレレのおじさん」とコンタクト

私は長年、合気道をやってきましたが、
システマを始めて気づいたのは、
合気道が「気を合わせる」というわりには、
実際にそのような練習が少ないことでした。
(合気道を批判するわけでは決してありません)

システマでは相手と合わせることを「コンタクト」といって、
様々なエクササイズがあります。
「気を合わせる」こととは少し違うかもしれませんが、
かなり近い概念だと思っています。

なぜ、合気道では、そのような練習が少ないのか。
それは、そもそも日本人が「気を合わせる」ことを日常的に
行なっていたからではないでしょうか。

現在、発売中の月刊誌『秘伝』に
ミカエル師と保江邦夫氏の対談が掲載されています。
このなかで、ミカエル師は非常に日本人の精神性を高く
評価されています。

しかし、実際には日本の精神性も
昔と比べると、レベルが低くなっているように思えます。
私が住むマンションは賃貸なのですが、郵便受けの周りには、
いらないDMなどが散らかっています。
(僕は自分が嫌なので、他が散らかっていても片付けます)
散らかったDM等の掃除は管理人がすればいいと思っているようです。
家の前の公道が散らかっていると、市役所に電話をかけて、
「すぐに清掃に来るように」と抗議する人もいると聞きます。

赤塚不二夫の漫画には「レレレのおじさん」というキャラが出てきます。
家の前の通りをいつも掃除していて、無視されようが何されようが、
「お出かけですか? れれのれ」と声をかけます。
つまり、誰に対してもコンタクトをしているのです。
カリカチュアライズされたキャラクターとはいえ、
昔(昭和?)の日本人は決して珍しくないタイプでした。

今の日本人、私たちはどれだけふだんコンタクトを取っているでしょうか。
日本人はたぶんコンタクトすることにかけては世界一だと思います。
システマをするうえでも、こうした日本人の精神性について
改めて考えるべきではないでしょうか――。
などと、ふと今日、思いました。

2014年6月8日日曜日

11回目終了。やっぱりローリングは大変?

システマ湘南11回目終わりました。

今回は初心者向けということでしたが、初体験の方も含めて、
初心者が4名参加していただけました。
常連の経験者の方が2名で、計6名に参加していただきました。
大雨警報の中、みなさま、ありがとうございました。

今回は呼吸や姿勢のほか、地味にローリングが中心。
いわゆる合気道などでいう回転受身のシステマ版です。
ローリングはやっていてもあまり面白くはないのですが、
テイクダウンを取るような他のワークを行なうときに、
どうしても必要な技術となります。

僕は合気道をやっていたので、
システマを始めた当初、受身は苦ではなかったのですが、
とはいえ、合気道とは勝手も違うので、
ローリングで肩とか打ってしまうことも多々ありました。
場数をこなして、慣れていくことも必要だと思います。

ローリングが苦手だといっていた女性のMさんが
昨日は随分と上手になっていたので、驚きました。
やっていれば、必ず上手くなります。
是非、身に着けていただければと思います。

初体験の方が、
「初心者向けのクラスというので、もっと楽かと思ったら、
意外に大変でした。ローリングが疲れました」と言われていました。
初心者向けというので、呼吸法が中心になるのではないかと
思っていたと話していました。
「なるほど……」と思った次第で、
そのうち、呼吸だけに特化したクラスも
行なってもいいかなと考えています。

次回は来週の6月14日となります。
よろしく御願い申し上げます。

2014年5月29日木曜日

自分を信じるということ

この前のザイコフスキーのセミナーで、
うまく出来ず四苦八苦している私たちを見て、彼は、
「うまくいかないのは自分ができると信じていないせいです」
というようなコメントをしていました。

台湾でもインストラクターのアスランは、
ワークが上手くできない私に、
「Believe yourself」と言っていました。

先日、システマ仲間のSさんと飲みながら、
「でも、『自分を信じる』のと『自信』とでは違うんだよな」
という話になりました。

確かにニュアンスが何か違う。
何がどう違うのだろうか……と考えてみました。

例えば、あるワーク(エクササイズ)が上手くできない人がいて、
その人に向かって、「もっと自信を持って」と言った場合、
その人の過去の経験や努力、成果を知ったうえで、
「あれだけやってきたのだから、自信を持って」と
アドバイスしているような感じがあります。

それに対して、「もっと自分を信じてみて」と言った場合、
過去の経験や成果もさながら、それだけでは計り知れない
潜在的な能力、未知な部分にも働きかけているような感じがあります。

30代の頃に、中村天風先生という哲人の著作にはまって、
気に入った本は何度も読み直しました。

天風先生は積極的に生きるためのノウハウを提示してますが、
「観念要素更改法」という技法の中に、毎朝、鏡に写る自分の顔に向かって、
「おまえはもっと信念が強くなる!」と命令するというものがあります。
信念とは「思想や教条を固く信じること」ですから、
とりたてて思想もない私には、「信念が強くなる」という意味が
よく分かりませんでした。

天風先生は「分からなくても、唱えていれば分かるようになる」と
いずれかの著作の中でおっしゃっています。
今の私には、「もっと自分を信じるようになれ」という意味のように思えるのです。

システマに限らず、人生にとって必要なのは、
たぶん「自信」ではなくて、どんなことがあっても「自分を信じること」。
負けてしまった時やつらい時に「自信」を持つことはできないかもしれませんが、
いつだって「自分を信じること」は出来るはずだと思うのです。


2014年5月26日月曜日

6月は初心者向けのクラスも行います

5月24日のシステマ湘南は、
先週東京で行なわれた
ザイコフスキーセミナーのシェアを行ないました。
第10回目にして参加者は10人。
システマ湘南を始めて約半年。初めて2桁に上りました。
参加していただきました皆さん、ありがとうございました。

