2017年10月19日木曜日

10月21日の開始時間を変更します(今後のスケジュール)

急なお知らせですが、
10月21日(土)のシステマ湘南は時間が変更となります。

というのも、システマ富士キャンプで新たにIit(インストラクター研究生)が
2名誕生しました(システマ東京のKさんとMさん)。
そのお披露目クラスが18時半から四ツ谷で行われることになりました(以下クリック)。
http://systemablog.blog54.fc2.com/blog-entry-1589.html

こちらの会に参加されたい方もいるかと思ったものですから、
開始時間を繰り上げて13時~15時とすることにしました。
鎌倉で17時に終わって四ッ谷に18時半というのは、慌ただしいので、
時間的に余裕を見ることにしました。
時間の余裕のある方は、是非、参加してみてください。

10月21日(土)のシステマ湘南は、鎌倉体育館(鎌倉)の格技室で行います。
この日は団体予約ではなく、個人利用で使用しますので、200円の会場費を払ってください。
なお、貸し切りではないので、他の団体の方がいるかと思いますので、
お互いに譲り合うようご注意しながらワークを楽しみましょう。

システマ湘南では、富士キャンプにも参加された方も多いのですが、
大阪セミナー出席者は少なかったので、どういうワークが行なわれたのか、
気になっている方もいるかと思います。
21日のワークは、とりあえず直近で行われた大阪セミナーのシェアをしようと思います。
といっても、富士キャンプと大きくは変わらないのですが。

【今後のスケジュール】
10月28日、15時~17時、鎌倉武道館・柔道場
11月4日、15時~17時、大船体育館・格技室
11月11日、15時~17時、大船体育館・格技室(個人利用)
11月18日、11時~13時、鎌倉武道館・多目的室
11月25日、15時~17時、鎌倉体育館・格技室
12月2日、15時~17時、鎌倉武道館・柔道場
12月9日、15時~17時、鎌倉武道館・多目的室
12月16日、15時~17時、鎌倉武道館・柔道場
12月23日、15時~17時、鎌倉武道館・柔道場

2017年10月11日水曜日

【モスクワの歩き方④】モスクワとトロントのキャンプの比較2

前回、書き忘れましたが、トロントのキャンプは以前はヴラディミアがホストとなって、バレンティン・タラノフやコンスタンチンといったモスクワのインストクラターをゲストに迎えるというスタイルでした。
2014年にタラノフがミカエルの元から離れたため、2016年はゲストがなく、全てをヴラッドがリードするという形でした(朝などは本部インストクラターのゼットラーが担当)。今後はどうなるか分かりませんが、セルゲイなどをゲストで呼ぶということも考えられます。
一方、モスクワはミカエルが主体で、本部インストラクターに交互にリードさせる形です。ただ、この2年ぐらいはミカエルが教える時間が長くなっていると聞きます。

写真は2016年のトロントキャンプ

というわけで前回からの続きです。

【毎日のスケジュール】

★モスクワ:モスクワのインターナショナルセミナーに最後に行ったのは2013年なのですが、基本的には大きくかわっていません。朝のワークが45分、そして朝食後、午前のワーク。昼食後に午後のワークで、あわせて6時間ぐらい。夜のクラスはエキストラで、以前は別料金でした。何時間行うかは、その年の講師によっても違います。今年は夜のクラスはなかったようです。また夜のクラスがあったとしても毎日ではありません。モスクワ市内のナイトツアーやバーニャ(ロシア式のサウナ)ツアー、最終日の夜はパーティがあり、夜のクラスがあったとしても1日だけだったりします。

★トロント:去年のトロントのキャンプに参加した後に、このブログに毎日のスケジュールを書いて紹介していますが、もう一度書きます。7時10分から8時40分までが朝のトレーング。その後、朝食。10時から13時までが午前のトレーニング。昼食後、15時半から18時が午後のトレーニング。そして、夕食後に夜のトレーニングがあって、20時半から2時間から3時間ほどです。午前のトレーニングが終わった後、湖に行って、ファイティングインウォーターのトレニーングをすることもあるので、実質午前は3時間半以上トレーングすることもありました。毎日9時間から10時間のトレーニングになります。朝のワーク1コマ、午前1コマ……と数えていくと、全部で19コマもあります。そのうち12コマがブラディミア担当でした。

