2018年12月27日木曜日

2018年のブログ内人気記事「ベスト10」

先日の大西さんセミナーの感想を書いたブログが、
何人かの方がフェイスブックのスレッドでシェアくださったために、
アクセス数が増えています。

そこで今年、私のブログの中からアクセス数が多かったものを
ランキングしようと思います。

第1位 599ポイント 4月29日更新
「第162回システマ湘南終了、ザイコの注意点まとめ」


今年、ダントツのアクセス数でした。
私はGoogleのBloggerを使っているのですが、これって本当にアクセス数が
増えないんですよね。あるブロガーによれば、無人の荒野を行くようなものだと。
それぐらい反響がない! 
だから、Bloggerから別のサイトに移動することも検討している今日のこのごろです。
さて、私のブログ記事はだいたい50~80ぐらいしかアクセス数がないのですが、
この記事はダントツでした。通常の10倍以上!
4月に台湾で行われたザイコセミナーの注意点をまとめたものですが、
「ああ、そうだった」と今自分が読んでも勉強になります(笑)。
先日の大西セミナーとのつながりも見えてきます。

第2位 372ポイント 6月1日更新
「ミカエル&ダニイル東京セミナーの感想」

これは5月に行われたミカエル&ダニイルセミナーの感想です。
このセミナーは先日、DVD「崩しのメカニズム」としてもBABから発売されています。
「ああ、そうだったな」という感じで、やはり1位のほうが面白いです。

第3位 286ポイント 3月13日更新
「エクスターナルとインターナル」

この頃、トロント修行を終えた蔵岡インストラクターが東京に一時的にいました。
湘南のクラスにも参加していただいたし、蔵岡さんも東京等でミニセミナーを開催。
それに参加してみた感想です。
蔵岡さんの中には、エクスターナルとインターナルの区別がないという話です。
タイトルがよかったのでしょうか。
その他にも日本のシステマーの中ではちょっとした蔵岡さんブームがあったせいか、
ポイントを稼ぎました。

第4位 144ポイント 7月20日更新
「7月のダニールセミナーの感想」

2月の東京のザイコセミナー、4月の台湾のザイコセミナー、
5月のミカエル&ダニイルセミナー、7月のダニールセミナーを
ざっと振り返って、その一連の流れの感想を書いています。
第2位の記事よりも面白いかなとは思うのですが、
タイトルが地味だったせいか、ポイントは伸びませんでした。

第5位 138ポイント 1月10日更新
「『どんでもないところに来た」って!?」

1月7日~8日に行われた、システマLAの三谷インストラクターに参加した
初心者の方が「どんでもないところに来たと思った」という発言をテーマに
書きました。最近はやりのモスクワのインターナル系のワークだったら、
そうは思わなかっただろうなという話です。

第6位 118ポイント 12月26日更新
「12月の大西セミナーの感想」

タイトルが地味なのですが、フェイスブックで紹介されたこともあって、
ポイントが伸びています。
これからまだ伸びると思うので、もっと上位になる可能性もあります。

ちなみに、
第7位 106ポイント「やっぱりシステマの説明はむずかしい」(8月2日更新)
第8位 104ポイント「今年システマにいくら使ったか」(12月19日更新)
第9位 100ポイント「セミナーの感想&4月までの予定」(2月14日更新)
第10位 97ポイント「蔵岡さんとの練習会」(2月28日更新)
でした。

こうしてみると、圧倒的にセミナーの感想に皆さん興味があるようですね。
来年もセミナーの感想には力をいれていきますので、よろしくお願いします。


2018年12月26日水曜日

12月の大西セミナーの感想

12月21日から3日間、システマ東武開催の大西亮一セミナーに参加してきました。
大西亮一さんといえば日本人として初めてシステマのインストラクターになった人物。
システマ大阪の代表でありますが、今や日本を代表するシステマインストラクターです。
毎年イタリアやデンマーク、インドネシアなど海外でもセミナーを開いていて、
「世界のOONISHI」と言って過言ではないでしょう。

今回のセミナーでは、姿勢を糺すこと、テンションを移動させていくこと、
身体をエンプティにすることなど、システマ的にも多くのことを教わりましたが、
もっとシステマに関する概念的なことも非常に印象に残りました。

以下、自分の解釈で印象に残ったことを適当に書いてみると。

①力で対抗してほしくないということ。
力で対抗すると、相手が1の力だったら、2の力が必要になる。
相手が2を出したら、3の力が必要になる。
そういう力比べのゲームをしないのが、システマであるということ。

②テクニックで、どうのこうのしようとはしないこと。
相手が何かした時にテクニックで何かしようとしないこと。
そうすると相手と付き合ってしまう(だから相手と戦わない④)。
テンションを手先に移動して、自分がエンプティ(からっぽ)になるだけでいい。
そうすれば相手が勝手に動きだしてくれる。

→「事件は現場で起こっている」という言い方も印象に残っています。
相手に触れた場合、「何か」は触れた場所で起きているのであって、
身体は関係ない=エンプティであるということ。

③力は地面からではない。
日本や東洋の武道は地面から力をもらって、それを相手に伝えてようとするが、
システマではそうではない。
システマはロシア正教の考えがあるから、人間は天国(空)と地獄(地面)の間に、
立っているものだと認識する。
したがって、地面から力をもらうのではない。天と地の間で自由に動く。

④相手が向かってきた時に、それと戦おうとしない。ファイトしない。
ファイトしないでいれば、相手が戦う気持ちが起きなくなってしまう。
それを含めての(システマでよく言う)「破壊の否定」なのだと。

→言い方を変えれば「相手とのシチュエーションを変えればいいだけ」だとも。

①~④、そう言われても、システマを知らない人は「何だかな」と思うかもしれません。
綺麗ごとではないかと。言うは易し行うは難しと言いますが、
大西さんは実際にそれが出来るからすごいことです。

実際、何人かのMMAや柔術経験者が大西さんでグラウンドで挑みかかっていきましたが、
大西さんは彼らに抵抗することなく、リラックスしたまま、彼らを制しています。
フェイスブックに登録している方は、以下の動画を見てください。
https://www.facebook.com/akihiro.chiba.12/videos/1930644453701131/?t=5

①~④、これまでもいろんな形で言われて、分かっているのだけど、
もっとパワーをつけようとか、テクニックを勉強しようとか、
ついついパワーやテクニックに気を取られがちになってしまいます。
改めてその重要性を再認識させられました。

もちろん、パワーをつける、テクニックを身につける、地面から力をもらって出す、
相手と戦って制するという技術をもっている武術、格闘技は素晴らしいものです。

しかし、大西さんはこう言います。

「グランドではこの武術のこの寝技、パンチだったらこの武道、
関節技だったらこの武道のテクニックとやっていくと、
キメラ(異質同体の合成獣)になってしまう。
そうはなってほしくないのです」

昨年9月のモスクワのインターナショナルセミナーで「クローズドスクール」が
テーマでした。それを大西さんはこう説明します。

「クローズドスクール(Closed Schoool)というのは、
何か閉ざされた扉の向こうに素晴らしいものがある
ように思えてしまうけれど、そういうことを言っているのではない。
世の中には、素晴らしい武道や武術、格闘技、身体技法や施術、ワークショップが
いろいろとあるけれど、そういうものに自分から扉を閉ざして、
ミカエルのシステマだけを信じてついていくということなんです」と。

システマの場合、他の武術を並行してはダメというわけではありません。
実際、いろんな武術を並行してやっている人もいます。
ただ時として、大西さんの言うようにキメラになってしまう人もいて、
システマのワークの時に、自分がやってきた武術で対抗しようとしてしまう。
それはあまり良くないのではと思うのです。

あと「〇〇ではこうやっている」と他の武術の理合でシステマを説明する人もいます。
他と比較するのはいいけれど、他の武術の理合で理解しようとすると、
システマの理解が遠のくような気がします。

そうではなくて、他の武術をやっていても、
システマをシステマとして受け入れるのであれば、
私は若いうちは許されるのであれば、いろいろやったほうがいいと思う。
(武道によっては他の武術をやるのを許さないところもあるけれど)
若くなくても、人生は一回きりなのだから、後悔しないように年を取ってからも、
やりたければやったほうがいいと思います。

ただ、システマの練習をする時は、それらはきっぱりと一度忘れることが、
必要なのではないかと。

とりとめもなくなってしまいましたが、いろんな課題を与えてくださった
大西さんに感謝します。ありがとうございました。
大西セミナーを主催してくださったシステマ東武の皆様にも、
重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。
↑セミナーに参加したシステマ湘南の皆さんと

2018年12月25日火曜日

2018年モスクワ本部訪問(その7・観光してみよう)

「続き」を書いてこなかったけれど、モスクワ訪問記の最後。
今回は観光について。

自分はモスクワのインターナショナルセミナー以外に、
本部に3回ほど個人的に行っているので、その時にモスクワ市内を観光しています。
インターナショナルセミナーはモスクワ市内なのですが、
ちょっと合間にモスクワ市内観光という感じではありません。

日本でいえば、新木場にあるBumB東京スポーツ文化館で合宿して、
一歩も外に出ないような感じすから、東京観光はできないといった感じです。
モスクワのインターナショナルセミナーに何回通っても、モスクワ市内には
詳しくないという方もいるかと思います。

セミナー参加の場合は、セミナー後も2日間ぐらいはモスクワにいる予定を立てないと、
市内観光は無理でしょう。

本部に個人的に行った場合は、午前の練習(10時~12時)と午後(19時開始)の間が
まるまる観光に当てられます。
トロントと違って、プライベートクラスがないので、その間は自分で過ごし方を
決めないといけません。

モスクワ本部はずうっと開いていますので、本部で一人練習するのもあり。
ホテルで洗濯したり休んだりカフェでのんびりしたりと、時間の過ごし方は、
いろいろとあると思うのですが、どうせなら市内観光をお勧めします。

モスクワは東京みたいに地下鉄が発達しており、乗り降りも難しくないので、
慣れれば、非常に便利に、気軽に移動できます。
また、モスクワ本部も徒歩7,8分の地下鉄のベラルースカヤ駅があり、
クレムリンまでも地下鉄で1本。
乗り換えも難しくはありませんので、是非、モスクワに来たら、
地下鉄を使って、いろいろ見て回ってもらいたいものです。

10月もいろいろと見て回ったので、クレムリンの中に入りました。
システマ修行でモスクワに何回も行っていても、赤の広場は行っても、
クレムリンの中まで入っている人は少ないのでは?