ザイコのワークについては、FBでシステマ仲間と感想をやりとりしたり、
システマ東京でシェアしたりしたなかで、
こうすれば上澄みだけでも伝わるのではないだろうかと思って、
リードさせていただきました。

「相手の中に意識を入れて、相手のステイト(状態)の変化を感じる」のが
テーマでしたが、是非日常生活やビジネスにも応用していただければと思います。
相手を捉える感覚が違ってくることで、
相手の反応や応対も違ってくるような気が個人的にはしています。

さて、システマ湘南も初心者が5人になり、初心者が増えてきたので、
6月は初心者向けの基礎のクラスもやってみようかと思っています。

6月の第4土曜日はシステマ東京の合宿に参加するためお休みします。
従って、第2土曜日だけになってしまうため、
久しぶりに第1土曜日(6月7日)に鎌倉体育館で行うことにしました。
この日に、初心者向けのクラスとして、
システマの基礎的なワークをするつもりです。

それでは、よろしく御願い申し上げます。

2014年5月22日木曜日

相手の中に意識を入れるということ

5月17日、18日、それに21日と、
モスクワのインストラクター・ザイコフスキー氏の
セミナーおよび特別クラスに参加してきました。

身体の内面に意識を向けるインターナルワークばかりでしたので、
かなり脳が疲れました。

今回のセミナーでのテーマは一貫して、
「相手の中に自分の意識を入れて、相手の状態の変化を捉える」
「それを捉えたうえで、相手の状態を(自分に有利なように)変える」
というものでした(と、私は理解したのですが)。

セミナー中は「そんなこと、なかなか出来ないよ」と思っていましたが、
後からセミナーの内容を省察してみて、
もともと人間には備わっている力なのかもしないと考えています。

たとえば、ショップの店員の例を上げてみます。
お客さんがお店で何かを探していて、「何をお探しですか」と声をかけます。
この時、慣れてない店員はお客さんから「いえ、結構です」と断られてしまいがち。
しかし、超ベテランの店員はこちらの心を見透かしたように声をかけてきて、
「ええと、こういう商品を探しているんだけど」とついつい応じてしまって、
気づいたら、買う気はなかったのに、買っていた……そんな経験ありませんか?

接客の達人と言われているような人は、
この「相手の中の状態(意識も含めて)の変化」に気づいて、
そこにふっと入ってくる。
そしてこちらの気持ちを変えてしまうことさえあります。

こうした接客の達人までいかなくても、たとえば常に赤ちゃんを気にして、
そこに意識を向けているお母さんは、赤ちゃんが泣いたりしなくても、
他人には気づかない赤ちゃんの変化に気づいて、
「今、お腹がすいている」とか、
赤ちゃんが何をしてほしいのかを気づくと思うのです。

そう考えてみると、今回のセミナーでやったことは、
普段私たちが認識していない能力(眠らしている能力)に
磨きをかけることにつながるのではないかと思っています。

というわけで、次回24日のクラスでは、
このセミナーのシェアをします。
どこまで上手く伝えられるか分からないのですが、
参加してくださる皆さん、よろしく御願い申し上げます。

2014年5月11日日曜日

第9回目終了と県内のシステマ

第9回目のシステマ湘南終わりました。
今回は前回見学だったFさんも初参加していただき、
9名の参加となりました。どうもありがとうございました。

「システマ・ストライク」の第5章以降を行なう予定でしたが、
結局、ワークの流れを考えて第6章、第7章、それに第8章の一部という
構成になりました。
飛ばした第5章については、機会がある時に行ないたいと思います。

今回はシステマ湘南で初めてナイフを使ったワークを行いました。
皆さんに楽しんでいただいたようで何よりでした。
今後も機会があれば行いますので、よろしく御願いします。
なお、トレーニングナイフを購入されたいという方は、
海外のインストラクター来日の際にセミナー会場で
販売されているときもありますが、ネットでも購入できます。
「無極堂JAPAN」をお薦めします。
http://www.bushidoshop.jp/
アルミ製トレーニングナイフ(中)24cm(4300円)
が適当ではないかと思います。

次回は5月24日となります。
この日は5月17日・18日両日に東京で開催される
ザイコフスキー・セミナーのシェアを
考えてますので、よろしく御願いします。
(その次は6月14日を予定しています)

さて、参加者のHさんから、
「もっと練習したいのですが、他にやっていませんか」と相談を受けました。
とりあえずシステマ湘南は月2回をキープしたいと思っていますが、
仕事の関係から、今のところ増やすのが難しい状況です。

ですから、以下に県内もしくは湘南地区から通いやすいと思われる
システマのクラスを紹介しておきます。
参加費などはお問い合わせください。
ご興味があれば、是非参加してみてください。

朝日カルチャーセンター横浜
隔週火曜日 19:15-20:45
講師・北川貴英(インストラクター)
問い合わせ=朝カル横浜・045-453-1122

東急セミナーBE
二子玉川教室 隔週土曜日 13:30-15:00
二子玉川では女性クラスも有り。隔週土曜日 9:50-11:20
青葉台教室 隔週土曜日 19:15-20:45
講師・北川貴英(インストラクター)
問い合わせ=東急セミナー・03-5797-5053

システマ二子新地 会場・川崎市高津スポーツセンター 毎日曜日 17:30-19:00
講師・ブレット・アダムズ(インストラクター)
問い合わせ=http://brettadamssystema.blogspot.com/

システマ海老名 会場・海老名市文化会館 日曜日16:00-18:00
講師・Iit(インストラクター研修生)
問い合わせ=http://systema-ebina.doorblog.jp/