〔比較〕
スケジュールやトレーニング的にはモスクワのほうが楽です。それにトロントはとにかくフリーの時間がない。夜も終わるのが早くて10時半。遅いと深夜の12時半とか1時になります。それで朝のトレニーングがありますから寝不足にもなります。キャンプ中のアルコールは危険なので、トロントでは合宿に入ると、最終日のパーティまで、飲酒は一切禁止です。ただ、北米でやっているせいもあって、みんなフレンドリーな感じです。
モスクワは合宿中でも毎日お酒を飲んでもOK。途中にバーニャツアーもあって旅の疲れもいやせます(ただし、帰りが午前4時なんてことも)。モスクワの合宿は、今回の富士キャンプに近い感じで、夜はみんなでダラダラと喋ったりして楽しいです。トロントは疲れ果てて、そんな感じはありません。
というわけで、体力のある若者にはトロントがオススメ、合宿といえば飲みながら仲間とくだらない話を語り合うことだと思っているような昭和世代の中年以上にはモスクワがオススメです。

【ワークの内容】

★モスクワ:今回の富士キャンプのように、一つのワークをじっくりとやるのがモスクワ式です。特にインターナルをやるようになってからは、その傾向が強いのではないでしょうか。富士キャンプではミカエルがいろいろとデモを見せてくれましたが、モスクワでは本部のインストラクターが交代してリードすることもあります。今回の富士キャンプは、ミカエルが何時間も教えてくれましたが、こうした機会はなかなかあるものではありません。また、トレーニングは基本的に室内です。

★トロント:ブラッドのセミナーに出たことのある人ならば、お分かりかと思いますが、きっちりと順序だてた構成で、3時間があれば、30近いワークが行なわれたりします。最後には「なるほど、このために、いろいろやっていたのだな」とブラッドらしい構成の仕方に驚きます。ブラッドのワークは、インストラクターにとっては(ブラッドのように真似できないとしても)「こういうふうに教えればいいんだ」ととても参考になります。システマですから個人の体力に応じて休んでいけばいいのですが、体力的にはモスクワよりきついことが多いです。また、トレーニングは基本的に野外です。雨が降っていようが何しようが外です。びしょびしょになるし、山ですので、夜は寒いです。そういうこともあってきついのです。雨の中でのトレーングが続くと、肺炎になるのではないかと思います。朝、昼、夜の気温差が激しいので、夏なのに、冬支度も用意して行く必要があります。

[比較]
基本的にはトロントの方がきついです。それに寒い。自分で調整して、きつい時には休むなどすればいいのですが、どうしても50万円もかけて行っていると無理して、トレニーングに出てしまいます。すると、なんとかキャンプを乗り切っても、日本に戻って来てから、どっと疲れが出て大変です。もっとも私は、そんなに体力がある方だと思っていないので、体力がある人ならばまた違うかもしれません。

【どちらがいいのか】

一番の問題は、お金と時間です。都合がつくほうを選べばいいと思います。
上記にも書きましたように、野外メインのトロントは一度は経験してみた方がいいです。
それも若いうちに。50過ぎると、さすがにきつくなります。
西洋人の中には60過ぎても来ているおじさんがいますが、日本から行くこと自体が体力がいりますから、比較はできません。
トロントは西側の人が多いため、上記のしたようにフレンドリィな人が多く、友達も多く作れるような気がします。
しかし、中高年には、モスクワがオススメのような気もします。
富士キャンプ的なものを望むならばモスクワです。
それにモスクワのまったり感は日本人に向いているような気がします。
かつて日本で共産主義、社会主義、マルクス経済が流行り、多くのロシア文学が翻訳され、文学部でも露文(ロシア文学専攻)が流行りました。
それもこれもロシアにシンパシーを抱く文化人が多かったからに違いありません。
その感じがモスクワに行くと分かります。

富士キャンプの夜、まったりする面々(上)。こうした感じは、日本的でもありますが、モスクワではこんな感じの夜を過ごします。トロントのキャンプでは、こうはいきません(笑)。


【モスクワの歩き方③】モスクワとトロントのキャンプの比較1

月末から月初めは仕事が忙しくてブログも更新できませんでした。
昨日、ミカエルのエキストラクラスに出ていたら、「ブログ読んでいます」という方がいて、そういう方がいると、俄然書かないといけないなとやる気になります。

さて、日本で初めてのシステマキャンプ「富士キャンプ」が無事終わりました。
10月7日から9日までの3日間、全5コマのセッションが行われました。
モスクワのキャンプ(インターナショナルセミナー)をそのまま日本に持って来た、
まさに産地直送という感じのキャンプでした。

