2015年8月31日月曜日

41回目終了、9月の予定です

8月29日は鎌倉武道館の多目的室で、
モスクワ週末セミナーで行われたシュシュカワークのシェアをしました。
参加者は8名。参加してくだった方々、ありがとうございました。
ついでに、私のインストラクター昇格も祝っていただきました。感謝です。

システマ湘南で初めてウィップ(ムチ)を使ったワークも行いました。
ウィップ所有者は何人いるかなと思っていたのですが、3名も所有者がいました。
人数的にちょうどよくてよかったです。
シャシュカを持って立つ、シャシュカを持って歩くという地味目のワークでしたが、
なかなか家では天井にぶつけてしまって出来ないワークなので、
やはり時々はやったほうがいいと思っています。

木刀やシャシュカを持っていない人のために、
シュシュカ、模擬刀、木刀、あわせて6本ほど持参したのですが、重たかったです。
1人1本は必要で、結局、5本は使うことになったので、苦労した甲斐がありました。

さて、9月は4回やることにしました。
毎週やるのは実は初めてです。
幸いないことに、鎌倉武道場が抽選で毎週取れたのです。
5日(多目的室)、12日(柔道場)、19日(多目的室)、26日(柔道場)です。
10月は10日(柔道場)、24日(柔道場)、31日(柔道場)。
いずれも鎌倉武道館で15時~17時です。

ワークの内容は、5日は大阪のザイコフスキーのセミナーに参加してきた
IさんとYさんにワークをシェアしてもらう予定です。
9月12日、19日、26日は8月のモスクワのクラスでやってきたことのシェアを予定します。

2015年8月28日金曜日

「穏やかな」感情

システマでは「カーム(calm)」という言葉よく使われます。
緊張せず、アグレッシブにならず、穏やかにあれ、という意味です。

他の格闘技と違って、構えを持たないシステマでは、
まず相手と対峙して立った時に、この「カーム」を大切しています。

さて、「カーム」は英語ですが、
ロシアでは何と言っているのだろうと気になっていました。
今回モスクワで、アルチョームのクラスとか、大サーシャのクラスに出て分かったのは、
彼らは「スパコーイニイ(cпокоиныи)」という単語を使っていることです。
ロシア語の形容詞は変化します。
スパコーイニイは原形なのですが、「穏やかに」と指示する時に、
「スパコーイ」とか「スパコーイニ」とか言っているように聞こえました。
語尾が正式にはどう変化しているかは、私の勉強不足でよく分かりません。

この「スパコーイニイ」というのは、実は「カーム」ともちょっと違うのではないか。
というのは、ロシア語で「おやすみなさい」は、
この単語を使った「スパコーイナイ・ノーチ」(穏やかな夜を)というんですね。
英語では「グッドナイト」、ドイツ語では「グーテ・ナハト」、
フランス語「ボヌ・ニュイ」、スペイン語「ブエナス・ノーチェス」で、
いずれも「良い夜を」という意味です。

ロシア語でも、おはようは「ドーブラエ・ウートラ」、
こんにちわは「ドーブルイ・ディン」、こんばんわは「ドーブルイ・ヴィーチル」で、
いずれも「good morning」「good afternoon」「good evening」に対応するのですが、
なぜか「おやすみなさい」になると、
「ドーブリ」(良い)から「スパーコイニイ」(穏やかに)になってしまう。

――で、何を言いたいのかというと、
アメリカ人がどれだけ日常で「カーム」という言葉を使っているかどうか分かりませんが、
ロシア人は、毎日のように「おやすみなさい」という言葉で、
「スパコーイニイ」という単語を使っています。
この単語は、すごく彼らにとっては日常語であって、
僕らが考えているよりも、ずっと「穏やかな」というのは日常の感覚の中にあるのかもしれない。
ロシア人にとって「カーム」という感じは、寝る間際の穏やかな感じなのかもしれない。

あと、「スパコーイニイ」を使った成語に「スパコーイナヤ・ソーベスシティ」という言葉があります。
直訳すると、「穏やかな良心」なのですが、意味は「正しいという自信」なのです。
穏やかな、落ち着いた良心が、正しい自信であるというのは、
日本人ならば直観的に分かる気がします。
ちょっとアングロサクソンの感覚とは違うのではないかと。
僕はこの言葉を知った時に、西郷隆盛を思い出しました。

ロシア語をちょっと齧っただけで、
半可知な知識で申し訳ありませんが、そんなことを感じています。

2015年8月24日月曜日

14日から21日までモスクワに行っていました。次回の予定

8月14日から8月21日までモスクワ本部に行ってきました。
15日と16日の両日にモスクワ本部で行われた週末セミナーに参加するためです。

例年だと9月のインターナショナルセミナーに参加するのですが、
今年の日程は9月24日から27日まで(帰国は29日になる)。
システマをしている人たちは、もちろん仕事を持っていますから、
さすがにシルバーウィークの後に、4日も休むわけにはいきません。
それで、今年はシステマ東京の北川さんが中心になって、
8月に日本人14名で本部に訪れることになりました。

レギュラークラスとグループレッスン合わせて12コマ(24時間)の他に、
ミカエルのセミナー2日間(8時間)と、システマ漬けの充実した1週間でした。
それにしても、モスクワ7泊8日は疲れました。