システマ藤沢
会場・藤沢市秩父宮記念体育館武道室 毎金曜日 18:00-21:00(19:00以降でもOK)
代表:大友啓介 参加費は会場費のみ
問い合わせ=otmksk☆gmail.com(☆は@に変えてメールしてください)

2014年5月9日金曜日

与えられたものをどう使うか、「嫌われた勇気」を読んで

今、書店でベストセラーになっている『嫌われる勇気』という本があります。
人から薦められて読んでみてはまってしまいました。
最初に電子書籍版で2度読んで、書籍版も購入して3度読みました。
こんなに何度も読む本は久しぶりです。

この本はフロイトとユングと並ぶ心理学の3大巨人のひとり、
アドラーが説いた心理学について、青年と哲学者の会話という形で書かれています。

アドラー心理学では、「すべての悩みは対人関係の悩みである」と考えています。
従って、幸せであるために、対人関係から自由になることを求めている。
他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、
承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、
自分の生き方を貫くことはできないと説くのです。
だから、タイトルが『嫌われる勇気』なのですね。

ところで、どうしてこの本のことをこのブログに書こうと思ったのか。
我田引水なのかもしれませんが、
このアドラーの考え方が、システマに近い部分があると思ったからです。

たとえば、アドラーはこう言っています。
「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」
これって、「システマ的」と思ってしまいました。
サバイブするということは、自分の体力・知力やまわりの環境など、
「与えられたものをどう使うか」が大切であることに他なりません。

そのためには、自分に「与えれたもの」をよく知らなければなりません。
システマのTシャツには「know yourself」(汝自身を知れ)と書かれていますが、
まさにそれです。
システマのワークはこの「与えれたもの」を知るためにあると思っています。
(前のブログに書いたギフトを見つけることにも通じます)

最初に紹介した「他人からの評価を気にするな」というのも、
システマワークにも通じるのではないでしょうか。
いろいろなワークをやっていると、自分が上手く出来なかったり、
他の人から下手だと思われているのではないかと気になります。
システマにおいて大切なのは、他人と比較して上手くできたかどうかではなくて、
自分がどう出来たか、自分が何を感じたか、
そのワークから何を得たかだと考えています。

あくまでも個人的な感想に過ぎませんが、
システマをやっていると、意外にアドラー的な姿勢が身に付くこともあるのかもしれない、
などと勝手なことを考えてしまいました。

2014年4月30日水曜日

「型」がないシステマに思うこと

システマ湘南では、まだあまりスパー(スパーリング)はやっていませんが、
システマの場合、スパーをやっても、型がないため、
 初心者はとまどいがちです。

 海外からのインストラクターが来日してデモ(見本)を見せてくれても、
 「真似してないでください。自分の動きを見つけてください」 と言われて、
当初、私もずいぶんと違和感を覚えたものでした。
 「自分の中にすでに動きの答えがある」 と言われても、
「えっ?」という感じでした。

 システマは軍隊格闘技です。
軍隊に入隊したら、いつ出兵を命じられるか分かりません。
私も長年やってきましたが、
合気道などの「型」武道だと、型を覚えるのに時間がかかるし、
実際に使えるようになるまでは、さらに時間がかかります。
試合がある格闘技は、「型」武道よりも使えるかもしれませんが、
それでも短期間にマスターするのは大変でしょう。
自分の中から生まれた動きであれば、
 たとえそれがたった一つ二つの動き(技)であってもすぐに使えます。
実戦性の意味から、システマに型がないのだなと納得したのは、
後になってからでした。 

最近思うのはシステマのこうした発想の背後には、
やはりキリスト教があるのではないかということです。
システマは、そのバックボーンをロシア正教に置いています。
私は正教にはそれほど詳しくないのですが、
キリスト教一般論で言いますと、
神はそれぞれの個人を世界で唯一の者として創っています。
であるからこそ、自殺は許されないのであり、
キリスト教においては輪廻転生もありえません。 

英語では才能のことを「ギフト(GIFT)」と言います。
神が世界で唯一の者として創った「あなた」に、
神からの贈物が「ギフト」であるというわけです。
スティーブン・キングの小説を読むと、
(私の場合、もっぱら映画なのですが)
主人公に与えれた超能力を「ギフト」と表現しています。 

システマの「自分の動きを探し出す」というのは、
この「ギフト」を探し出すことに通じるのではないかと思っています。
あなたには(神が与えた)あなたなりの動きがある、
それを見つけることが大切なのだ――。
あくまでも個人的な感想なのですが、
最近、システマのワークをやっていて、そんなことを感じています。

2014年4月27日日曜日

第8回目、終了ました。『システマ・ストライク』から学びました。

4月26日に、システマ湘南第8回目のクラスが終了しました。
今回は9名の参加がありました。どうもありがとうございました。

今回は事前にお伝えしたように、北川貴英インストラクターの
最新刊『システマ・ストライク』の発刊記念として、同著のワークを行ないました。
1章から4章の中から、20個ほどエクササイズを選んで練習したのですが、
ほぼ当初の予定通りに進めることが出来ました。
みなさまのご協力のおかげです。

見学者もお一人来られていました。
YouTubeで、システマの動画などをご覧になれているとのことでした。
You Tubeの動画だと、マッチョな男性が殴りあっているようなイメージが多いのですが、
実際には、まったりとした中年男性が、フニャフニャ動かれているので、
驚かれたかもしれません。

