2014年3月26日水曜日

インターナルワークとコメント力

今回、ミカエルセミナーに参加して、あらためて思ったのはコメント力の大切さでした。

ミカエル師がみんなの前でデモンストレーションします。
ミカエル師の凄いところは、誰でも相手にしてくれるところです。
そこで、そのデモの相手をしている人に「どうでしたか」と感想を聞くわけですが、
「すごかった」「驚きました」ということしか言えない人がいます。

ミカエル師から「みんなが体験できるわけではないので、どのように感じたか説明してください」と
言われて、少し考えて感じたことを説明するわけですが、コメント力のあるなしでは、
見てる側がデモをどう受け取るかの意味が大きく違っていました。

インターナルワークというのは、自分の中の内観、細かな体の感覚が
非常に重要視されます。 何もミカエル師の相手に選ばれるばかりではなく、
インターナルワークをやっていると、
自分がどう感じているか、相手がどう感じているか、
やはりきちんと自分の内部を言葉で説明できる相手と一緒にやったほうが、
いろいろと勉強になるように思います。

海外のセミナーに出ると、語学力がないために、そこがうまく伝えられない、
または伝わらないのがもどかしいのですが、日本人同士で練習をやる場合は、
日本語でお互いに伝え合えるわけですから、
そのあたりの体内感覚を伝えあうことは大切じゃないかなと考えている次第です。

ミカエル師もそういう体内感覚を言葉にすることは大切だと思っているのではないでしょうか。
ロシア文学に見るように、ロシア人って結構、言葉を使うことが好きな民族じゃないかと思っています。
オリンピックのレスリングで5連覇したロシアのアレキサンダー・カレリンも、
「言葉で説明できないものは技として再現できない」というようなことを言っていますしすね。

2014年3月24日月曜日

大阪のミカエルセミナーに参加してきました

3月21日~23日の間、
大阪で開催されたシステマ創始者のミカエルセミナーに参加してきました。

システマ湘南にも参加してくださっているAさん、Oさん、Tさん、Yさん、お疲れさまでした。
本当に楽しい3日間でした。

昨年からシステマは、「New School」というコンセプトを打ち出していて、
創始者ミカエル師が「New School」を日本で指導するのは、今回が初めてになります。

「Old」と何が違うかといえば、「New」では「インターナルワーク」になったことで、
より内観が重視されるようになりました。
より難しくなった気はしましたが、ミカエルは多くの人に、
インターナルワークのヒントを与えていたような気がしました。
ただ、人によって捉え方、解釈はまちまちな部分があるかと思いました。

みなさんと研究してきたいと思っている次第です。
よろしく御願いします。
(私的には台湾のアスランセミナーがだいぶ解釈に役立ちました)

北川さんが最後に「初心者もインターナルワークからやるべきか」と質問していました。
ミカエルの答えは「初心者はまず体作りから、エクスターナルからやったほうがいい」
ということでした。
従って、システマ湘南では、エクスターナルにも時間を割いていきたいと思っています。

ここでひとつ、前回のワークで間違っていたことがあったので、
訂正させていただきます。

プッシュアップやスクワットで、
息を吸って(または吐いて)から息を止めて、
プッシュアップを1回行なった後、息を戻して(正座などで)回復を待つ。
回復したら、今度は息を止めて2回、そして回復を待つ……。

これを10回まで行なうというワークを先週行ないました。
大阪のミカエルセミナーでも、同じことを15回までやりました。
その際、気づいたのですが、先週の説明が間違っていました。
私は「朝晩やると効果があって、朝は息を吐いて、夜は吸ってやるといい」と
参加者の方に説明してしまいましたが、逆でした。訂正します。

朝は息を吸って止める、夜は息を吐いて止めます。
その理由は、
吸って止めると血液が高くなって、血液の循環がよくなるので、朝に向いている。
吐くとリラックスの効果があるので、夜に向いているということのようです。

ここで訂正させていただきます。


写真はミカエルと美人通訳。
通訳の方は大阪在住で日本語、ロシア語のほか、英語、イタリア語もできるそうです。


セミナー終了後、ヤングマスター(ミカエル師の長男)のダイニル氏にストライクをしてもらいました。

2014年3月17日月曜日

第6回目終了しました。鎌倉は春めいてきました。

3月15日、鎌倉体育館で第6回目のシステマ湘南クラスを行ないました。
不規則ながらも、なんとく月2回のペースをみなさんのおかげで守っています。

今月は2回、鎌倉体育館を使用しました。
15日は天気もよく春めいてきたこともあって、観光客も多く、
鎌倉に行くだけでも、何か心が躍ります。
鎌倉体育館すごく使いやすい感じがあるので、今後も機会があれば、
使用したいと思っています。

さて、6回目は呼吸のワークを前半行ないました。
アスランが「1人でワークするのであれば、DVDの『ブレスワーク&コンバット』が
非常に参考になる。いいワークがたくさん出ているよ」というので、
呼吸のワークは、このDVDを参考にしました。
日本語版はシステマジャパン(http://www.systemajapan.jp/)で販売されています。
以下はDVDのPR映像。この冒頭部分を行なっています。


それと、去年のモスクワでのワークを一部組み合わせました。
後半がまだ慣れない人がいるので、ローリングの練習を行なった後、
昨年11月にダニイルが大阪で行なったインターナルワークの練習。

自分がやりたいこと、みんなとシェアしたいこと、初心者の人たちに知って欲しいこと、
それらのバンラスを考えてワークを構成したのですが、
自分的にはやや中途半端な感じになってしまったことが反省です。

初心者の方よりも経験者の方が多い湘南システマですが、
そもそも普及のために立ち上げようとしたわけですから、
初心者の目線でワークを組むのが本筋かなと思っている次第です。