私はソ連時代も行っているのですが、ソ連時代は、
武器庫(武器の博物館)とダイヤモンド庫(宝石の博物館)しか、
入場できませんでした。この2つはクレムリンの外側にも出入り口があったからです。
クレムリンの中を歩くことはできませんでした。

↑クレムリンの入り口

ところが、今はクレムリンの中に入れてしまう。
皇居の中に入れるようなものです。
500ルーブル(約1000円)ですが、その価値は十分あります。
ソ連時代には放棄されていたと思われる、
ロシア正教の教会などの施設が修復されて公開されています。

↑クレムリンの中の宗教施設

歩いて疲れたら、クレムリンの前には巨大な地下ショッピングモール、
「アホートヌイリャト」で一服するのもいいのでしょう。
ただ物価が高いので、ちょっとお茶するぐらいでも1000円ぐらいはかかります。
そうそう、買い物好きの人のために、モスクワはショッピングモールや
市場もいろいろとあるのです。

食事は安くすませれば1食1000円以内ぐらいですが、
ちょっと高めのお店に行くと昼でも2000円、夜だと3000円ぐらいかかります。
それに加えて、観光していると、1日5000円~1万円ぐらいかかってしまいます。

観光をバカにする人もいますが、観光することで現地の文化や文明がわかってきます。
街を散歩することで、その国の人たちの気質や人柄もわかってきます。
たとえば、外国の方が、日本に武道修行しに来て、
日本の神社仏閣や日本の文化に何の興味も示さなかったら、残念な気がしませんか。

是非、システマ修行に行って、
時間とお金の余裕があったらモスクワ観光もしてもらいたいと思います。






2018年12月19日水曜日

クオン・ワークを復習して思うこと

子供の頃から、予習、復習が大事なことは言われてきましたが、
システマでもそれは大きくは変わらないように考えています。

システマ湘南では、大きなセミナーが終わった後は、
たいていその復習に時間を費やしていますが、
一通り復習が終わった後に、次のセミナーが来たりして、
結局、復習→復習→復習のパターンばかり繰り返していて、
あまり深く研究している時間がないのが残念です。

先月、京都で開かれたシステマシアトルのクオン・リー師のセミナーは、
非常に興味深いもので、やっていてとても面白いものでした。
グラブ&エスケープからの片手での崩し。単純だけど、難しい。
(以下がその動画)

システマ銀座の天田さんと一緒に自主練習で研究して(1回目)、
システマ湘南の水曜日のクラスで、そのさわりを練習して(2回目)、
再びシステマ銀座の天田さんのクラスで練習して(3回目)と、
同じワークをすでに3回練習しています。

同じワークをずうっと練習していると、
どこが上手くいかないのか、だったら次はどうしようかと考えます。

1回目で上手くいなかなかったのを2回目で修正して、
それをまた三回目で修正して……、ときどきの相手の意見も参考にしながら、
試行錯誤していきます。
運動能力も運動神経もクオン師には及ばないから、どうしたらいいのか。
そこが型がないシステマの面白いところでもあります。

4回目は2019年1月19日に行う予定です。
1月25日からクオン・リー師が来日されるので、その予習の意味も含めています。
1月19日はワークはまたちょっと自分で工夫したいことを試してみようと思ってみます。

何度も何度も同じワークを繰り返すことを重要性を感じている次第です。

1月25日から行なわれるクオン・リー師セミナーはおススメのセミナーのひとつ。
アジア系シニアインストラクターですので、親しみもあります。
クオン師の右腕といえる日本人インストラクター蔵岡さんもマレーシアから来日。
是非、この機にクオン師のシステマを味わってみてください。
お申込みは以下から。
https://www.systema.us/continuum-2019?fbclid=IwAR2r745VyB0VyNdLDv5VCbRFCsaK8ciqf6Pzsxe7E9o_4V9kW0GEe1ctDnY

2018年12月6日木曜日

今年システマでいくら使ったか

今年もいっぱいお金がかかりました。

以前、システマをやっているある方が「システマはゴルフなんか比べれば、
趣味としては安い方だよ」と言っていたことがあります。
その方がゴルフにいくらつぎ込んでいたのかはわかりませんが、
システマだって、結構お金がかかるものです。

毎年、どのくらいお金がかかるのか計算しているのですが、
今年1年で74万5000円かかりました!
そのうち、国内外のセミナー代で約32万5000円。
海外や国内(大阪セミナーへ行く場合)の交通費、宿泊代で約26万5000円。
あとは国内の懇親会やセミナー現地での食費やお小遣いで、約10万円。
残りがシステママッサージやTシャツなどのシステマグッズ、DVD代などとなります。

海外セミナーを除いて、国内だけで計算すると、44万円程度。
東京のセミナーだけに搾れば、普段のクラスの参加費を入れて20万円程度です。
私にしても国内のセミナーに全参加しているわけではありません。
それでもこの程度の金額はかかってしまうのです。

ただシステマをやっているからといって、全てのセミナーに出る必要はないし、
セミナーに参加したからといって上手くなるわけではありませんし、
強くなれるわけでもありません。
自身に必要なセミナーだけを無理なく選んで参加すればいいのだと思います。

海外のセミナーに参加しなくても、大阪のセミナーに参加しなくても、
システマの上手い人や強い人は少なくはありません。
当然そういう人は動画を毎日見たりして研究熱心なのですが、
参加したから、どうだというわけでもないのです。

どれだけシステマをお金をかけられるかは、
その人の経済事情や家庭事情によっても違ってきます。
自分の場合は、幸いなことになんとかそれがクリアできることと、
自分はこれだけ参加していても、この程度しか上達できないのだから、
参加しなければ、もっと下手なわけで、自分がインストラクターを名乗る以上は、
最低限の出費なのだろうなと、腹をくくっています。

 
大阪のブラッドセミナーにて。参加されたシステマ湘南の皆さんと。↑



2018年11月30日金曜日

ヴラッドセミナーとアウェアネス

モスクワ本部訪問は書き足りないこともありますが続きはまた今度にして、
今回は、11月17~18日(東京)および24日(大阪)に開かれた、
システママスター、ヴラディミア師のセミナーについて書きます。

この3日間のセミナーに加え、今回のセミナーに伴って来日にした
システマシアトルのクオン師のセミナーも25日に京都で開かれました。
計4日間参加して、もうお腹いっぱいです。

ヴラッド師のセミナーはいつも参加して思うのですが、
ものすごい情報量を提供してくれます。
そのうえ、ひとつのワークが短くで、パッパッ移り変わって行く。
17日の初日にやったワークだけで40個ほど。
何を書いていいかもわからないぐらいで、
これからゆっくり消化していこうと思っています。

今回のテーマは「アウェアネス(awareness=気づき)、パワー、スピード」。
東京と大阪の両日、クオン師のセミナーを通して、
最も重要視されていたのが、アウェアネスでした。

これはモスクワでも最近特に注意される「意識を広げていく」というワークの
一連の流れだと思いました。

東京の1日目はキックを主体にしたワーク、2日目はストライクとナイフ、
そして大阪ではパーソナルプロテクション(自己防衛)と、
大切な人を守るためのワークでしたが、いずれもアウェアネスが重要でした。

パーソナルプロテクションというと、
襲ってきた相手への対処方法と思われがちですが、
むしろ、そういう相手にいかに気づくかがメインのワークでした。

ちなみに、このアウェアネス、たまたまセミナーの前日に、日本で初めて特殊部隊を
海上自衛隊内に創設した伊藤祐靖さんの講演会でも出てきた単語だったのです。
彼もまた最も戦闘において重要な概念だと言っていました。

我々現代人はややもすると、自分の意識を閉ざしてしまいがちです。
歩きスマホなどすることで、外の情報をあえて閉ざしている人はむしろ増える
一方なのではないでしょうか。

伊藤さんの言うところのアウェアネスと(あまり詳しくは説明しませんでした)と、
ブラッド師の言うところのアウェアネスが同じかどうは分かりませんが、
「気づき」といったものは、戦闘だけではなくて、日常生活においても、
きわめて重要なことではないかと感じています。

ブラッドセミナーにて。システマ湘南のみんなと。

2018年11月16日金曜日

2018年モスクワ本部訪問(その6・旅行費用2)

前項の続きです。

<ホテル代・後篇>
スルタン5は、本部から近いので何かと便利ですが、
ほとんど英語が通じないのが難点です。
ただ、なんとかなるのが不思議なところですが。

朝は朝食が付きますが、ロシア風の御粥「カーチャ」と、
パン、それにチーズ、ゆで卵。
飲み放題のインスタントコーヒーと紅茶といった感じです。
これで200ルーブル(400円)。やや高いです。
2015年に初めてここの泊まった時には、
スープやハムが出てくることもあったのですが……。

あと部屋にはバスタブなく、個室のシャワールームだけです。
バスタオルや歯磨きはセットされています。
安い部屋だと、共同シャワールームということもありえます。
あと洗濯は150ルーブル(約300円)で頼めます。

これで約5,000円~6,000円ですから、高いと感じる人もいるでしょう。
私は泊まったことがありませんが、ホテルではなくて、
アパルトメントを借るという手もあるようです。
ホテルもアパルトメントも「BOOKING.COM」などを使えば簡単に探せます。
本部の近くにもアパルトメントはあるようなのですが、
どうやって借りればいいのか分からず、まだチャレンジしていません。

<本部のレッスンフィー>
本部のレッスンは日曜日を除く毎日あります。
午前が10時から、午後が19時からで、
それぞれ1コマ2時間で600ルーブル(約1200円)です。
土曜日は10時からと、12時からの2コマです。

都度払いをする方法もありますが、最近では10回綴りの回数券を買います。
本部の人ならば10回の回数券を5,000ルーブルで買えますが、
外国人は割引が効かないので、6,000ルーブル(13,200円)となります。
有効期限があるわけではないので、何回か本部に来る予定のある人は、
こちらの回数券のほうが、いちいち支払いをせずに済み、便利です。

他に本部では月に1度、週末にセミナーが開かれます。
土曜日と日曜日の2日間で、6,000ルーブル。
時間は12時から16時です。
セミナー費用の6,000ルーブルも、
日本人が多いと、ときとして日本人価格が設定されることがあります。
150ユーロ(約2万円)取られたりして、値段が跳ね上がります。
その時はあきらめて、素直に支払うしかありません。

今回のモスクワ訪問は、10月の週末セミナーに参加する予定だったのですが、
前にも書きましたが、突如セミナーは中止になりました。
トロントと違って、モスクワにはプレイベートレッスンの制度がないので、
セミナーが中心になったりした場合(それに平日の午前と午後の日中も)、
自分で時間を潰す方法を考えないといけません。
ホテルでゆっくりする人もいるみたいですが、私はもっぱら観光に費やしていました。
それについては、また後ほど書きます。
(つづく)


2018年11月15日木曜日

2018年モスクワ本部訪問(その5・旅行費用1)

モスクワ本部にたびたび行っていると、よく聞かれるのは、
「いったいいくらぐらいかかるのか」ということです。

今回は金銭面について書きます。

まず今年は本部に12日から18日まで6泊7日で行きました。
ざっくりいえば、だいたいこのぐらいかかりました。

飛行機代・92,000円
ホテル代・31,000円
レギュラークラス参加費用・13,200円
システママッサージ・8800円
観光・食費・お土産代など・60,000円

合わせると、205,000円となります。
以下、細かく説明していきます。

<両替・お金>
実際モスクワ訪問にいくらかかるかは為替変動による要因が大きいです。
だいたい1ルーブルは1.5円~3円の間で変動しています。
2015年モスクワに行った時は、1ルーブル3円でしたから、かなり高くつきました。
今回は空港で両替して1ルーブル2.2円、キャッシングで1.7円ほどでした。

キャッシングだと利息がかかります。年率で15%です。
例えば、3万円を両替すると、約13,600ルーブルです。
同じルーブルをキャッシングで手に入れると、23,000円で手に入られますから、
7,000円のお得です(実際には1000ルーブル単位でしかキャッシングできませんが)。
翌月に返せれば、利息は330円ですむので、
23,330円で、13,600ルーブルを手に入られるのです。
ですから、現金は少なめに持っていって、現地でキャッシングするのが賢いです。

なお、モスクワはかなり小さなお店でもカード払いができるのでカード払いが安心。
カードであれば、その日の為替通りなので問題ありません。
アメックスはあまり使えません。ビザかマスターを持って行きましょう。

特に両替の場合だと、ルーブルが余って再両替するとそこで数料がとられるので、
行って来いで1割ぐらい損します。だから、現金は必要な分だけにして、
できるだけカード払いにするのが上手な旅行の仕方です。

ただし、モスクワ本部ではほぼ現金で、セミナー代やインストラクターの更新代は、
ユーロ払になるので、若干のユーロも持って行ったほうがいいです。

<飛行機代>
モスクワ直行便はJALと、
ロシアのナショナルフラッグのアエロフロートしかありません。
だいたい7月から9月ぐらいまでの観光シーズンは、
モスクワまで13万円から16万円ぐらいします。
不思議なことに、なぜか夏はアエロフロートはすごく高い。
日程にもよりますが、モスクワまで30万円近い航空運賃がかかるのです。
JALはだいたい13万円から16万円で安定しています。
10月だと寒くなってくるので、だいぶ安いです。
92,000円は燃料費チャージ代込です。

<ホテル代>
モスクワのホテルは高いです。
だいたい1泊5000円以上はかかります。
上記の値段は本部近くの「スルタン5」というホテルですが、
ザイコフスキーなどは「あんなボロボロのホテルであの値段は高い」と言います。
ただ、本部の人が薦めるホテルだと、1泊8000円以上はかかります。
また、本部に泊まることもできますが、1泊2500円~3000円とはいうものの、
ベッドはなくて寝袋、泊まるのも更衣室のソファーだったりするうえ、
シャワーが壊れていたり、お湯がでなかったり、トイレも流れなかったりします。
若くて、少々の不便さもものともしない人以外はおススメできません。

上記の「スルタン5」は実は本部と同じ敷地内にあるのです。
ですから、歩いても3分ぐらいしかかりません。
そういう意味では非常に便利なのですが、部屋の当たりハズレがあります。
私は今年は窓のない部屋でした。
窓のない部屋だと朝だか夕方かわかりません。
そこそこ広いので我慢しましたが、藤盛インストラクターも窓もない、
それも壁が薄くて狭い部屋になってしまい、我慢できずに交換してもらいました。
私は交換してくれといったら、「もう他に部屋がない」と言われて、
我慢せざるをえなかったのですが。(この項、つづきます)

(写真は窓のないスルタン5、カーテンがかかっているのに、カーテンの向こうは壁、
フェイクカーテンだった!)