今回はストライクということもあり、
いかに人と接触することの「恐怖」をなくしていくかというところから、
丁寧に行なっていたつもりです。
システマ全てのワークについていえることですが、
丁寧やりすぎて悪いということはないと思っています。
そして実際に『システマ・ストライク』がよく出来ているのですが、
すごく丁寧に段階を踏むようになっていて、
私も見学者の方に、「恐怖心にいかになくすかということが大事で、
そのようにワークも構成されています」と説明しながら、
改めて、「そうだよな、よく出来るよな」と感じていた次第です。

『システマ・ストライク』をお読みになられて、
「ここのワークが分からない」とか何か質問があれば、
また次回にでも私にご質問ください。
私が答えられれば回答いたしますし、私の回答では納得できない場合は、
機会がある時に、北川さんに聞いておくようにします。

次回は『システマ・ストライク』の中から5章目以降を行ないます。

5月は原則通り、第2、第4土曜日に行ないます。
5月10日、24日、それぞれ15時から17時まで大船体育館で行う予定でおりますので、
よろしく御願いします。

2014年4月15日火曜日

第7回目、終了しました。

4月12日、第7回目のシステマ湘南が終了しました。

今回は9名の方に参加していたただきました。
ありがとうございました。
13時から17時まで、システマ湘南の初の4時間というクラスでしたが、
無事に終わってよかったです。

ミカエルセミナーを4時間で復習するという内容でしたが、
自分の予定してきたことの8割しかできなかったのが残念です。
しかしながら、おおよそ私が最低限復習したかったワークは
なんとかやれたかな、という感じです。

半年後ぐらいにミカエルセミナーのDVDも
発売されると思います。
かなり先になりますが、是非参考にしていただければと思います。

次回、4月26日は大船体育館で15時より、
北川貴英インストラクターの最新作「システマ・ストライク」を参考にして、
ストライクの練習をしますので、
よろしくお願い申し上げます。



2014年4月11日金曜日

「サバイブ」するということ

システマの目的は「サバイブ」することである、と言われています。

「サバイブ(survive)」というと、日本人的な感覚だと、
事故や災害など危機的な状況を切り抜けて、
生き残ることだと思われていますが、もっと大きな意味があります。

先日、「8月の家族たち」という映画の試写を見ました。
メリル・ストリープとジュリア・ロバーツが
それぞれオスカーの主演女優賞と助演女優賞に
ノミネートされた映画です。

メリル・ストリープ演じる主人公の夫が自殺して亡くなってしまう。
その娘がジュリア・ロバーツなのですが、
父親の葬儀に向かう自動車の中で、
自分の14歳の娘にこう言うシーンがあります。

「あなたが私より先に死んではダメよ。どんなことがあっても生き抜いて」

この「生き抜いて」という表現に「survive」という単語が使われています。
何か改めて「サバイブ」とは、そういう意味なんだと目からウロコでした。

システマのサバイブもまさにそういう意味での「サバイブ」です。
軍隊から生まれた格闘技ですが、システマの目指すところは、
人を倒すことではなく、どのような状況にあっても、生き抜くことにあると思います。

10年以上もの間、自殺者が3万人を超え、
この2年ようやく3万人を割るようになりましたが、
今の日本人に必要な生きるためのノウハウが
システマにあるような気がしてなりません。

2014年4月9日水曜日

4月12日はミカエルセミナーの復習

4月の予定ですが、第2と第4土曜日(12日と26日)に大船体育館で行なう予定です。

12日は3月21日から23日まで大阪で行なわれたミカエルセミナーの復習となります。
時間は13時~17時までを予定しています。
(途中参加、途中退場可です)

大船体育館の個人利用は2時間ごとなので、15時にいったん終わって、
もう一度、チケット(200円)を買い直してもらうことになります。
使用人数が多すぎる場合は、連続の使用を断られる場合もあるそうです。
これまでの経験からすると、ほぼ問題と思われますが、
2時間しか使用できない可能性もありますが、ご了承ください。

ミカエルセミナー3日間の内容は、テンションワーク、ストライク、ウェポンワークでした。
ウェポンワークも行ないますので、スティック(杖)や木刀などをお持ちの方は、
持ってきていただけるとありがたいです。よろしく御願いします。

13時から17時まで4時間もありますが、いったん休憩は取りますし、
インターナルワークですので、内観的な作業が多く、
体力的にはさほど疲れないと思います。
疲れた場合は、自由に(許可なく)休んでもらって結構です。

また、クラスの流れ次第では、12日は4時間ぎっちり行なうのではなく、
復習が一通りすめば、早めに終わることも考えています。

なお、4月26日には今週発売になります『システマ・ストライク』(著・北川貴英)を
テキストにして、ストライクの勉強を行ないたいと考えています。
購入されなくても、分かるようにリードしていきますが、
ご興味があれば購入することをお薦めします。

2014年3月26日水曜日

インターナルワークとコメント力

今回、ミカエルセミナーに参加して、あらためて思ったのはコメント力の大切さでした。

ミカエル師がみんなの前でデモンストレーションします。
ミカエル師の凄いところは、誰でも相手にしてくれるところです。
そこで、そのデモの相手をしている人に「どうでしたか」と感想を聞くわけですが、
「すごかった」「驚きました」ということしか言えない人がいます。

ミカエル師から「みんなが体験できるわけではないので、どのように感じたか説明してください」と
言われて、少し考えて感じたことを説明するわけですが、コメント力のあるなしでは、
見てる側がデモをどう受け取るかの意味が大きく違っていました。

インターナルワークというのは、自分の中の内観、細かな体の感覚が
非常に重要視されます。 何もミカエル師の相手に選ばれるばかりではなく、
インターナルワークをやっていると、
自分がどう感じているか、相手がどう感じているか、
やはりきちんと自分の内部を言葉で説明できる相手と一緒にやったほうが、
いろいろと勉強になるように思います。

