2015年10月7日水曜日

システマが出てくる小説。面白いですよ!

以前、このブログでも紹介した、
システマ使いを主人公にした小説『影の中の影』が発売されています。
(『カーガー』というタイトルで、『小説新潮」に連載されていました)

ようやく読み終わったので紹介します。
あらすじは、こんな感じです――。
中国の生物兵器の秘密を握るウイグル人たち、
彼らはアメリカへの亡命を希望しているが、それが受け入れられるのは明朝の5時である。
それを阻止しようと、ウイグル人たちを襲う中国の暗殺部隊。
中国の行為の黙認するどころか、彼らに協力する日本の警察。
それに対するは、闇の世界で恐れられている存在「カーガー」、本名は影村瞬一。
ロシア武術システマの達人にして、居合の名手でもある。
彼と共に、ウイグル人たちを守るのは広域暴力団の組員たち。
組員たちは以前から取材を通して昵懇の間柄であえる女性ジャーナリストが、
この件に巻き込まれたために、組長から彼女を守るように派遣されてきた者たちだ。
彼らは果たして、朝までウイグル人たちを中国の魔の手から守ることができるのか――。
影村たちは高層マンションに立てもこもり、中国の刺客たちと数時間の攻防が繰り広げられます。システマを使って次々と難敵を倒していきます。
システマ版「ダイ・ハード」といった感じでした。

文中よく出てくるのがシステマの「四大原則」。
「呼吸」「リラックス」「姿勢」「動き続ける」という言葉がよく出てきます。
例えば、暗殺部隊に狙われていても、カーガーが教えてもらった
「呼吸」と「リラックス」で危機をしのぐ、女性ジャーナリスト……。

システマ愛好者ならば、ついつい嬉しくなってしまいます。
ちなみに、なぜ影村がシステマを身に付けたのかは、
真ん中ぐらいまで読み進まないと分かりません。
最初は、全然システマが出てこないので、頑張って半分ぐらいまで読んでみてください。

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