今回のセミナーのテーマはシャシュカ(コッサクの剣)でした。
昨年11月に日本でのミカエルセミナー、
ならびに今年5月に熱海のセミナーで行われた
シャシュカワークの発展バージョンでした。

やはりモスクワの人たちはレベルが高くて、いろいろと勉強になりました。
インターナショナルセミナーでは、世界中から人が集まります。
モスクワの会員も含めて100名近くになるのですが、
普段のレギュラークラスでは多くても20名ぐらいですから、
一緒にエクササイズをしていくと、言葉が出来なくても、
お互い何となく通じていくものがありました。

――とうわけで、次回8月29日のシステマ湘南では、
シャシュカのワークを行います。
シャシュカもしくは模擬刀、木刀などをお持ちの方はご持参ください。
場所は、鎌倉武道館の多目的室となりますので、よろしくお願いします。

なお、私事で恐縮ですが、
今回モスクワでIit(インストラクター研修生)の更新をしたところ、
インストラクターに昇格させていただきました。

インストラクターに認定していただいたミカエル師、
ならびにシステマの仲間、システマ湘南の練習に参加してくれている皆様に、
感謝申し上げます。
ありがとうございました。

インストラクターを名乗るほどの実力はありませんが、
システマの魅力をこれからも伝えていけたらなと思っています。

下はいただいたインストラクター認定書。額に入れました。
毎年更新する必要があります。


2015年8月12日水曜日

第40回終了、心地よいポジション

第40回目のシステマ湘南終了しました。
参加者は10名でした。

まだまだ暑い日々が続きます。
暑い中、来てくださった皆さん、ありがとうございます。
今回は鎌倉武道館の柔道場でした。広いし、畳が引いてあると、何か安心感が違います。
新しい方も2名参加。1人の方は合気道経験者で、
もう1人の方はタカさんの横浜朝カルの1日講座に出たことがある人でした。
今回はワークは7月のマックスセミナーの復習で、
グラップ&ムーブとナイフワークのエクササイズでした。

初めての人でも段階を追えるように工夫したつもりでしたが、いかがでしたでしょうか。
システマは、ある意味、余計な動きを捨てて、自然な動きを目指すところがあります。
しかし、初心者の方は「格闘技や武道は、こう動き」的な先入観が
働いてしまっているように思えました。

マックスの復習では、攻撃してくる相手に対して、
「『相手をどうしよう、こうしよう』ではなくて、
まずは相手の攻撃をエスケープして、
自分が心地よいポジションに立つようにしてください」とお願いしていました。
でも、これがなかなか難しいのです(自分にとっても)。

システマに限らず、「自分の心地よいポジション」って考えてみると、
本当に分かっているかというと難しいですね。
親子のポジション、上司と部下のポジション、心理的なものばかりじゃなくて、
本当に物理的に立つ位置で変わってくると思うのです。
まずそこから発見していこうとすると、
日常でも、自分の立ち位置なんてものが見えてくるような気もしています。

14日からモスクワに行ってきます。
帰ってくるのが8月22日の予定ですので、システマ湘南は2週お休みとなります。
次回は8月29日に、鎌倉武道館の多目的室となります。
その次は、9月5日に鎌倉武道館の多目的室です。
その後は、9月12日、26日(鎌倉武道館・柔道場)となります。
よろしくお願いします

2015年8月2日日曜日

第39回終了しました。鎌倉は暑かった!

本日(8月1日)、システマ湘南第39回終了しました。

半年ぶりの鎌倉体育館。やっぱり鎌倉に来ると、いかにも湘南という感じで、
今の時期だと海水浴の人も目について、大船とは街の雰囲気が全然違いますね。
だいたい「大船を、鎌倉って言うな!」と言う人がいるぐらいだから。

最近は、鎌倉武道館が抽選でとれることも多いので、去年と比べると、
鎌倉体育館を使うことは少なくなってしまいましたが、やっぱりいいですね。
鎌倉体育館は耐震工事中で、ようやく先週から一部の施設がオープンになったばかり。
何か変わったかなと思ったのですが、格技室に関する限り変わっていませんでした。

さて、今回は11人の方に参加していただきました。ありがとうございました。
先週の7月23日に、システマ東京の地曳さんがシェアしてくれたワークの復習。
彼が7月上旬にトロント本部で習ってきた最新のドリルをみなさんともシェアしました。
蹴りにどう対応するか、足を使ったワークでした。
あまり普段やらないので、めずらしいくて、東京でやったときは、
「すごい、楽しい」と思ったのですが……、みなさんの評判はどうだったでしょう。

そして、スペシャルゲストの登場。
なんとシステマ府中のIitのIさんが参加してくれました。
Iさん、ありがとうございました。

それにしても暑かった。そんなにハードなワークではなかったのですが、汗びっしょり。
終了後は、みなさんと駅前のサイゼリアで一杯。
練習のあとの、このひとときがたまりません。

次回は8月8日15時より、鎌倉武道館の柔道場(大船駅、徒歩13分ぐらい)となります。
マックスセミナーの復習の続きとなりますので、よろしくお願いします。