海外のセミナーに出ると、語学力がないために、そこがうまく伝えられない、
または伝わらないのがもどかしいのですが、日本人同士で練習をやる場合は、
日本語でお互いに伝え合えるわけですから、
そのあたりの体内感覚を伝えあうことは大切じゃないかなと考えている次第です。

ミカエル師もそういう体内感覚を言葉にすることは大切だと思っているのではないでしょうか。
ロシア文学に見るように、ロシア人って結構、言葉を使うことが好きな民族じゃないかと思っています。
オリンピックのレスリングで5連覇したロシアのアレキサンダー・カレリンも、
「言葉で説明できないものは技として再現できない」というようなことを言っていますしすね。

2014年3月24日月曜日

大阪のミカエルセミナーに参加してきました

3月21日~23日の間、
大阪で開催されたシステマ創始者のミカエルセミナーに参加してきました。

システマ湘南にも参加してくださっているAさん、Oさん、Tさん、Yさん、お疲れさまでした。
本当に楽しい3日間でした。

昨年からシステマは、「New School」というコンセプトを打ち出していて、
創始者ミカエル師が「New School」を日本で指導するのは、今回が初めてになります。

「Old」と何が違うかといえば、「New」では「インターナルワーク」になったことで、
より内観が重視されるようになりました。
より難しくなった気はしましたが、ミカエルは多くの人に、
インターナルワークのヒントを与えていたような気がしました。
ただ、人によって捉え方、解釈はまちまちな部分があるかと思いました。

みなさんと研究してきたいと思っている次第です。
よろしく御願いします。
(私的には台湾のアスランセミナーがだいぶ解釈に役立ちました)

北川さんが最後に「初心者もインターナルワークからやるべきか」と質問していました。
ミカエルの答えは「初心者はまず体作りから、エクスターナルからやったほうがいい」
ということでした。
従って、システマ湘南では、エクスターナルにも時間を割いていきたいと思っています。

ここでひとつ、前回のワークで間違っていたことがあったので、
訂正させていただきます。

プッシュアップやスクワットで、
息を吸って(または吐いて)から息を止めて、
プッシュアップを1回行なった後、息を戻して(正座などで)回復を待つ。
回復したら、今度は息を止めて2回、そして回復を待つ……。

これを10回まで行なうというワークを先週行ないました。
大阪のミカエルセミナーでも、同じことを15回までやりました。
その際、気づいたのですが、先週の説明が間違っていました。
私は「朝晩やると効果があって、朝は息を吐いて、夜は吸ってやるといい」と
参加者の方に説明してしまいましたが、逆でした。訂正します。

朝は息を吸って止める、夜は息を吐いて止めます。
その理由は、
吸って止めると血液が高くなって、血液の循環がよくなるので、朝に向いている。
吐くとリラックスの効果があるので、夜に向いているということのようです。

ここで訂正させていただきます。


写真はミカエルと美人通訳。
通訳の方は大阪在住で日本語、ロシア語のほか、英語、イタリア語もできるそうです。


セミナー終了後、ヤングマスター(ミカエル師の長男)のダイニル氏にストライクをしてもらいました。

2014年3月17日月曜日

第6回目終了しました。鎌倉は春めいてきました。

3月15日、鎌倉体育館で第6回目のシステマ湘南クラスを行ないました。
不規則ながらも、なんとく月2回のペースをみなさんのおかげで守っています。

今月は2回、鎌倉体育館を使用しました。
15日は天気もよく春めいてきたこともあって、観光客も多く、
鎌倉に行くだけでも、何か心が躍ります。
鎌倉体育館すごく使いやすい感じがあるので、今後も機会があれば、
使用したいと思っています。

さて、6回目は呼吸のワークを前半行ないました。
アスランが「1人でワークするのであれば、DVDの『ブレスワーク&コンバット』が
非常に参考になる。いいワークがたくさん出ているよ」というので、
呼吸のワークは、このDVDを参考にしました。
日本語版はシステマジャパン(http://www.systemajapan.jp/)で販売されています。
以下はDVDのPR映像。この冒頭部分を行なっています。


それと、去年のモスクワでのワークを一部組み合わせました。
後半がまだ慣れない人がいるので、ローリングの練習を行なった後、
昨年11月にダニイルが大阪で行なったインターナルワークの練習。

自分がやりたいこと、みんなとシェアしたいこと、初心者の人たちに知って欲しいこと、
それらのバンラスを考えてワークを構成したのですが、
自分的にはやや中途半端な感じになってしまったことが反省です。

初心者の方よりも経験者の方が多い湘南システマですが、
そもそも普及のために立ち上げようとしたわけですから、
初心者の目線でワークを組むのが本筋かなと思っている次第です。

一回一回のクラスが勉強になっています。
参加してくださった方、ありがとうございます。

次回は4月12日(土)、大船体育館となります。
よろしく御願い申し上げます。

2014年3月12日水曜日

ストライクとボディブロー

11日は、東京で台湾のおみやげクラスをやってきました。

先週の土曜日にシステマ湘南で練習したストライクの打ち方を
じっくりとやってきました。

台湾でアスランから教わったドリルですが、
拳をボディに当てて、相手のテンションを感じるところまで、
拳をボディに押し当てていきます。
テンションを感じたところで、プッシュ。
これに慣れてきたら、上記の一動作でストライク。

やっていない方は分かりにくいと思いますが、
簡単に言うと上記のようになります。

先週のシステマ湘南では気づかなかったのですが、
その後、調べていたら、ボクシングのボディブローの
打ち方も参考になるかもしれないと思いました。

ボクシングの世界王者・内藤大介を育てた
トレーナーに野木丈司さんという方がいます。
この方が書いた『もっとも新しいボクシングの教科書』の
P30に、「ボディブローを効かせる」という項目があります。
引用してみますと、