2018年11月8日木曜日

2018年モスクワ本部訪問(その4・アルチョームとレフ)

前回まではザイコフスキーのことを書いたので、
今回はアルチョームとレフ、二人のインストラクターについて書きます。

二人ともインターナショナルインストラクターではないので、
モスクワに行った人ではないと、リードされた経験がないと思うのですが、
二人とも日本人ファンが多いです。

アルチョームは、やさぐれドランキー、ちょい悪オヤジといった感じです。
こうしたタイプというのは、欧米ではわかりませんが、結構日本ではモテると思います。やさぐれドランキーと書きましたが、実際に酔ってクラスでリードすることもあります。
年齢は50代はいっていると思います。

気さくないいおっちゃんという感じで、日本人相手に片言の英語で説明してくれて、
サービス精神旺盛です。
日本人が来ると、結構デモにも呼んでくれて、かわいがってくれます。
ガチでボコボコにされ、ストライクもヤバいです。

これはザイコフスキーにも言えることなのですが、
本気でかかっていかないと怒られるし、
かといって本気でいくと、それだけボコボコにさるという......。

お腹でっぷりタイプなのですが、身体は柔らかく、後ろ回し蹴りで、
軽く私の頭にまで蹴りが飛んできます。
コンバティブなワークが好きな人にはおススメです。

最近ではガンクラスを持つようになり、参加していないので分かりませんが、
銃の扱い方、打ち方なども指導しているようです。
ただし、彼は軍人ではなく、確か民間人です。

きどったところはないし、私のFBにもちょくちょく「いいね」を押してくれます。
日本人のシステマーにはファンが多いですね。
一度、日本に呼びたいと考えているインストクラターもいるようですが、
どうでしょうか。
インターナショナルインストラクターではないので難しいかもしれません。


レフは新しいインストクラターです。
年齢的には40代半ばといったところかな。

私が初めて彼を知ったのは2015年にモスクワに行った時。
基本的には週一の土曜日にしかクラスを持っていません。

インストラクターの中ではザイコに次いで、英語が話せます。
穏やかな人柄で、基本に忠実で、よく構成されたクラスを行います。
非常に分かりやすく説明するため、日本に帰ってきてから、
彼のクラスはシェアしやすいです。

確か旅行代理店か何かを経営されている方で、
誰に対しても紳士的で、日本人女子からの人気も高い。
「学級委員長」タイプです。
美しい奥さんと、利発なお子さんをお持ちで、
彼の息子さんもシステマをやっています。



彼の受けを取った動画をあげておきます。


アルチョームとレフは、本当にモスクワに行かないと体験できないので、
興味を持たれた方は、来年の「モスクワ行き」を考えてみてください。

もう一人本部には、日本にも来たことがある大サーシャ(アレクサンドル)がいますが、
今回は彼のクラスに参加する機会はありませんでした。
(つづく)

2018年11月6日火曜日

2018年モスクワ本部訪問(その3・スティックワーク)

ちょっと今日はザイコフスキーの指導について書いてみましょう。

前のブログで、とにかくザイコは「かかってこい」だと書きました。
その他の指導の一例をあげると……。

藤盛インストラクターがスティックワークをやっている、
この動画はFBに上げたもので、多くのシステマ愛好者から
「いいね」をもらったものです。


ザイコフスキーが「上手くやれているので、あれを見ろ」というので、
見ていたら「動画に撮ってやれ」というので、動画に撮ったものです。

先日、システマ吉祥寺に出稽古に行っていたら、この動画を見たAさんから、
「あの藤盛さんの動画、ザイコフスキーはどんなリード(指導)をしていたの。
スティックに呼吸を通せとか、そんな感じ?」と聞かれた。

実のところ、この時のワークでザイコから言われたのは、
「相手の体を動かそうとするな、スティックを動かそうとするな」
「あなたは、ただスティックが動くのをフォローするだけでいい」
というようなものでした。

要は、スティックが動くから、それに従えればいいというです。
「えっ? スティックが勝手に動くの?」
という感じですよね。

最もザイコフスキーにレッスンを受けている女性インストクラターMさんからも
同じようなワークで、同じように言われたことがあります。
「スティックの動きに任せてください」と。

この何とも禅問答的な指導がザイコフスキーの魅力でもあって、
来日した時のセミナーでも発言の意味が分からないことが多いのですが、
モスクワでは、その禅問答がもっと難解なような気がします。

日本人には、この指導が受けるのか、ザイコフスキーは日本では人気がある
インストラクターです。
しかし、モスクワでザイコのクラスはガラガラです。
ロシア人にとっても難解なのでしょう。

とはいえ、教わる方としてはガラガラで、人数が少ないのは、
ザイコフスキーとそれだけ密に練習ができるので、
願ったりかなったりなのですが……。
(つづく)





2018年11月1日木曜日

2018年モスクワ本部訪問(その2・ザイコワーク)

私個人としては、9月のインターナショナルセミナーには参加できなかったため、
その内容の一端を感じたかったので、モスクワに出かけたのです。

先にモスクワに入っていた藤盛インストラクターがザイコフスキーに、
「インターナショナルセミナーでは何を習ったのか」と聞いたら、
「あまりにも密度が濃すぎて、簡単には説明できない」と言われたとか。

日本では、インターナショナルセミナー後に、もっぱら呼吸を通した動きに専念する
グループが多いように思えます。
そして、モスクワでは、レフもアルチョームもインターナショナルセミナーの内容を
どう理解し、どう自分の中で消化しいくか、いろいろと試みているように思えました。
そこで感じたのは、日本で試みられていることも正解なのではないかと。

ザイコフスキーのクラスに至っては、とにかくフリーワークという感じでした。
よく言われたのは、
「フィジカルなパワーではなくて、ムーブメントのパワーを使え」ということでした。
「ムーブメントのパワーってどうやれば出せるんですか」と聞くと、
「説明できない」と言って、手首にくいっと返して「来い」と。

とにかく、かかっていってボコボコにされるという練習。
私よりも藤盛さんのほうがより長くボコボコにされていました。
「どんなにやっても、相手をブレイク(壊)してないだろう」とザイコが言うと、
藤盛さんが「ブレイクばかりしているじゃないか」と。
で、二人で大笑い。

ザイコと藤盛さんとのフリーワークを見ていると、
「君たちもやりなさい」と言われるので、
周囲のメンバーと組んで、自分達もフリーワーク。

藤盛さんは一回のクラスで長い時で40分以上、
ザイコフスキーとフリーワークしていたでしょうか。
私のほうは、その3分の1から2分の1といったところでした。

系統だったワークをさせられるのではなく、
とにかくザイコと藤盛さんがやっているところの見とり稽古と、
自分がボコボコにされることの繰り返しでした。

毎回少しずつ注意が違うのです。
フリーワークのいいところは、考えてやってはダメなので、
考えずに身体を動く練習になるとも。
そして「プランを立てるな」ともよく言われました。
プランを立てれば、それに相手が反応してしまうから。

分からずに動いていると、「それはいい」と
ザイコフスキーが言ってくれることがあって
(まあ、1回だけでしたが)
「よっしゃーっ」と思ったりしたものです。

もちろん、東京でザイコフスキーのセミナーがある時も、
ザイコフスキーは個々人を相手にしてくれるのですが、
モスクワでは圧倒的にその時間が違います。
去年もブログに書いたのですが、やはりザイコフスキーと
長い時間、ワークができるというのが何といっても魅力なのです。(つづく)

(ザイコフスキーとモスクワ本部で)

2018年10月30日火曜日

2018年モスクワ本部訪問(その1)

10月12日から18日までモスクワ本部に行ってきました。

13日と14日にモスクワ本部でミカエル師の週末セミナーがあるというので、
それに参加するために出かけたのですが、その2週間ほど前に中止が分かりました。
10月6日に、トロント本部のブラディミア師がモスクワ本部を訪れるために、
急遽、10月6日にセミナーが開催されることになりました。

その余波を受けて、翌週のセミナーは中止になりました。
いかにもロシア的というか……。
これが日本や北米だったら10月6日に急遽セミナーが開催されることになっても、
翌週が中止ということはありえません。

結局、12日から18日まではレギュラークラスのみの参加となりました。
現在のモスクワのレギュラークラスは以下のような日程になっています。

 月曜日 10時~12時 ザイコフスキー
    19時~21時 アルチョーム
火曜日 10時~12時 ザイコフスキー
    19時~21時 ザイコフスキー
    19時半~21時 アルチョームのガンクラス
水曜日 10時~12時 ザイコフスキー
    19時~21時 大サーシャ 
 木曜日 10時~12時 ザイコフスキー
    19時~21時 ザイコフスキー
金曜日 10時~12時 ザイコフスキー
    19時~20時半 アルチョーム
    20時半~22時 アルチョームのガンクラス
土曜日 10時~12時 レフ
    12時~14時 大サーシャ

去年までと比べると、土曜日に大サーシャのクラスが出来たこと。
それに、アルチョームのガンクラスが出来たことが違います。
ガンクラスはガスガンを使って、いかにしても銃を撃つかを練習しているように
見えました。

私は金曜日の夜から参加して、木曜日の午後にモスクワを発ったため、
全部で9クラス。
アルチョーム2クラス、レフ2クラス、ザイコ5クラスのレッスンを受けました。

そのレッスンの話はまた次回に。

(写真は本部にて。アルチョーム師と、
モスクワ訪問時期が重なった藤盛インストラクター)

(つづく)

10月27日は吉祥寺のヨシさんに来てもらいました

10月27日のシステマ湘南はシステマ吉祥寺の西部インストラクター(ヨシさん)に
湘南までお越しいただいてリードしてもらいました。

私自身がときどき吉祥寺にお邪魔して、
ヨシさんからいろいろと教えてもらっています。
とにかく、モスクワのザイコフスキーから、
「インターナルはヨシに聞け」と言われるぐらい、
インターナルやザイコフスキーのワークには造詣が深いのです。

湘南の皆さんにも「是非、吉祥寺にも行ってください」と何度も行っているのですが、
なかなか湘南からは遠いので行く人もいません。
ならば、湘南にヨシさんを呼んでしまおうと思ったのです。

当日は、今年の秋にモスクワのインターナショナルセミナーで行った
呼吸のワークから従来のインターナルワークを加えたドリルなど、
さまざまな興味深いワークを2時間ほど行いました。

私もヨシさんの影響を受けて、似たようなワークをやってはいるのですが、
インストラクターが変われば、ワークも変わるものです。
湘南のみなさんもいい刺激を受けたようです。

当日は14名の方に参加していただきました。
(私をくわえると15名)
みんなにも楽しんでもらえたようで何よりです。

わざわざ東京の石神井のほうから大船まで来ていただいた
ヨシさん、 ありがとうございました。
またよろしくお願いします。

2018年10月10日水曜日

10月27日も特別クラスを開きます

今週10月12日より1週間ほど、モスクワの本部に行ってきます。

13日と14日に週末セミナーが予定されていて、それが目的でした。
ところが、システマトロントのマスター・ブラッド師が急遽
モスクワを訪問することになり、
10月6日に、ブラッド師とミカエル師のセミナーが開かられたため、
13日と14日のセミナーはキャンセルになったようです。
せっかく、モスクワに行くのに、とても残念です。