そのうえ、通訳はついているし、温泉はあるし、日本のキャンプならでは特典もあって、
とても楽しくて、充実した3日間が過ごせました。
企画をされた北川夫妻、そしてこの企画をサポートされたスタッフの皆さんお疲れさまでした。
と同時に、素晴らしい思い出をつくってくれて、ありがとうございました。
このキャンプで行われたワークについては、次回に書こうと思います。

今回は、富士キャンプに行ったことで、本場のモスクワのキャンプ、
もしくはトロントのキャンプに行ってみたいという人のために、2つを比較して情報を提供します。
トロントのキャンプはそれまで使っていたキャンプ場が2017年に閉鎖となったため、次回は未定のようです。
ですが、カナダには似たようなキャンプ場はたくさんあるので、2018年には行われる可能性は大きいです。

【モスクワは室内、トロントは野外】

モスクワもトロントも宿泊型のセミナーですが、もっとも大きな違いは、モスクワは室内、トロントは野外で行われることでしょう。以前、モスクワも野外型のセミナーをやったことがあったようです。2007年かな? 北川さんが最初にモスクワのセミナーに参加した頃は野外だったようで、今回は富士キャンプは、そのときの強烈な思い出を再現したいということだったと思います。

写真は2013年のモスクワセミナーです。前列2列目、右端に写っているのが私。

【料金】

★モスクワは、その年に発表される日程によっても違いますが(4泊5日の時もあれば、6泊7日の時もあり。だいたい5泊6日)、過去ルーブルが一番安かった時で5泊6日でセミナー代が12万円、高い時で25万円。今年もまだルーブルが安かったので16万円ぐらいだと聞いています。9月ですので、モスクワ往復はピーク時よりやや安く確か13万円台から15万ほど。従って、お小遣い抜きにすれば30万円ほどで行ってこられます。お土産代などのお小遣いを考慮して、あと2、3万円ほどは必要でしょうか。

★トロントは、月曜日から始まって土曜日の午後解散の5泊6日で約23~25万円ほど。8月に行われますから、飛行機代が高いです。飛行機代がだいたい18~20万円ぐらい。したがって、キャンプに参加するだけで40~45万円はかかります。これにお小遣いなどを考えると、47~48万円は用意しておいたほうがいいと思います。

〔比較〕
為替によって料金は変わりますが、経済が不安定なロシアと比べると、カナダのほうが安定しています。為替が安い時は、モスクワに行ったほうがお得でしょう。それにトロントは高いです。2010年から毎年トロントキャンプに参加しているシステマ東京のIPさんは本当にすごいと思う。

【日程】

★モスクワ:毎年9月中に行われますが、その年によって第2週だったり、第3週だったり。だいたいは水曜日の夕方に入って、木曜日の朝からスタートして、日曜日に終了して夜にパーティ。翌月曜日に朝ワークして朝食を食べて解散というスケジュールです。これで5泊6日です。したがって、日本からは、行きは水曜日のお昼に出て水曜日の午後着、帰りは月曜日に出て火曜日に朝着という日程になります。仕事や学校は土日含めて7日間休む必要が出てきます。モスクワまでの往復は片道9~10時間ぐらい。

★トロント:2年に1度、偶数年の8月の上旬に行われます(次回は2018年の予定)。月曜日の午前にトロント本部を出発して、キャンプ場に昼到着。月曜日の昼からワークが始まり、金曜日の午後でワークが終わり、翌土曜日の朝にもワークして、朝食を食べて解散。モスクワと同じくセミナー5泊6日でも、前後に1泊ずつする必要が生じるので、全体では7泊8日の日程になります。日本からは日曜日の夕方に出て、日曜日の午後にトロントに到着。本部の道場で1泊して(自分でホテルをとってもいい)、月曜日の朝に本部を出発してキャンプ場へ。戻ってくるのは土曜日の午後3時ぐらい。また本部で1泊して、日曜日のお昼ごろにトロントの空港を出発、月曜日に戻ってきます。仕事や学校は9日間休む必要があります。トロント往復は片道12~13時間。

[比較〕
8月か9月、どちらが休みを取りやすいかによるでしょう。8月はお盆休みがあって休みを取りやすい反面、トロントの場合は9日間も休む必要(土日を除けば7日間)があるので、そこがネックがかもしれません。トロントの方が飛行機に乗っている時間も長いので時差的にも辛いです。ただし、トロント往復は羽田発着があるで便利。成田発着より1万円ほど高いですが、その価値は十分にあります。

(というわけで、この項は続きます)