[普段から腹筋を鍛えて、腹筋の収縮運動でパンチを
はじき返すことがボディブローのディフェンスとして重要な
ファクターになる。筋肉は固いものがぶつかると収縮運動が
早くなる特徴がある。そこでボディブローを打つ時は、
(1)あえて拳を握らずに柔らかい状態にして、
(2)パンチが当たってから
(3)拳を握りこむようにする。
こうすることで腹筋の収縮運動がワンテンポ遅れて、
ボディを効かせることが出来る。]

練習したストライクは、このボディブローと同じように、
握り込むタイミングを遅らせることで、体の内部に響かせる効果がある
のではないかと思った次第です。
(もっとも野木氏は独自の論理を持っている方なので、
ボディブローをこのように解説している類書は他にないと思われます)

やっていない方は何のことか分からないかもしれません。
先週一緒に練習された方は、意味が分かってくださるのではないかと思って、
シェアしたくて参考までに書きました。




2014年3月9日日曜日

第5回目終了。第6回目は15日に行ないます。

3月8日、大船体育館で第5回目終了しました。

久しぶりに、私たちのグループのみで挌技室を利用。
途中から卓球が1グループ使い出しましたが、
スペースをゆったりと使うことが出来ました。

台湾で教わったストライクのドリルをシェアしました。
自分自身も同様の練習は台湾以来だったので、
とても勉強になりました。
参加してくださった7名の方、ありがとうございました。

さて、システマ湘南は第2と第4の土曜日を練習日としていますが、
以前からお伝えしていますように、
今月は第4土曜日は大阪で創始者ミカエルのセミナーがあるためにお休みします。

となると、まるまる1ヶ月空いてしまいますので、
来週の3月15日にも行なうことにしました。

第3土曜日ですので、大船体育館は使用できませんので、
鎌倉体育館になります。
時間は15時~17時となります。
よろしく御願いします。


2014年3月5日水曜日

システマは「人生の杖」

以前、中国拳法の師匠から言われたことがあります。
「サラリーマンなんかやりながらで、武術を極められるか!」

武術を極めようとすれば、それに人生をかけないといけないという。
その先生は現にそういう人生を歩んでおられました。
もちろん、誰にもでそういう人生を歩めるとは思ってもいなかったでしょう。

安易な気持ちで武術でやってはいけないという戒めであり、
サラリーマンをやりながら続けるのであれば、より真剣さが大切だという
先生一流の言い回しだったのだと思います。

昨日、システマ東京の北川さんと一緒に食事をする機会がありました。
北川さんによると、ミカエルは、
「システマに人生をかけてはいけない」と話しているといいます。

「システマは人生をよくするツールです。
人生を歩んでいくための杖のようなものです。
杖に、人生をかける人なんていないでしょう」

いいセリフです。さすがはミカエルだと感嘆しました。
中国拳法の師のセリフを否定するわけではありませんが、
こういうことを言われるから、ますますシステマに惹かれてしまいます。

ミカエルをはじめ、システマのマスターのセリフをもっと知りたい方は、
北川さんが運営しているツィッターの「SYSTEMA MASTER bot」をフォローすれば、
読めるようになります。

台湾でもアスランが言っていました。
「システマはとても奥が深い。
システマは護身術(格闘技)としてやることもできるし、
健康法としてやることもできる。
そして――、自分をもっと向上させるためにもやることができる」

システマはもともと軍隊格闘技です。
身体を動かすから、健康にいいのは分かるにしても、
どうして「人生をよく」したり「自分を向上させ」たりすることができるのか。

関心を持った方は、システマをやってみてください。
別にシステマをやっていれば、運がよくなるわけでも、
お金持ちになるわけでもないのですが……。

2014年3月2日日曜日

第4回目終了しました

3月1日(土)、システマ湘南第4回目終了しました。
新しい方も参加してくださって、8名でした。
参加してくださった方々、ありがとうございました。

初めての鎌倉体育館でした。
広さは同じぐらいなのですが、
大船体育館よりも設備的にはよかったです。
更衣室に暖房が入っていたのは、ありがたかったです。

さて、第4回目は台湾セミナーでアスランから
初日にリードされたワークを行いました。
体を細かく使う練習がメインでした。
普段自分が使ってない筋肉でも、こんなふうに動かせるんだと、
発見してもらえればよかったのですが。

終わった後に、私がアスランと組んだ動画を見直してみたら、
みんなに見せた自分の動きは早すぎたように思いました。
アスランにはさんざん「ペイシェント(耐えること)」と言われました。
じっくりと、慌てずに、耐えながら動くこと。
自分でも自分の動きをもう一度見直してみなければと思った次第です。

以下がアスランと組んだ動画。




2014年2月26日水曜日

3月の予定

次回は3月1日(土曜日)に行います。
先週はシステマ台北に行っていための振り替えになります。
第1土曜日は大船体育館の個人利用日ではないため、
鎌倉体育館を利用します。
お間違えのないようにお願いします。

3月1日(土曜日)15時~17時 鎌倉体育館・挌技室(鎌倉市由比ガ浜2-9-9)