10月というと、モスクワはかなり寒いようなので心配なのですが、
それでもちょっとウキウキしています。

ところで、10月27日に特別クラスを開くことにしました。
システマ吉祥寺のインストラクター、西部嘉康(にしべ・よしやす)氏を
湘南に招くことにしました。通称、ヨシさんです。

モスクワ本部の師範代ともいえるインストクラターにザイコフスキー師がいるのですが、
彼がお墨付きを与えているのがヨシさんです。
吉祥寺クラスのレベル、会員の実力もとても高いのです。
私も2、3年前からときどきお邪魔しては、教えを乞うています。

システマ湘南のFBなどでも、
「システマ吉祥寺を体験してもらいたい」と伝えているのですが、
湘南からは吉祥寺は遠いため、なかなか訪れる人はいません。

みんなが行かないのであれば、こちらで招いてしまおうということで、
システマ吉祥寺の出張講座というか、
ヨシさんの特別クラスを開いてもらうことにしました。

テーマは自分の内面を意識する、いわゆるインターナルワーク中心です。
この機会に是非、ヨシさんのシステマを体験してみてください。
場所は鎌倉武道館(JR大船駅より徒歩15分)、15時~17時です。
参加費は2000円となります。

写真は左からミカエル、ヨシさん、ミカエルの長男ダニイルです。





2018年9月9日日曜日

9月29日は特別クラスを開きます

今はちょうどモスクワでインターナショナルセミナーが開かれています。
今年のテーマは「クローズド・スクール」(閉ざされた学校)。
何かとてつもない秘伝が伝わっていそうなテーマだけに、
皆さんがどんなことを学んでくるのか、興味津々です。

最近は日程が合わず、インターナショナルセミナーには参加できないのですが、
システマ湘南の常連さんのYさんが参加して、シェアしてくれる予定です。
9月22日にシェアしてもらう予定でいますので、
ご興味のある方はいらしてください。

そして、翌週の9月29日には、
システマ神戸のインストラクター森山さんのクラスを開きます。
たまたま関東のほうに来られるというのでお願いしました。
今年8月の上旬に行われたトロントでの国際セミナー(キャンプ)内容を
シェアしてもらいます。
時間は15時~17時。場所はJR大船駅最寄の鎌倉武道館の柔道場です。

モスクワとトロントと、どっちの国際セミナーがきついかと言えば、
個人的にはトロントのキャンプです。
まず日程が長い。トロントは正味5日間、モスクワは4日間。
あとトロントは時間が長い、1日10時間以上、深夜まで練習しています。
モスクワは夜の練習がなかったりするので、7時間ぐらいといったところ。

体力的には大変だけど、トロントスクール校長のシステママスターである
ブラッドが指導が長時間受けられるのは大変貴重です。
それにトロントのキャンプは2年に1度なので、ブラッドが伝えたいことが
よく構成されていて、整理されたクラスになっています。
だから、とても勉強になります。

そのキャンプにもう4回ぐらい行っているのが、森山さんです。
一見、細身でどこにそんな体力があるのかと不思議なほどですが、
本当にすごいことだと思います。

そして今回のトロントキャンプで、
Iitからインストクラターにアップグレートされました。
(特に申請していなかったに、ブラッドが実力を認めました)
おめでとうございます。

いつものシステマ湘南は参加費が1000円なのですが、
29日は客員インストラクターということで、2000円となります。

このところ、モスクワ系のワークばかりをやっているので、
トロント系はトロント系でとても面白いです。
今年はどんなことをやったのか。
興味はある人は遊びに来てください。

          ブラッドと森山さん↓

2018年8月30日木曜日

テンションと4大原則

なかなかブログを更新できず、今月は結局2回。

最近はずっとテンションコントロールのワークをやってます。
つくづく思うのは、正しくテンションをコントロールできれば、
自分の体に余計なテンションがないようにすれば、
それが4大原則につながるということです。

4大原則とは言わずと知れた以下の4つです。
呼吸、リラックス、姿勢、動き続けること。

呼吸=息を止めればテンションが生じます。テンションが生じないようにするには、
   呼吸を正しくする必要があります。
リラックス=リラックスしていない体にはテンションがあります。テンションがない
   ようにするにはリラックスする必要があります。
姿勢=悪い姿勢はテンションが生じます。テンションが生じないようにするには、
   正しい姿勢である必要があります。
動き続けること(キープ・ムーヴイング)=止まっていることで居つき、テンションが
   生じます。テンションが生じないようにするには動く必要があります。

4大原則をつきつめれば、テンションがない身体になり、
逆にテンションがないように意識すれば、自ずと4大原則の全てを守ることになる。

もっと言えば、これまでのように4大原則の4つを意識しなくても、
「体の中にテンションがない」ようにするだけで、原則がクリアされることになる。

テンションがなくなれば、自然に4つの原則につながるとはいうものの、
テンションをなくそうとすれば、まず呼吸が必要で、
それがレベルによって基本的なシステマの呼吸だったり、
第二の呼吸だったり、必要に応じて選択していくものではないかと考えています。

考えてみると、これまでも散々テンションについては注意されているのですが、
ここの2年ほどのワークは、いかに自分のテンションをなくすか、
相手のテンションを捉えるかに収れんされてきているように思います。

システマはただでさえシンプルな教えです。
そのシンプルな教えがますますシンプルになっていっている。
簡単にいえば、システマは「呼吸をして、テンションがないようにする」。
それが全てだと言ってはいいのではないかと思うほどです。

シンプルなものにこそ、真理があると考えています。
ミカエルは僕らに本当に必要なこと、真理を教えてくれているように思う昨今です。

特殊相対性理論の根幹をなす方程式もシンプルですよね。
システマもそんな感じがします。




2018年8月2日木曜日

やっぱりシステマの説明は難しい

先月のビーチシステマが終わってから1カ月。

江ノ島で練習中に、たまたま日本テレビの『月曜からの夜更かし』のカメラマンに
見つかって、いろいろ取材を受けたわけです。
放映されるかどうか分からないし、放映されたとしても1分ぐらいだとは思うのだけど、
システマの説明は難しいなと改めて思った次第です。

まずカメラマンが関心を持ったのはマスアッタク。
みんなで、パンチで叩き合うわけですが、
「何をしているんですか?」
「どんな状況でもリラックスできるようなトレーニングですね」
「リラックスですか????」
「システマは四大原則とあって、姿勢、リラックス、動き続ける、呼吸なんですが、
お互いに叩き合う状況でも、姿勢を壊さず、呼吸をつづけ、動き続ける。
あとは大切なのは、リラックスなんです。体を緊張させないことです」
「緊張ですか????」
「システマって、普通の武道だとまずパンチから練習するじゃないですか。
そうじゃなくて、パンチの恐怖心をなくすために、打たれることから練習するんです。
恐怖心が緊張を生みから、まずはリラックスすることで緊張しないようにします。
それをもっと大勢でやっている感じですかね」
「あ、僕(カメラマン)は少し柔道やっていたので、要するに攻撃から身を守る
受身の練習をやっているということですね」
「受身ですかあ……まあ、そう思ってもらってもハズレではないですが」

人間は学習したこと、自分の体験でしか、ものを理解できないと思っています。
カメラマンの方は、受身として理解したのだと思うのですが、
他に理解のさせようがなかったのだろうかと反省した次第です。

マスアタックは浜辺でのドリルだったが、海中でのドリルでは、
以下のようなドリルを行いました。

膝ぐらいの深さのところで四つん這いになってもらい、
パートナーの頭を海中につけて10秒数えて腹部や背部にストライク、
その後、頭を海中に出して3秒ほど呼吸させ、また海中に頭を突っ込む。

見ようによっては、よく映画などで、敵方のスパイから情報を聞き出すために、
風呂場でやっているような拷問に近いとも見える。

このドリルを見たカメラマンが側にやってきて、嬉しそうにこういう。
「これは拷問に耐えるための練習だそうですね」
「えっ、違いますよ」
「違うんですか」
「誰かがそんなことを言いましたか」
「はい」
「それは違います。これもこうしたストレスフルな状態で、呼吸が出来なくても
リラックスするための練習です」
「はあ、リラックスですか」
「はい、システマはどんな状態でもカームであること。緊張しないこと、
リラックスすることを目ざしています。それがサバイバルに通じると考えていますから」
こんな感じのことを説明したのだけど、「はあ~」という感じでした。
実際のあの程度の練習で拷問に耐えられるようになるわけがない。
テレビとしては「拷問に耐える練習」という方がウケるんだろうね。
それを発言した参加者に確認したら、「ウケると思ったから」と言っていました。
でも、それだとシステマそのものが誤解されてしまう。

最初のマスアッタクも「集団戦での白兵戦の練習です」と
言ったほうがウケたのだろうけど、そういう説明はしたくありませんでした。

「リラックス」とか「緊張しない」ではなくて、
「サバイバルのために、どんな状況でもパニックにならない練習ですよ」と
言えばよかったと後から反省しています。
どうしたら、相手が理解しやすいか、なかなか難しいですね。

というわけで、テレビに放映されるのかどうか気になりつつも、
もっとうまく説明できなかったのだろうかと考える今日この頃です。

→結局、テレビでは放映されませんでした。残念。

「拷問」のシーンを撮るカメラマン↑ 拷問ではありません。

2018年7月20日金曜日

7月のダニールセミナーの感想

7月14日から16日まで、東京で行われたダニールセミナーに参加してきました。
前後の2日間の特別クラスを加えて、5日間。
ちょうど仕事も忙しい時期ではなかったので、すべて参加することができました。

感じたのは、去年の富士キャンプから、一連の流れが続いているということです。

●17年10月、富士キャンプ(ミカエル&ダニール)
テーマ=いかに自分が「心地よいポジションに立つか」
(と同時に、相手を居心地の悪いポジションに持っていくか)

●18年4月、台湾ザイコフスキーセミナー
テーマ=いかにテンションを抜くか
2月に東京でザイコフスキー師のセミナーがありましたが、
(2月のセミナーは意識を広げることが印象に強いです)
個人的には4月の台湾セミナーがよりテンションを抜くという意味で
印象に残っているし、勉強になりました。

●18年5月、ミカエル&ダニールセミナー
テーマ=相手にテンションを伝えていく(返していく)ことの観察。
自分の中に伝わるテンションの観察。

そして、今回のダニールセミナー。

ダニールは「5月に指を使ってやっていたこと(相手にテンションを伝える)を
体を使ってやるだけです」と言っていました。
しかし、5月の私のブログを読んでもらうとわかるように、
5月は「相手にどうテンションを返すか」という印象がメインでした。
今回のセミナーでは、むしろ「体からテンションを抜く」ことに
力点が置かれていたように思えています。

もちろん、5月のセミナーでもテンションを抜くことの重要性は
十分に意識させられてはいたのですが……。
よりそこにフォーカスされているような気がしました。

5月のセミナーで、ダニールが人をテイクダウンする際に、4つあると言いました。
1・リラックスを使うもの(テンションを使わない)
2・テンションを使うもの
3・テンションを受け入れて、そのテンションを返すこと
4・テンションを受け入れずに、テンションを返すこと

5月のセミナーでは2~4中心で、1については見せてはいましたが、
あまり説明がないように思いました。
今回のセミナーは1~4全てが含まれていて、
かつ1と3が中心という感じでした。

1については、5月の段階で自分の中で掴みどころがなかったのですが、
今回のセミナーで、自分なりのとっかかりが掴めた感じです。
1は、自分の体にテンション入れないまま、相手をコントロール。
相手にテンションを返すというステージがありません。
最終的には1から4全てが自由に、ミックスして使えるようになります。

今回のセミナーでも「心地いいポジション」は強調されていました。
したがって、富士キャンプからのセミナーで教えてもらったことが
きちんとできるようになると、以下のことができるはずなのです。

① 常に自分は心地よいポジションを取る。
(結果として相手は居心地の悪いポジションになる)
② 常に自分の体にはテンションを入れない。
③ 相手からもらったテンションを相手に返す。
(倒すのではなく、テンションを返すだけ)