一回一回のクラスが勉強になっています。
参加してくださった方、ありがとうございます。

次回は4月12日(土)、大船体育館となります。
よろしく御願い申し上げます。

2014年3月12日水曜日

ストライクとボディブロー

11日は、東京で台湾のおみやげクラスをやってきました。

先週の土曜日にシステマ湘南で練習したストライクの打ち方を
じっくりとやってきました。

台湾でアスランから教わったドリルですが、
拳をボディに当てて、相手のテンションを感じるところまで、
拳をボディに押し当てていきます。
テンションを感じたところで、プッシュ。
これに慣れてきたら、上記の一動作でストライク。

やっていない方は分かりにくいと思いますが、
簡単に言うと上記のようになります。

先週のシステマ湘南では気づかなかったのですが、
その後、調べていたら、ボクシングのボディブローの
打ち方も参考になるかもしれないと思いました。

ボクシングの世界王者・内藤大介を育てた
トレーナーに野木丈司さんという方がいます。
この方が書いた『もっとも新しいボクシングの教科書』の
P30に、「ボディブローを効かせる」という項目があります。
引用してみますと、

[普段から腹筋を鍛えて、腹筋の収縮運動でパンチを
はじき返すことがボディブローのディフェンスとして重要な
ファクターになる。筋肉は固いものがぶつかると収縮運動が
早くなる特徴がある。そこでボディブローを打つ時は、
(1)あえて拳を握らずに柔らかい状態にして、
(2)パンチが当たってから
(3)拳を握りこむようにする。
こうすることで腹筋の収縮運動がワンテンポ遅れて、
ボディを効かせることが出来る。]

練習したストライクは、このボディブローと同じように、
握り込むタイミングを遅らせることで、体の内部に響かせる効果がある
のではないかと思った次第です。
(もっとも野木氏は独自の論理を持っている方なので、
ボディブローをこのように解説している類書は他にないと思われます)

やっていない方は何のことか分からないかもしれません。
先週一緒に練習された方は、意味が分かってくださるのではないかと思って、
シェアしたくて参考までに書きました。




2014年3月9日日曜日

第5回目終了。第6回目は15日に行ないます。

3月8日、大船体育館で第5回目終了しました。

久しぶりに、私たちのグループのみで挌技室を利用。
途中から卓球が1グループ使い出しましたが、
スペースをゆったりと使うことが出来ました。

台湾で教わったストライクのドリルをシェアしました。
自分自身も同様の練習は台湾以来だったので、
とても勉強になりました。
参加してくださった7名の方、ありがとうございました。

さて、システマ湘南は第2と第4の土曜日を練習日としていますが、
以前からお伝えしていますように、
今月は第4土曜日は大阪で創始者ミカエルのセミナーがあるためにお休みします。

となると、まるまる1ヶ月空いてしまいますので、
来週の3月15日にも行なうことにしました。

第3土曜日ですので、大船体育館は使用できませんので、
鎌倉体育館になります。
時間は15時~17時となります。
よろしく御願いします。


2014年3月5日水曜日

システマは「人生の杖」

以前、中国拳法の師匠から言われたことがあります。
「サラリーマンなんかやりながらで、武術を極められるか!」

武術を極めようとすれば、それに人生をかけないといけないという。
その先生は現にそういう人生を歩んでおられました。
もちろん、誰にもでそういう人生を歩めるとは思ってもいなかったでしょう。

安易な気持ちで武術でやってはいけないという戒めであり、
サラリーマンをやりながら続けるのであれば、より真剣さが大切だという
先生一流の言い回しだったのだと思います。

昨日、システマ東京の北川さんと一緒に食事をする機会がありました。
北川さんによると、ミカエルは、
「システマに人生をかけてはいけない」と話しているといいます。

「システマは人生をよくするツールです。
人生を歩んでいくための杖のようなものです。
杖に、人生をかける人なんていないでしょう」

いいセリフです。さすがはミカエルだと感嘆しました。
中国拳法の師のセリフを否定するわけではありませんが、
こういうことを言われるから、ますますシステマに惹かれてしまいます。

ミカエルをはじめ、システマのマスターのセリフをもっと知りたい方は、
北川さんが運営しているツィッターの「SYSTEMA MASTER bot」をフォローすれば、
読めるようになります。

台湾でもアスランが言っていました。
「システマはとても奥が深い。
システマは護身術(格闘技)としてやることもできるし、
健康法としてやることもできる。
そして――、自分をもっと向上させるためにもやることができる」

システマはもともと軍隊格闘技です。
身体を動かすから、健康にいいのは分かるにしても、
どうして「人生をよく」したり「自分を向上させ」たりすることができるのか。

関心を持った方は、システマをやってみてください。
別にシステマをやっていれば、運がよくなるわけでも、
お金持ちになるわけでもないのですが……。

2014年3月2日日曜日

第4回目終了しました

3月1日(土)、システマ湘南第4回目終了しました。
新しい方も参加してくださって、8名でした。
参加してくださった方々、ありがとうございました。

初めての鎌倉体育館でした。
広さは同じぐらいなのですが、
大船体育館よりも設備的にはよかったです。
更衣室に暖房が入っていたのは、ありがたかったです。

さて、第4回目は台湾セミナーでアスランから
初日にリードされたワークを行いました。
体を細かく使う練習がメインでした。
普段自分が使ってない筋肉でも、こんなふうに動かせるんだと、
発見してもらえればよかったのですが。

終わった後に、私がアスランと組んだ動画を見直してみたら、
みんなに見せた自分の動きは早すぎたように思いました。
アスランにはさんざん「ペイシェント(耐えること)」と言われました。
じっくりと、慌てずに、耐えながら動くこと。
自分でも自分の動きをもう一度見直してみなければと思った次第です。

以下がアスランと組んだ動画。