以降は、
3月8日(土曜日)15時~17時 大船体育館・挌技室

また、事前に3月29日に鎌倉体育館で行うとお知らせしていましたが、
3月29日は個人利用日ではないので使用できないことが分かりました。

希望者が多ければ、3月15日に鎌倉体育館で行うことも考えています。

よろしく御願いします。

鎌倉体育館の行き方は以下を参考にしてください。

https://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=embed&hl=ja&geocode=&q=%E9%8E%8C%E5%80%89%E5%B8%82%E7%94%B1%E6%AF%94%E3%82%AC%E6%B5%9C2-9-9&aq=&sll=35.346075,139.524983&sspn=0.067909,0.073471&gl=jp&brcurrent=3,0x601845c2af2f0b69:0x90d44d5013fffe7b,0,0x601845e81ba4a92b:0xff6a49d90531c395&ie=UTF8&hq=&hnear=%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E9%8E%8C%E5%80%89%E5%B8%82%E7%94%B1%E6%AF%94%E3%82%AC%E6%B5%9C%EF%BC%92%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%99%E2%88%92%EF%BC%99&t=m&ll=35.314215,139.548683&spn=0.024513,0.05579&z=14&iwloc=A


2014年2月24日月曜日

システマ台北のセミナーに参加してきました

先週末2月22日、23日とシステマ台北のセミナーに参加してきました。
主宰者の江さんは、もともとシステマ大阪で、システマを始めた方です。

セミナーはモスクワのインターナショナル・インストラクターのアスランを
招聘して行われました。
モスクワのインストラクターで、ミカエルから海外で教えていいと許可が出ているのは、
7人しかいません。そのうちの1人です。

昨年、一昨年とモスクワのセミナーで、私たち日本人をはじめ、外国からの参加者の
お世話をしてくれたのが、彼でした。
敬虔なロシア正教徒で、穏やかで、すばらしい人柄の人物です。
去年は4日間、夜のエクストラセミナーを担当してくれました。
非常に教え方が懇切丁寧なうえに、分かりやすい指導でした。

実は、アスランが海外で教えるのは今回が初めてなのです。
昨年、パリで教えている予定があったそうなのですが、
ビザが降りないなどのトラブルがあったためにセミナーが開催できなかったそうです。
今回の台湾セミナーが、アスランの海外インストラクターとしてのデビューとなります。

運よく、時間の都合がつき、参加できました。
とてもすばらしいセミナーだったと思います。
日本のセミナーだと、多いときは100人以上、
少なくても50人ぐらいはいるのですが、
台湾のセミナーは20人ほど。
いろいろと聞けるし、アスランの指導も目が行き届いていました。

内容的には、初日が体の内面の使い方、2日目がストライクでした。
台湾で経験したことを、どこまで伝えられるか分かりませんが、
3月1日は「おみやげクラス」として、台湾セミナーのおさらいをします。
スティック(杖)を使ったワークも行いたいと思いますので、
参加される方で、スティックをお持ちの方は持参していただけると、
ありがたいです。

写真は アスラン(上)と、アスランと江さん(下)です。


2014年2月19日水曜日

北川さんの朝日カルチャーの4月期受付がスタート

現在、システマ湘南に参加してくださっている方々は、
システマ東京代表の北川貴英さんがリードしている朝日カルチャー横浜、
東急BE二子玉川のクラスに参加している方々がほとんどです。

その朝日カルチャー横浜の4月期の受付がスタートしたそうです。
北川さんは、システマの本部があるモスクワやトロントの最新情報を
常に日本にもたらしてくれています。

横浜近郊の方で、システマに興味があって、
最新のシステマを知りたい方にとっては、北川さんのクラスは最高です。
日程が合う方は、一度体験でも参加してみることをおススメします。

2014年2月14日金曜日

実は日本人が大好きなロシア人

ロシアというと、
とっつきにくい国というイメージがあるのではないでしょうか。
特に日本に対しては、第2次大戦中の日ソ不可侵条約破棄、
その後のシベリア抑留や北方領土占領などで、
日本人の多くは、ロシア=卑怯な国、何をするか分からない国
というイメージもあるかと思います。

国として好きか言われれば、僕も決して好きだとは言えません。
ただ、僕は20代から30代にかけて世界30カ国ぐらいを回っています。
初めてロシアを旅行したのは旧ソ連時代の1989年、
その後、ロシア連邦になってから1992年にも訪れています。
システマを始めてから2012年、2013年と、
これまで計4回ロシアを訪問していますが、
ロシア人はかなり「人のいい人たち」だと感じていています。

トルストイの書いた「イワンのばか」がまさに
ロシア人の性格を現しています。
ロシア人は田舎者で、人がいいから、
他国から騙されないために、
強力な政治体制やリーダーを望むという説があって、
あながちはずれていないような気もしています。

最近読んだ「実は日本人が大好きなロシア人」(宝島社)という本は、
日本に住んでいるロシア人のインタビュー集です。
日本に住んでいるぐらいだから、
日本を大好きなのは当たり前なのですが、
ロシア人が日本をどう見ているのかが分かって面白いです。
彼ら在日ロシア人が、みんな日本に感謝していることも新鮮な驚きでした。
あまりそういうことって、他の在日西洋人は言わないような気がします。

簡単に読めますので、
ロシアに興味がある方は一読してみるのもいいかもしれません。


2014年2月9日日曜日

大雪の中での第3回目

2月8日は東京都心部の積雪は27センチで、
50年ぶりの大雪でした。

大船駅でも横須賀線が運行中止で、
東海道線と京浜東北線が、
ダイヤが乱れながら、かろうじて動いていました。

さすがに「雪でも実施する」と言っておきながら、
「無理があったかもしれない、
誰も来なければ1人で練習しよう」と思っていました。

そんななか、システマ湘南の第3回目は3名の方が
参加してくださいました。感謝です。

初心者のTさんは、
「雪のロシアでシステマをする気で来ました」と
言ってくださいました。

参加してくださいました3名の方、
ありがとうございました。

昨日の後半は、
自分なりにインターナルワークにチャレンジしてみました。
モスクワでインストラクターのアルチョームさんが
指導したワークをアレンジしました。
下の動画がアルチョームさんのワーク。
この一部をアレンジしています。
その下が、モスクワでアルチョームさんの受けを取ったときの
写真です。