この3つを意識して練習していければ、
ミカエルが教えようとしてくれることからは、
大きく道は外れることはないのではないかなと考えています。

姿勢、呼吸、キープムービーング、リラックスがシステマの4大原則ですが、
ムービングの中でも、いかに心地いいポジションを取り続けるか、
リラックスにしても、いかにテンションをいれないのか。
それがどれだけ重要なことなのか。
モスクワからはそんなメッセージが伝わってきている感じがします。

(以下の写真は、ダニールセミナーに参加した湘南の皆さんと。)









2018年7月8日日曜日

ビーチシステマ終了しました

今年のビーチシステマ終わりました。
ひと息つきました。

2015年から今年で4回目。
最初の年は6月に行ったのだけど、皆さんから寒いという声があがりました。
かといって海水浴場が混む時期は避けたいので、7月の上旬に変更。
いずれにしても梅雨の時期だけに、いつも天候が気になります。

今年は6月下旬に「梅雨明け宣言」があったので、「これは天候に恵まれる」と
思ったら、まさかの台風。
7月7日はなんとか雨こそ免れましたが、日差しはなく曇り空の下での
ビーチシステマになりました。

参加者は過去最高の19名に。
今年はいつもと違って「海の家」を使いました。
更衣室、ロッカー、シャワーの心配がいらなかったせいもあるでしょう。
女性も4名の参加でした。

今年は「海の家」の場所に合わせて、
会場も去年までの片瀬東浜から片瀬西浜に移動。
西浜のほうが遠浅なんですね。
そのため、ある程度深いところでやろうと思っていた
ワークが出来なかったのが残念でした。

だいたいやっているワークは毎年同じなのですが、
水の中でしかできないワークもあり、
年に1回はこうしたインベトをするのもいいものだと思っています。

いつもより風が強く、波も荒れていて、条件はよくなかったのですが、
それだけにシビアな状況でのリラックスを
体験してもらえたのではないかと思っています。
1時40分過ぎから始まって、だいたい4時40分ぐらいまで、約3時間。

日差しがなく、ちょっと最後は肌寒くなってしまいましたが、
お付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました。
そして、海の家と折衝していただいた藤沢のTさん、ありがとうございました。
皆さん、お疲れさまでした。


ワーク中、たまたまた江ノ島にネタ探しに来ていたテレビカメラマンに遭遇。
かなり取材を受けましたが、放送されるかどうかは分かりません。

「なぜ、こんなことをやっているんですか」
「どうしてやっているんですか」
と聞かれても、「どんな状況でもリラックスできるため」としか、
応えようがないのですけれど(笑)。

2018年7月2日月曜日

9月の予定&ビーチシステマのお知らせ

しばらく更新しないうちにもう7月。
早いものですね。

9月末までのスケジュールが決まりました。

7月7日にはビーチシステマも予定しています。
年に一度ですが、江ノ島のビーチで、
システマを楽しもうという企画です。
ファインティング・イン・ウォーターという水中でのシステマを
湘南では毎年欠かさずやっています。
呼吸ができない状態でどのようにリラックスするのか。
参加者募集中です。
集合場所や参加費など詳しくは、
Facebookの「システマ湘南」でイベントの内容を紹介してあります。

今年は片瀬海岸の西浜で行います。

また今年から月1回ですが平日の水曜日の夜も行なっています。
水曜日は初心者向けに基礎から行っています。
中級以上の方も復習として参加できます。
土曜日に参加できない方、御都合がつけばいらしてください。

以下は注意書きがない限り、土曜日の15時~17時です。

7月7日 ビーチシステマ・江ノ島(13時〜16時)
7月11日 鎌倉体育館・格技室(19時半〜21時)
7月14日 ダニールセミナーのためお休み
7月21日 見田記念体育館・多目的室
7月28日 鎌倉武道館・柔道室
8月4日 鎌倉武道館・柔道場
8月11日 鎌倉武道館・柔道場
8月15日 鎌倉体育館・格技室(19時半~21時)
8月18日 鎌倉武道館・柔道場
8月25日 鎌倉武道館・柔道場
9月1日 鎌倉武道館・柔道場
9月8日 鎌倉武道館・柔道場
9月12日 鎌倉体育館・競技場(19時半〜21時)
9月15日 鎌倉武道館・柔道場
9月22日 鎌倉武道館・柔道場
9月29日 鎌倉武道館・柔道場

使用施設:
鎌倉武道館(JR大船駅より徒歩15分)
大船体育館(JR大船駅より徒歩13分)
鎌倉体育館(JR鎌倉駅より徒歩10分)
見田体育室(JR鎌倉駅より徒歩12分)


2018年6月4日月曜日

8月末までのスケジュール

今年上半期最大のイベント、ミカエル&ダニールの東京と大阪セミナーが終了しました。

これからどーっと疲れが出るかも……といった感じもあります(笑)。

ところで8月末までのスケジュールが決まりました。
7月7日にはビーチシステマも予定しています。

今年から月1回ですが平日水曜日の夜も行なっています。
土曜日に参加できない方、御都合がつけばいらしてください。

以下は注意書きがない限り、土曜日の15時~17時です。

6月9日 鎌倉武道館・剣道場(13時~15時)
6月13日 鎌倉体育館・格技室(水曜日・19時半~21時)
6月16日 鎌倉武道館・柔道場
6月23日 鎌倉武道館・柔道場
6月30日 鎌倉武道館・柔道場
7月7日 ビーチシステマ・江ノ島(13時〜16時)
7月11日 鎌倉体育館・格技室(19時半〜21時)
7月14日 ダニールセミナーのためお休み
7月21日 見田記念体育館・多目的室
7月28日 鎌倉武道館・柔道室
8月4日 鎌倉武道館・柔道場
8月11日 鎌倉武道館・柔道場
8月15日 鎌倉体育館・格技室(19時半~21時)
8月18日 鎌倉武道館・柔道場
8月25日 鎌倉武道館・柔道場

使用施設:
鎌倉武道館(JR大船駅より徒歩15分)
大船体育館(JR大船駅より徒歩13分)
鎌倉体育館(JR鎌倉駅より徒歩10分)
見田体育室(JR鎌倉駅より徒歩12分)


2018年6月1日金曜日

ミカエル&ダニイル東京セミナーの感想

5月26日と27日のミカエル&ダニセルの終日セミナー、
およびの翌28日の特別セミナーに参加してきました。

今回のテーマは「自然な動きとは何か!」。
そして「自分と相手の動きをコントロールすること」でした。

具体的なワークとしては、自分と相手の動きをテンションを使って、
コントロールするという練習でした。

3日間で、大事だと思ったワークは下の3つでしょうか?
1・相手にテンションを与えて、コントロールする(テイクダウンまで)。
  自分のテンションと相手のテンションをコントロール、よく観察していく。
2・相手にテンションのコントロールして相手を崩す(テイクダウン)。
  相手はそのテンションをリリースして居心地のいいポジションを確保しようとする。
  (テイクダウンの体勢から、テンションを入れないようして立ちあがろうとする)
  自分は相手にテンションを与え続け、常に相手を居心地の悪い状態にしようとする。
3・相手からテンションを与えられ、テンションを受けたところ(自分が崩れたところ)
  から、相手にテンションを返す。

以上のようなワークを通して、相手にどうすればテンションが伝われるか、
相手からどのようにテンションが伝わるか、
そして、その際、自分のテンションがどうなっているのかを観察しつつ、
忍耐強くコントロールしていきます。

相手にテンションを与えていくミカエル↑

初級者であれば、とにかく力で相手に痛みとテンションを与えて、どう崩れるかを
観察してみるのもいいのでしょう。
システマを長らくやっている人の場合、相手にテンションを与える側であれば、
自分のテンションを観察して、自分にはテンションが生まれないようにしつつ、
どうすれば相手のテンションをコントロールするかを学ぶのもいいでしょう。

また、最近、モスクワのインストクラターのザイコフスキーが伝えてくれたワークを
取り入れるのであれば、相手にテンションを入れる際に、
「中から動く」ようにすること。
自分の中から動いて、相手の中に伝えていくようにすることも意識できるでしょう。

とにかくその人のレベルに合わせて、楽しむことができる素晴らしいドリルだと
思いました。

そして、最後にまとめして、ダニールが説明したのは、
相手をテイクダウンする時に、
1・リラックスを使うもの(テンションを使わない)
2・テンションを使うもの
3・テンションを受け入れて、そのテンションを返すこと
4・テンションを受け入れずに、テンションを返すこと
の4つがあると説明してくれました。

今回のセミナーでは、主に2~4を練習した感じです。
テンションを使うというのは、分かりやすいのは関節技などですが、
多くの格闘技や武道では、この2が中心になっているということでした。
システマでは、他に3つあるのが特徴だとダニールは言っていました。

濃密なセミナーですから、短い文章では言い表せないし、
上記の解釈もあくまでも私の解釈でしかないのですが、
セミナーに参加されなかった人に、参考までと思い、
「覚書き」を記してみました。


最後に、セミナーに参加した皆さん、お疲れ様でした。
一緒に組んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
左から3人目は総合格闘技で有名な菊野克紀選手です。
取材でセミナーに参加していたので、一緒に写ってもらいました。

2018年5月20日日曜日

システマ湘南のホームページを作りました

国内のシステマのクラスは、ほとんどが同好会といえる規模のものです。
システマ湘南も例外にもれません。

しかし、みなさんきちんとしたホームページをお持ちなんですよね。
これまでブログ、FB、ツィッターなどで告知していきましたが、
やっぱりシステマ湘南もホームページを持つべきかなと思うようになりました。

ブログでは、システマについて自分が感じたことをことを書く場です。
だから、そのほかに、純粋にいつどこでやって、費用がいくらかかるのか、
わかりやすいホームページも必要ではないかと思っていました。

そう思ってから半年近く。
なかなか面倒くさくて作業が進まなかったのですが、
なんとか簡単なものなのですが、システマ湘南のホームページを完成させました。

随時更新していこうかと思っています。
URLは、
https://systemashonan.jimdo.com/

これで少しでも湘南地方で関心を持つ人が増えてくれれば、いいなと考えています。

2018年5月10日木曜日

7月末までのスケジュール

7月末までのスケジュールが決まりました。
今年も早いもので、もう7月かという感じです。
 さて、みなさんにご好評のビーチシステマは、7月7日の予定です。
今のところ、長期天気予報では雨ではないようです。

今年から月1回ですが平日水曜日の夜も行なっています。
土曜日に参加できない方、御都合がつけばいらしてください。

以下は注意書きがない限り、土曜日の15時~17時です。

5月12日 鎌倉武道館・柔道場
5月16日 鎌倉体育館・競技場(水曜日・19時半~21時)
5月19日 鎌倉武道館・柔道場
5月26日 ミカエルセミナーのためお休み
6月2日 大船体育館・格技室
6月9日 鎌倉武道館・剣道場(13時~15時)
6月13日 鎌倉体育館・格技室(水曜日・19時半~21時)
6月16日 鎌倉武道館・柔道場
6月23日 鎌倉武道館・柔道場
6月30日 鎌倉武道館・柔道場
7月7日 ビーチシステマ・江ノ島(13時〜16時)
7月11日 鎌倉体育館・格技室(19時半〜21時)
7月14日 ダニールセミナーのためお休み
7月21日 見田記念体育館・多目的室
7月28日 鎌倉武道館・柔道室

使用施設:
鎌倉武道館(JR大船駅より徒歩15分)
大船体育館(JR大船駅より徒歩13分)
鎌倉体育館(JR鎌倉駅より徒歩10分)
見田体育室(JR鎌倉駅より徒歩12分)

2018年5月8日火曜日

相手との関係性を変えていく

引き続き、台湾セミナーで思ったこと。

といっても、東京のザイコフスキーセミナーから言われていたことだけど、
システマ大阪のインストラクター大西さんの通訳によれば、
「(フリーワークの時など)何ができるか、何をするかではなくて、
(二人の間で)何が起きているかが大事」という。

で、ふと思ったのですが、何が起きているかということは、つまり関係性。
相手が自分に攻撃してきているという関係性を変えればいいということではないか。

簡単に言ってしまえば、昔、私がやっていた合気道で言われているような、
「自分と殺しに来た相手と友だちになるのが最強の技」に通じると思ったのです。

相手との関係性、つまり相手とのシチュエーション、
それはシステマ的に言えば、「その場のステイト」ということになると思うのだけど、
それを変えようと思いながらワークをすると相手そのものを相手にしないようになる。
なんとなくザイコフスキーが言うような「非対称」に近づけるような気がしています。

ということで、頭をよぎったのが蔵岡インストラクターのストライク。
相手をパンチするのではなくて、相手を癒すような思いで、拳を近づけていく。
蔵岡さんは「癒しの手」と呼んでいました。
これも相手の攻撃に対して、自分は「癒し」という非対称で対応していくわけで、
相手との関係性を変えていくことに通じていきます。

で、これまた思ったのは、3年前にモスクワのアルチョームさんのもとで行った
「アイラブユー」ワーク。
相手が攻撃してくるのを、「アイラブユー」と言いながら捌くワークです。
(言うだけではなく、本当に愛しているように思うことが大事)
これもその場の関係性を変えることに通じます。

というわけで、ちょっと最近思っているのは、この関係性。
フリーワークの時に、相手が敵ではなくて、友だちに接するように触れていく。
そんなことを意識しながら、ワークしています。

というのが、最近の自分の感想で、
関係性って、ビジネスでも共通して言えることだと思います。

相変わらず、分からない人には分からないと思いますが、
何かのヒントになればと思って、「覚書」として書いてみました。


2018年5月1日火曜日

インターナルと動きのはじまり

4月30日に、システマ吉祥寺&埼京合同企画の台湾セミナーの
シェアクラスに出てきました。

西部さん、藤森さん、田藤さん、各インストラクターが
ザイコフスキー師のセミナーをどう解釈して、
どうワークに落とし込んでいるのか、非常に参考になりました。

トリは藤盛さんで、自分の中から生まれる動きを徹底してワークしました。
最近、ザイコフスキーは、自分の中から生まれる動きを強く主張するのですね。
そこで最近、思ったことを……。

去年はインターナルフォームでした。
「自分の中から出てくるインターナルフォームに乗って(動いて)ください」と
よく言われました。
 
「インターナルフォームって何ですか」と参加者に聞かれて、
「ジョジョのスタンドみたいなもの」と答えていました。
自分が動こうとすると、それより先にスタープラチナみたいなスタンドが出てきて、
そのスタンドの動きに自分が入り込んでいくような感じ……。

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を読んでいない人には分かりませんよね。
そこで「中国拳法では『用意不用力』(意を用いて力を用いず)と言うけれど、
その意みたいなもの。動こうとする意識とか、気みたいな感じ」とも
説明していたのですが、この「意識」や「気」というのはちょっと違ったみたいです。
最近、そう思っています。

台湾でザイコフスキー師がよく言っていたのは、
「自分の中のイニシエーションを感じてください」ということでした。
「イニシエーションに乗ってください」と。


走る時も、お尻歩きの時も、どんなワークの時でも、
イニシエーションを感じて、それに乗って動いていく。


イニシエーションという単語の意味は、
大阪の大西インストラクターに説明してもらったら「はじまり」という意味で、
ザイコの言わんとするところは、
「自分の中にある動きのはじまりを感じろ」「動きのはじまりに乗れ」
ということだと言います。

「自分の中にある動きを外に出して、それに乗っていく」ということで、これまでザイコが言ってきたことと照合すると、それが、
「インターナルフォームに乗っていく」ということだと思っています。

で、何が言いたいかというと、インターナルフォームについての考え方が
少し改まって、気や意識というものよりも、もっと動きのあるものを
自分の中でしっかりと感じて行くことが大切なのではないかと思った次第なのです。
(この解釈も合っているかどうか分かりませんが)
スタンドという解釈は動きがあるので、それでいいとは思っているのですが。

でも、「筋肉で動くのではなくて、自分の中にある動きに乗っていく」というのは、
それこそ禅問答のようで、よく分かるような分からないような。
だいたい動く前に、自分の中にある動きって何んなのだろう?

いろいろと皆さんと考えていきたい……。
というか、やらなければ無理なのだろう。
ザイコフスキーは1日20キロは走るという。
その20キロをずうっと、自分の中の動きを感じて走り続けているのだろう。

アスリートでもない普通の人にはそれは難しい。
でも少なくとも、ザイコのワークを手掛かりにして、
徹底して感じていくことを自分に課していくしかないのだと思っています。



2018年4月29日日曜日

第162回システマ湘南終了。ザイコの注意点まとめ

4月28日、第162回のシステマ湘南の練習会が修了しました。
内容は台湾でのザイコフスキーセミナーのシェアでした。
私は20日~22日まで3日間参加したのですが、
この日は20日の19時半から22時半まで行われた
エクストラセミナーのシェアでした。

台湾のザイコフスキーセミナーでやったドリルは、
自分なりにポイントをまとめみると、

1・自分の中の体の動きに乗ること
2・体をひとまとまりにすること(フルボディ)
3・呼吸でテンションを解放する
4・体を連動させること(フルボディ)
5・いいポジショニング

ということになると思う。
3日間出席したセミナーの終わりには、
必ずフリーワークがあったが、
フリーワークで気をつけることとしては、

6・ひとつの動きを長くやること
7・相手に起こった変化をゼロにする
8・スピリチュアルな感性も上げろ

もっといろいろとあるけれど、
だいたい、自分で注意してワークしようとし思っているのは、
こんな感じで、7と8は、
これまでザイコが言ってきたような、

9・非対称な動きを気をつけるようにする

につながると思います。
7は、相手のパンチやキックではなくて、
相手がパンチしよう、キックしようとしてきた
そのステイトの変化を相手するということで、
相手の体を変化を対象にしないという意味なので「非対称」。

8は、7が分かるためには、体の感受性ばかりではなく、
スピリチュアルな感受性も上げろという話でした。

今回は自分の「覚書」程度のつもりで書いているので、
分かりにくい方もいるかと思いますが、
なんとなく「あっ、そうか」と思ってもらえる人もいるのでは?

ザイコは「考えるな、感じろ」と言うけれど、
フリーワークとかやっていて、上手くいかない時は、
上記のどれかが欠けているような気がします。

チェックしながら、動くわけにもいかないけれど、
ふだんのドリルの時は、
1・フルボディ
2・テンションリリース
3・動きに乗ること
を特に意識して、
そしてフリーワークの時は、
4・いいポジション
5・非対称
を心がけていくようにしていきたいと考えています。

追伸;特にワークとしてはやったわけではないのですが、
全てのワークにおいて、ザイコは胸を開いて、第二の呼吸だったというのが、
吉祥寺のヨシさんの観察でした。
基本としては、「胸を開く」は忘れてはいけませんね。




2018年4月24日火曜日

台北セミナーに行ってきました

4月20日から、3日間台北で行われたザイコフスキーセミナーに
行ってきました。
台北のセミナーに参加するのは、4年ぶりです。
往復の航空機は、人生初のLCC体験。
その様子はツィッターでつぶやきましたので、ご覧になってください。

去年の台湾のザイコフスキーセミナーが非常によかったと聞いたものですから、
参加しました。20日がエクストラで3時間ぐらい、
21日、22日が約6時間といったクラスです。

内容は、身体をひとつして動かすにはどうしたらいいのか、
そのワークを徹底的に行った感じです。

21日、22日は午前中の3時間は、システマに必要な体をつくるためのドリル。
ひとりできるものばかりでしたが、
なるほど、「これをやりこめば……」というようなものばかりでした。
日本でもザイコフスキーセミナーの時に、
同じようなワークをやることがあるのですが、
台湾セミナーでは、その質、量とも日本よりも多かったです。

これから湘南のクラスでもシェアしていきたいと思います。

今回、日本からの参加者も10人ほど。
大阪のインストラクター、大西さんがいてくれたので、
通訳してもらえたり、解説してもらえたりして、非常に助かりました。
また、同じく吉祥寺のインストクラターの西部さんにも
理解に当たって非常に助けてもらえました。

 

1人で参加していては、ここまで理解は得られなかったと思います。

そして、毎年、台湾で海外からインストクラターを招聘して、
セミナーを開いているインストラクターの江さんの苦労は
ただならぬものがあります。
江さんと奥様のサンドラさん、ありがとうございました。


そして、何よりもいつも惜しげもなく、システマの深遠さを伝えてくれる
ザイコフスキー師にお礼を申し上げたいと思います。


次回、4月28日のシステマ湘南からシェアしていきたいと思います。


2018年4月11日水曜日

いよいよ新年度ですね。4月~6月の予定。

いよいよ4月、新年度が始まりました。
皆さん、いかがお過ごしですか。

4月から何か新しいことを始めようとする人も多いかと思います。
ただ、システマ湘南に関していえば、これまで4年以上やってきた
経験から言えば、意外に4月は新人の参加者は来てくれません。

新年度で学校や会社などが始まったばかり。
やはり忙しいんでしょうね。

今年の正月に「ホームページ」を立ち上げる決心をしたのに、
いまだに進んでいません。
先日も見学者の方が「いろいろ探したのだけど、ホームページもなくて、
ブログでここでやっていると知って、見に来ました」と。

人が来ないと嘆いていないで、ホームページを作ったり、
告知をしたり、それなりに努力をしないと人は集まりません。

それに見学に来てくれても、なかなか次が続きません。
雰囲気が合う合わないというもあるし、
1回見ただけではよく分からないのがシステマだからです。
せめて2回は見てほしい。

見学者からよく聞かれるのが、「システマって何ですか」という質問。
システマに興味を持ったから、見学に来たのだと思うのですが、
そこで「何ですか」という質問が出ると、いつも戸惑います。

「何だと思って来たのですか?」と聞き返したくなります。
聞き返すと「YouTube」で見てもよく分からないと。
それで、「これって何だろうな」と思ったというような答えが多いです。

このブログでも何度も書いているし、
また先日、大阪のテレビ放送で、
システマ大阪の大西亮インストラクターが答えていましたが、
「他の格闘技や武道はアプリを練習するけれど、
システマはOSを身に付けるようにするもの」
という言い方が一番適切なような気がします。

今年の春から、身体のOSを変えたいと思う人、
ぜひ、鎌倉武道館にのぞきに来てください。

【4月以降の予定】
4月11日 鎌倉体育館・競技場(19時半~21時)
4月14日 鎌倉武道館・柔道場
4月28日 鎌倉武道館・剣道場
5月12日 鎌倉武道館・柔道場
5月16日 鎌倉体育館・競技場(19時半~21時)
5月19日 鎌倉武道館・柔道場
6月2日 大船体育館・格技室
6月9日 鎌倉武道館・剣道場
6月13日 鎌倉体育館・格技室(19時半~21時)
6月16日 鎌倉武道館・柔道場
6月23日 鎌倉武道館・柔道場
6月30日 鎌倉武道館・柔道場

2018年3月30日金曜日

蔵岡インストラクターが残してくれたもの

1月から3月まで、蔵岡さんのクラスには、なんやかんやで
10回ほど出席させていただいたと思う。
基礎的なワークが、体のつかい方を変えれば、
こんなに難しいのかと思うようなことの連続でした。

基本的には、自分個人的には以下の2つが印象に残っています。
1)身体にテンションをいれないこと
2)身体を重く使うこと

1について言えば、とにかく身体を捻らない、
身体の中にテンションをいれないことを徹底したワークを行いました。
システマの動きというと、柔らかいというイメージを持たれると思うのですが、
自分からクネクネしてしまう人も多いです。
それがかえってテンションを作っているということがよく指摘されました。

2については、結局はリラックスということ。
いかにリラックスするか、リラックスすれば重くなるということです。

プッシュ&ムーブについても、プッシュされた時にあえて自分からは動かない。
本当に押されただけ動く。
そんな基本的なことを丁寧にやろうとすると、いかに難しいかを
思い知らされました。

そして結局のところ、システマの基本である4大運動がいかに大切であるか。
やはりいかにテンションをいれず、リラックスして、4大運動が行なえるか。
それを丁寧に行うことの重要性の教えてくれたような気がします。