次回の第4土曜日はお休みします。
その代わり、3月1日の第1土曜日に振り替えます。
今のところ、鎌倉武道館に空室がないので、
鎌倉体育館で行う予定でいますので、
よろしく御願いします。


2014年2月7日金曜日

雪が降っても行います

明日(2月8日)は大雪という話もありますが、雪が降っても中止にはしませんので、
よろしく御願い申し上げます。

2014年1月29日水曜日

東京でリードしてきました

システマでは、誰かがワークを指導していく時に、
「リード」と言います。

正確には、「指導」という言葉もふさわしくないかもしれません。
教えるのでもなく、教わる側と同じ立場でリードしていくという考え方は、
とてもすばらしいものだと思っています。

昨日28日は、システマ東京の北川さんが機会を作ってくれて、
飯田橋でリードしてきました。

内容は12月にプレクラスでOさんとやった肘からのストライクと、
先週の25日に湘南クラスでやった間合いを取ってのプッシュです。

東京でリードできるのも、
システマ湘南の皆さんのおかげです。

今後ともよろしく御願いします。



2014年1月25日土曜日

第2回目も無事終了しました。

第2回目が終わりました。
今日も6名もの方が出席してくれました。感謝です。
お疲れ様でした。

今日の大船体育館は珍しく混んでいました。
挌技室なのに卓球台を3台並べて卓球をやっている中高生と、
音楽をかけてダンスをやっている高校生に、
それに腹をド付き合っている中年オヤジたちという、
見方によってはものすごくシュールな光景でした。

本日はストライク祭り。
といっても、プッシュまでというワークを多くしました。
後半のワークは、
9月のモスクワでインターナショナル・インストラクターの
アスランからリードしてもらったワークです。

2月の中旬にアスランが台湾でセミナーを開くので、
行ってくることにしました。
したがって、2月22日はお休みします。
翌週の3月1日(土)に振り代えて、
おみやげクラスをしようと思っていますので、
よろしく御願いします。

2月の予定は、
2月8日(土)、15時~17時大船体育館
3月1日(土)、15時~17時鎌倉体育館もしくは鎌倉武道場


2014年1月11日土曜日

第1回目無事終了

システマ湘南クラス、第1回目が終わりました。

2~3人集まれば充分だと思っていたのですが、Oさん、Yさん、Tさん、Aさん、Kさん、
まったくの初心者のTさんも含めて6名も参加してくださいまして、ありがとうございました。
皆様お疲れ様でした。参加してくださって、感謝しております。

1月号の「秘伝」に出ていたタカさんのトロントレポートと、
そのお土産クラスを参考にさせていただきました。
初心者向けでもあると思ったのですが、頭で理解しているのと、伝えるとでは違うと実感しました。
不慣れなIitですが、応援よろしく御願いしします。

帰り道に、Yさんが「第一回目の記念に写真を撮っておけばよかったですね」と。
すっかり忘れていました。

今後の予定はすでにお伝えしているように、1月25日は実施します。

先の予定ですが、2月も第2週目には実施する予定ですが、第4週目は未定です。
3月の第4週目は大阪のセミナーに参加してきますので、休みます。
その代わり、第5週目(3月29日)に鎌倉武道館もしくは鎌倉体育館で、
お土産クラスをやろうかと思ってますので、よろしく御願いします。


2014年1月8日水曜日

今月の予定と大船体育館への行き方

今月は11日(土)、25日(土)の15時~17時を予定しています。
場所:大船体育館(最寄の駅は大船駅)、格技室(2階)
参加費:無料 施設利用料:200円

場所は大船体育館(今後は鎌倉体育館も考えています)。
大船体育館への行き方ですが、大船駅から歩いて12、13分。
湘南モノレールで、隣駅の富士見町まで行ったほうが近いですが、
大船から歩いてもたいしたことはありません。

大船体育館のURL
http://www.konamisportsandlife.co.jp/trust/kamakura/riyou/oofuna.html

行き方は以下を参考にしてください。
湘南モノレールの下の歩いていく道順もあるのですが、
道が狭く、かなり危険です。

https://maps.google.co.jp/maps?q=%E5%A4%A7%E8%88%B9%E4%BD%93%E8%82%B2%E9%A4%A8&ie=UTF-8&ei=SD3MUonhHI6dlQXDooDADw&ved=0CAgQ_AUoAg

なお、参加される方は動きやすい格好(Tシャツ、トレーナー、トレパン等)で
御願いします。
また、大船体育館はこの時期、寒いので下履きや靴下があったほうが
いいかもしれません。

湘南地方でシステマを始めることにしました

ロシアの武術システマをやってみませんか?
ロシアの軍隊格闘技ですが、日常のストレスコントロールや健康維持にも大変役立ちます。

日本では徐々に普及してきたとはいえ、湘南地区ではまだそれほど教えるところもありません。
横浜や鎌倉、平塚などからも通えるように、大船で「研究会」を始めることにしました。

参加費は無料。
場所は大船体育館の格技室で個人利用の日(月2回=第2第4の土曜日)に行います。
今のところ、15時~17時で予定しています。
格技室の利用料(200円)だけはお支払いください。
また、ときどき場所を変えることもあるかと思いますので、ブログをチェックしてみてください。
参加される方は一度、ご連絡いただけるとありがたいです。

こうしたブログをやることも初めてなので不手際があるかもしれませんが、ご容赦ください。
なんとか湘南地方でも、システマを盛り上げていきたいと思っています。