また、休みの折などは、蔵岡さんがマレーシアから帰ってくることもあるでしょう。
これからも日本でクラスを開いてくれることが楽しみです。

【システマ湘南・今後の日程】
3月31日 鎌倉武道館・柔道場
4月7日 鎌倉武道館・柔道場
4月14日 鎌倉武道館・柔道場
4月11日or18日 鎌倉体育館・競技場
(いずれかの水曜日・19時半~21時)
4月28日 鎌倉武道館・剣道場
5月12日 鎌倉武道館・柔道場
5月16日 鎌倉体育館・競技場(19時半~21時)
5月19日 鎌倉武道館・柔道場

2018年3月29日木曜日

空手家が驚いた「投げられてしまっていいんだ」

システマシアトルのインストラクターだった蔵岡さんが、
いよいよマレーシアという新天地でお仕事を始められます。

4月の頭に日本を発つということで、
ご本人は石川県が御実家なのですが、
この2カ月ほど、東京にも仕事関連でいらしてた時には、
クラスを開いてもらっていました。

先週の3月24日(土)にシステマ湘南でクラスを開いてもらった他、
東京でも声をかけてクラスを開催させてもらいました。

蔵岡さんのすごさは、いろいろとありますが、
他の格闘技や武道の方も、それも実績のある方を魅了させてしまうところでしょう。
今週の26日(月)には、元UWFの宮戸優光先生が運営されている、
高円寺のスネークピットジャパン道場で、東京の最後のクラスが開かれました。

システマ愛好者の他、格闘技経験者がいらしたわけですが、
ちゃんと他の格闘技経験者をうならせてしまうのですから、すごいものです。

スネークピットでリードする蔵岡さん↑

ところで、私が面白いと思ったのは、3月12日のこと。
相手が足を払ってくるのをやわからく受け流すというワークをやったのです。
身体にテンションを残さないという一連のワークです。
その時に、元極真空手の方が「もし一遍の両足を払われたらどうするんですか」と
聞いたのです。

その時は蔵岡さんは軽く投げられてみせました。
極真の方が驚いて、
「あっ、投げられてしまっていいんですね」
「そうですね、あと、こういうこともできます」
と投げられた後に、相手の足に自分の足をひっかけて、相手を崩してみせました。

どうしても競技スポーツをやってくると、「投げられてはいけない」
「ダウンしてはいけない」という発想になってきます。

「投げられてもダウンしても自分が安全ならばいい」というのが、
勝ち負けを競わないシステマの発想です。

あらためてシステマと競技スポーツの違いというのを感じましたし、
それをちゃんと説得力をもって、相手をうならせてしまう蔵岡さんの技量にも
非常に関心した一瞬でした。


2018年3月13日火曜日

エクスターナルとインターナル

せっかく蔵岡さんが東京にいるということもあって、
何度か蔵岡さんのクラスを主催させてもらったり、
他の練習会にも参加させてもらっています。

蔵岡さんとの練習会は、ひとことでいえば、
「いかにテンションを体に入れないで動くか」だと思います。

それを非常に丁寧にやっている印象を受けています。
やっているワークは、これまで見たことのないようなものはありません。
しかし、質がとんでもなく違うのです。

蔵岡さんは決してインターナルワークをやっているわけではないのですが、
蔵岡さんのワークや、やっていることは、ザイコフスキー師が言っていることや、
やっていることとかなりかぶるのです。

たとえば、先日も、相手が自分に向って歩いてくるところで、
相手に対しての意識を切って、自分はただ空いているスペースに移動するだけ。
すると、相手は自分のほうへアジャストしにくくなるのです。
これも、ザイコフスキー師がいう「非対称な動き」「インディペンドな動き」に
つながるものだと思いました。

ですから、蔵岡さんは「日本のみなさんは、インターナルとかエクスターナルとか
言うけれど、僕にとってはトロントもモスクワも一緒。セルゲイ(過去に1回セミナーに
出ています)やザイコフスキー(今回初めて経験しています)のやっていることと、
トロントのブラッドがやっていることと、何ら変わりがない」と言います。

蔵岡さんがそう思えるのも、内弟子状態で、
徹底してエクスターナル的な動きをやっていたからなのでしょう。
だから、そもそもその動きの中にあったインターナル的なものにも
気づいていけるのではないか。

自分たちは(というか、自分は)そこまでエクスターナルを突き詰めて、
練習してきているとは言えません。
だから、ついついエクスターナルとインターナルを分けて考える必要はないと
思いつつも、ワークとしては別々にやってしまうわけです。
蔵岡さんのワークは、その二つを結びつける、
まさに「ミッシングリンク」のようなものだなと思っています。

システマ湘南では、蔵岡さんのクラスを3月24日に行いますので、
みなさん、お時間があれば是非参加してみてください。

2018年3月12日月曜日

24日は蔵岡さんとの練習会。参加費にご注意ください。

2月から3月にかけて、何度か元システマシアトルのインストラクター、
蔵岡さんとの練習会を新宿で主催させていただきました。

システマ東海のUさんが指摘するように、
なかなか蔵岡さんほどのインストラクターは国内にもいません。
とにかく、北米、カナダで5年以上修行されてきたのですから、ものが違います。

もともとの身体能力が高い方だと思うのですが、
加えて稽古や研究も怠らないわけですから、若くしてそのレベルたるや、
非常に高いものがあります。

一度、蔵岡さんのシステマを体験されると、
多く方がその人柄とシステマの凄さに魅了されてしまいます。

今年からマレーシアで新しい仕事をされるということなのですが、
ワーキングビザがいつ降りるかという関係で、
しばらく日本にとどまっております。


どうも3月一杯はまだ日本にいるということでしたので、
3月24日のシステマ湘南は、蔵岡さんにリードしてもらうことにしました。


システマ湘南にも2度ほど遊びに来てもらいましたが、
正式に招いてのリードになります。

湘南の参加費は普段は1000円ですが、
この日は2000円になりますので、ご了承ください。
学生は半額で1000円になります。
よろしくお願い申し上げます。






2018年2月28日水曜日

蔵岡さんとの練習会

今月もあまり更新できませんでした。
システマで忙しい月でした。

 2月の冒頭の週末がザイコフスキーセミナー(3日~4日)。
そして翌週が大阪で、セルゲイ&ザイコフスキーセミナー(10日~11日)。

2月の2週目以降は、13日が横浜朝日カルチャーで代講、
14日が鎌倉体育館で月1水曜日のシステマ湘南、
15日に水道橋のシステマ東京で練習、
16日が新宿で元システマシアトルの蔵岡インストラクターとの練習会、
17日がシステマ湘南、19日も蔵岡インストラクターとの練習会、
21日がシステマ東京の新赤坂クラスのプレオープンクラスでリード、
23日が再び蔵岡インストクラターとの練習会、
24日がシステマ湘南……。

というわけで、24日までに13日間もシステマをやってしまいました。
ほぼ2日に1回に割り合いで、仕事がやばい状態になってしまいました(汗)。
だいたい月に10日前後を目安にしているので、ちょっとオーバー気味です。

上記を見てもらうと分かるように、元システマシアトルのインスタクターで、
3月から仕事の関係でマレーシアで働き始める蔵岡さんとの練習会が3回。
17日のシステマ湘南にも遊びに来てくれましたから、
今月はかなりの回数、蔵岡さんと組ましてもらいました。

蔵岡さんの主なテーマは「いかにテンションをいれないか」。
シアトルのクオンのところで、フィジカルをみっちりと鍛えられ、
トロントでは内弟子状態でブラッドの下で修行してきた蔵岡さんです。
だからといってエクスターナル的かというと、まったくそうではなくて、
非常にセンシティブで、インターナル的なワークがメインでした。

蔵岡さんと一緒にやるワークは、いずれもこれまでやったことのあるような
ワークなのですが、それが少し角度を変えてやるだけで、
まったく違った姿を見せてくるのです。
とても多くの学びがありました。

コンバティブな好きな人からインターナルなワークが好きな人まで、
すべてを引き寄せるのは、蔵岡システマのパワーとテクニック、
くわえて柔らかさを兼ね備えた実力のすごさもさながら、
その人間性が魅力なんですね。
だから、蔵岡さんとの練習会はそれほど広く告知していないにもかかわらず、
口コミで 伝わり、いつも20名ほどが集まる大盛況でした。

蔵岡さんのことは、このブログでも何回か書かせてもらいました。
どう人間性がすごいのか。ひとことで言えば「ナイスガイ」です。
誰もが彼のことを「ナイスガイ」と言います。
「ナイスガイ」というのは、この人のためにある言葉なんだと思うほどです。

私よりも二回りは年下になるのですが、蔵岡さんのほうが魂の年齢は、
上かもしれないといつも思います。

きっとマレーシアでも大成功することだと確信しています。

蔵岡さんとシステマ湘南の面々。インストラクター以外はモザイクかけています。
左端から天田さん(システマ銀座)、私、蔵岡さん。

【4月までの予定です】
3月3日 見田体育館・多目的室
3月10日 鎌倉武道館・柔道場
3月14日 鎌倉体育館・格技室(水曜日・19時半〜21時)
3月17日 鎌倉武道館・柔道場
3月24日 鎌倉武道館・柔道場
3月31日 鎌倉武道館・柔道場
4月7日 鎌倉武道館・柔道場
4月14日 鎌倉武道館・柔道場
4月28日、鎌倉武道館・剣道場






2018年2月14日水曜日

セミナーの感想&4月までの予定

2月3日~4日と東京でザイコフスキー師のセミナー、
そして翌週の10日~11日とセルゲイ師とザイコフスキー師のセミナーと、
2週続けて、セミナーに参加してきました。
非常に充実していたセミナーでした。
ザイコフスキー師はインターナルワークメインでしたが、
まわりを感じること、流れに乗ること、
相手のおこりを捉えること……などなど、
内容は、これまで師が指摘してきたことでしたが、
同じことでもアングルを変えて教えていただけるので、
鈍い自分でも少しずつインターナルの道を歩めてきているような気がしています。
そして、大阪では現役の軍人でもあるセルゲイ師がワークを見せ、
それを別のアングルでザイコフスキー師が解説していくという、
お互いの息がぴったりとあった、まさにジャズのようなセッションでした。
お2人が共同で行うセミナーは、去年3月に続いて2度目ですが、
こんなセミナーが行なわれているのは日本だけなんですよね。
セルゲイ師は現役の軍人ということもあるのでしょうが、
海外ではセミナーをあまり開きませんし、
ロシア国内でも忙しいのか教えることはありません。
ミカエル、ブラッド、コンスタンチンを並ぶマスターの一人でもある
セルゲイ師に習える機会はそうそうないのです。

そのセルゲイ師のシステマは、
一見パワーとスピードのような気がしてしまうのですが、
その内部では、どんな繊細なことが起きているのか、
ザイコフスキー師から解説していただけることで、
より深く理解していくことができるという
本当に贅沢なセミナーでした。
今回、東京&大阪とセミナーを主宰してくれた
システマジャパンとシステマ大阪のスタッフ、
そしてセルゲイ師とザイコフスキー師の両師を滞在中、
フォローされたシステマ大阪の大西亮一氏、
こうした皆さんのお力があって、すばらしいセミナーを
体験することが出来ました。ありがとうございました。
本当に感謝します。
・写真は大阪セミナーに参加したシステマ湘南の皆さんと。
モザイクなしで、左からセルゲイ師、ザイコフスキー師、私。

ザイコフスキー師を追って、4月に台湾で行われるセミナーにも
行くことにしました。
従って、4月21日はお休みとなります。
以下が4月までのスケジュールです。
よろそくお願いします。
☆注意書きがない限り、土曜日の15時~17時です。
3月3日 見田体育館・多目的室
3月10日 鎌倉武道館・柔道場
3月14日 鎌倉体育館・格技室(水曜日・19時半〜21時)
3月17日 鎌倉武道館・柔道場
3月24日 鎌倉武道館・柔道場
3月31日 鎌倉武道館・柔道場
4月7日 鎌倉武道館・柔道場
4月14日 鎌倉武道館・柔道場
4月28日、鎌倉武道館・剣道場

2018年1月19日金曜日

3月までのスケジュール更新。すべて団体予約とれました。

3月までのスケジュール更新しました。
すべて団体利用で予約できましたので、
個人利用で各自に支払ってもらう必要はなくなりました。

土曜日はすべて15時〜17時です。
水曜日は19時半〜21時となります。
よろしくお願い申し上げます。

1月20日 鎌倉武道館・柔道場
1月27日 鎌倉武道館・柔道場
2月14日 鎌倉体育館・格技室(水曜日19時半より)
2月17日 鎌倉武道館・柔道場
2月24日 鎌倉武道館・柔道場
3月3日 見田体育館・多目的室
3月10日 鎌倉武道館・柔道場
3月14日 鎌倉体育館・格技室(水曜日19時半より)
3月17日 鎌倉武道館・柔道場
3月24日 鎌倉武道館・柔道場
3月31日 鎌倉武道館・柔道場

2018年1月18日木曜日

初めて水曜日に開催してみました

システマ湘南を始めて5年目に突入しました。

土曜日の午後という、もしかしたら結構忙しい時間に開催しているにもかかわらず、
毎回10名近い方々に集まっていただき、本当に感謝しています。

東京のクラスは主に平日の夜にやっていることが多いのですが、
システマ湘南でも実験的に平日の夜にやってみようと思って、
水曜日に開催してみました。

システマ湘南を始めて、まだ「誰も来ない」というのを経験したことはありません。
ただ、クラスを始めるに当たっては、「誰も来ない」リスクは常にあります。

2014年の1月か2月か忘れてしまいましたが、まだ開始して間もない頃です。
大雪が降りました。しかし電車は動いているのでクラスは中止しないことにしました。
大雪の中、大船駅から大船体育館に行くのも、道に雪が降り積もり大変でした。

さすがに誰も来ないかもしれないと思ったら、今はもう参加されなくなってしまった
Tさんという方が「モスクワの雪はこんなものじゃないんだろう。
そう思ったら、行かなければならないと思いました」と、参加してくれました。
懐かしい思い出です。

昨日(17日)も寒くて雨が強くて、「誰も来ないかな」と。
だから、たった一人でも過ごせるためのワークを準備していきました。
そうしたところ、なんと3名の参加がありました。
参加された3名の方、ありがとうございました。感謝します。

一応、土曜日は最新のワークをシェアしていくことを目ざし、
水曜日は基本的なことをやっていこうと思っています。
呼吸ワークは必ずいれ、あと基本的なワーク、それにリクエストに応えていきたいなと
考えています。
できたら1年のスケジュールを考えてみようとも思っています。

次回は2月14日(水)を予定しています。
引き続きよろしくお願い申し上げます。

2018年1月11日木曜日

3月までのスケジュール、新しく月1回水曜日にもクラス開きます。

3月までの予定です。
今月より月に1回水曜日の夕方に基本の呼吸や基本的なワークを
メインしたクラスを試験的にやってみようかと思っています。

これまで土曜日の午後に時間が取れずに参加できなかった方も
参加できるようにと考えたのですが、どうなりますか。
お時間の都合のつく方はいらしてください。

仕事場の都内からの移動するので、どうしても19時半以降の
スタートとなってしまいます。
場所は鎌倉体育館(鎌倉駅から徒歩12分ぐらい)で、
19時半から21時までとなります。

日時:土曜日、時間は15時~17 時より
(1月13日は11時からなのでご注意ください)
1月13日 鎌倉武道館・柔道場(11時から)
1月17日 鎌倉体育館・格技室(19時半から)
1月20日 鎌倉武道館・柔道場
1月27日 鎌倉武道館・柔道場
2月14日 鎌倉体育館・格技室(19時半より)
2月17日 鎌倉武道館・柔道場
2月24日 鎌倉武道館・柔道場
3月3日 見田体育館・多目的室
3月10日 鎌倉武道館・柔道場
3月14日 鎌倉体育館・格技室(19時半より)
3月17日 鎌倉体育館・格技室(個人利用)
3月24日 鎌倉武道館・柔道場
3月31日 鎌倉武道館・柔道場

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」

みなさんは「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」というフレーズを知っていますか?

武術好き人ならば宮本武蔵の
「振り下ろす太刀の下こそ地獄なれ 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という
句を思い出すかもしれません。
「死中に活を求める」ということですね。

もともとは平安時代の空也上人の句の、
「山川の末(さき)に流るる橡柄(とちがら)も 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」
という歌のようです。
意味は「山あいの川を流れてきたトチの実は、自分から川に身を投げたからこそ、
やがては浮かび上がり、こうして広い下流に到達することが出来たのだ」。
下の写真が空也上人です。

なぜ、こんなことを思い出したのかというと、三谷さんのセミナーで、
ミドルキックに対処にする時に、三谷さんがすっとキックの下へ沈み込んで、
相手をテイクダウンしたのと見たからです。
「身を捨ててこそ……」と思いました。

ちょうどシステマ湘南の蔵岡さんのリードで、相手のパンチをギリギリに
ひきつけておいてから、パンチを繰り出す。
いわゆる後の先、一刀流でいう「切り落とし」の技のような練習をした時に、
システマって、古流武術の発想につながるなと思っていたところでした。

もう一度、武蔵の歌に戻れば、この句は、
「敵が振り下ろす太刀の下にいたら切られて、そこは地獄だよ。
(そこで一日退いたりするのではなく)むしろ、一歩踏み込めば、
そこは極楽で、相手を制することができる」ということです。

一歩踏み込めという解釈は、柳生宗矩の似たような剣道歌
「振り下ろす太刀の下こそ地獄なれ 一歩踏み込め そこは極楽」
を参照しています。

この句をどう体現するのか。普通の人だと、
相手の攻撃を退かず、一歩踏み込む型を身に付けるという方向に
練習していくんじゃないかと思います。
つまり、「身を捨てる」ことを目的してしまう。

でも、システマ的にはたぶん、そうではなくて、
「自分の心地いいポジションを求めていたら、一歩踏み込んでいた」という感じで、
「身を捨てる」「一歩踏み込む」というのは結果でしかないということです。

自分でリラックして気持ちよく動いていたら、
そうなっていたということだと思います。

なかなかそうなるのは難しいのですが、システマではそういう体や心を
作り上げていこうとしているのだと思っています。

取り上げた句は、果たして武蔵や宗矩が自分たちで歌ったものなのでしょうか。
いずれも「伝」であり、後世の人の創作だと思いますが、
本人たちは意図せずに動いていたのに違いありません。

2018年1月10日水曜日

「とんでもないところに来た」って!?

1月7日と8日、システマLAのインストラクター三谷さんのセミナーに出てきました。

帰りがけに更衣室で会った参加者に、
「ふだんはどこのクラスに出席されているのですか」と聞いたところ、
「今回は初めてです。三谷さんの『システマ戦闘学』を読んで、興味を持ちました。
調べたらセミナーがあることが分かって……。でも、参加してみたら、
とんでもないところに来てしまったな」と。

その方はお子さんが空手を始めたので、一緒に空手を習い出したという方でした。
私が「ひさしぶりに聞いたな」と思ったのは、
「とんでもないところに来てしまった」という感想でした。

以前は、セミナーに出ると、よくそういうコメントがあったんですね。
まさに軍隊格闘技という感じで、お互いにバチバチ打ち合ったり、
関節技をかけたり、これでよく怪我しないなという風景が繰り広げられてしました。

まさに三谷さんのセミナーはそんな感じでした。

でも、いまは「自分の動きを内観する」インターナル系のドリルが多くなって、
どちらかというと、静かな感じです。

システマに興味を持たれる方は、YouTubeの動画などを見て来るも多いはず。
かなり過激なものもありますが、実際のクラスに参加すると、
むしろ「えっ? 動画と違う」という感じを抱くことも多いと思います。

三谷さんのシステマは、そういう意味で「軍隊格闘技」に憧れている人には、
最適なシステマだと思います。
三谷さんの体の動きも素晴らしく、なかなか真似できるものではありません。

だから、冒頭の参加者がシステマを習おうと、国内の他のクラスに行って、
三谷さんみたいな人が大勢いると思うと、大いに肩すかしをくらうのではないかと。

これからシステマを始める人は、
システマはインストラクターはいろいろな方がいるので、
可能であれば、いろいろと見てみることをお勧めします。
システマは型も試合もないので、本当にやっていることがバラバラです。

それに各自のインストラクターの経歴を見てもらうと分かると思うのですが、
だいたいシステマ経験年数が4~5年でインストラクターになっています。
他の武道で言えば、初段、黒帯になったばかりといったところです。
もちろん、他の武道で言うところの師範クラスに相当する実力を持った方もいますし、
経験数が少なくても天性のセンスを持った方もいます。
本当にそこはいろいろです。

自分自身で言えば、あまりに「実力」には期待しないでほしいなと(笑)。
むしろ、インストラクターは、システマ学習者の代表として、
「システマの練習の音頭を取る役割の人だ」的に
思ってもらったほうがいいかなと思っています。
プロテスタントで言うところの「牧師」さんみたいなものです。

ただ、「いろいろ見てみたほうがいい」とは分かっていても、
実際にはシステマのクラスが少なくて、見られないのも現実だと思います。

でも、どこのクラスに行っても、システマの動きは学べると思います。
最低限のシステマの原理と動きさえ学べば、日本国内はもとより、
世界中のシステマクラスに参加してシステマを学ぶことが出来ます。

冒頭の参加者さんが今後もシステマを続けられるかは分かりませんが、
とりあえず、どんなクラスでも参加してほしいなと思った次第です。

2018年1月9日火曜日

新年第1回のシステマ湘南は?

今年もよろしくお願い申し上げます。
(喪中なので新年の挨拶は控えさせていただきます)

2018年新年第1回のシステマ湘南は、トロント本部やシステマシアトルで
インストラクターをされてきた蔵岡さんが訪ねてきてくれました。

昨年、日本に帰国されて、就職活動をされていました。

システマ湘南の皆さんと一緒に練習したいということでしたが、
蔵岡さんのリードを体験できる機会はそうそうないので、
リードをお願いしました。

最近は「消える動き」を研究されているということで、
昨年システマ銀座とコラボして「蔵岡セミナー」を原宿で開いた時とは、
だいぶ違った趣きになりました。

モスクワでやっているような、
「先端からの動き」「非対称な動き」と共通する要素が多かったのです。
蔵岡さんはモスクワ系のセミナーには出たことがないのにと、驚きました。

モスクワとトロントで、一見やっているようなことは違っても、
同じシステマなので目指すところは一緒です。
だから、蔵岡さんがモスクワっぽいワークをやっていても
決して驚く必要はないのですが、なかなか個人であそこまで気付ける人は
いないのではないかなと思ってしまいました。

……と書いても、システマ未体験者には何を言っているか分からないと思うのですが。
中国拳法に例えれば、今のモスクワは内家拳で、トロントは外家拳といった感じです。
合気道で言えば、モスクワは戦後の合気道で、トロントは戦前の堅い合気道とでも
いえばいいでしょうか。
(かえって分からなくなってしまったかもしれませんが)
モスクワに行ったことがなく、その先にある共通の要素に近づけるというは、
改めて蔵岡さんのセンスの良さを感じた次第です。

蔵岡さんはマレーシアで就職が決まって、国内のクラスはないのですが、
いまだ参加したことない人には、是非一度体験されることをお勧めします。

そして、7日(日曜日)と8日(月曜日)の祝日はシステマLAの三谷さんのセミナー。
こちらはうってかわってコンバティブな動きで、こちらも非常に面白かったです。
常に路上での戦いを想定した三谷さんのセミナーは、
その日の帰りに誰かに襲われてもすぐに役立つような要素がたくさんありました。
こちらのセミナーの内容も、シェアしたいと考えています。

今年もすばらしいインストラクターのリードから始まった感じです。

1月~2月のクラススケジュール
1月13日、鎌倉武道館・柔道場(11時から)
1月20日、鎌倉武道館・柔道場
1月27日、鎌倉武道館・柔道場
2月17日 鎌倉武道館・柔道場
2月23日 鎌倉武道館・柔道場
(2月はモスクワのザイコフスキーとセルゲイのセミナーが2週連続であるため、
回数が少なっていますがご了承ください)