2018年12月27日木曜日

2018年のブログ内人気記事「ベスト10」

先日の大西さんセミナーの感想を書いたブログが、
何人かの方がフェイスブックのスレッドでシェアくださったために、
アクセス数が増えています。

そこで今年、私のブログの中からアクセス数が多かったものを
ランキングしようと思います。

第1位 599ポイント 4月29日更新
「第162回システマ湘南終了、ザイコの注意点まとめ」


今年、ダントツのアクセス数でした。
私はGoogleのBloggerを使っているのですが、これって本当にアクセス数が
増えないんですよね。あるブロガーによれば、無人の荒野を行くようなものだと。
それぐらい反響がない! 
だから、Bloggerから別のサイトに移動することも検討している今日のこのごろです。
さて、私のブログ記事はだいたい50~80ぐらいしかアクセス数がないのですが、
この記事はダントツでした。通常の10倍以上!
4月に台湾で行われたザイコセミナーの注意点をまとめたものですが、
「ああ、そうだった」と今自分が読んでも勉強になります(笑)。
先日の大西セミナーとのつながりも見えてきます。

第2位 372ポイント 6月1日更新
「ミカエル&ダニイル東京セミナーの感想」

これは5月に行われたミカエル&ダニイルセミナーの感想です。
このセミナーは先日、DVD「崩しのメカニズム」としてもBABから発売されています。
「ああ、そうだったな」という感じで、やはり1位のほうが面白いです。

第3位 286ポイント 3月13日更新
「エクスターナルとインターナル」

この頃、トロント修行を終えた蔵岡インストラクターが東京に一時的にいました。
湘南のクラスにも参加していただいたし、蔵岡さんも東京等でミニセミナーを開催。
それに参加してみた感想です。
蔵岡さんの中には、エクスターナルとインターナルの区別がないという話です。
タイトルがよかったのでしょうか。
その他にも日本のシステマーの中ではちょっとした蔵岡さんブームがあったせいか、
ポイントを稼ぎました。

第4位 144ポイント 7月20日更新
「7月のダニールセミナーの感想」

2月の東京のザイコセミナー、4月の台湾のザイコセミナー、
5月のミカエル&ダニイルセミナー、7月のダニールセミナーを
ざっと振り返って、その一連の流れの感想を書いています。
第2位の記事よりも面白いかなとは思うのですが、
タイトルが地味だったせいか、ポイントは伸びませんでした。

第5位 138ポイント 1月10日更新
「『どんでもないところに来た」って!?」

1月7日~8日に行われた、システマLAの三谷インストラクターに参加した
初心者の方が「どんでもないところに来たと思った」という発言をテーマに
書きました。最近はやりのモスクワのインターナル系のワークだったら、
そうは思わなかっただろうなという話です。

第6位 118ポイント 12月26日更新
「12月の大西セミナーの感想」

タイトルが地味なのですが、フェイスブックで紹介されたこともあって、
ポイントが伸びています。
これからまだ伸びると思うので、もっと上位になる可能性もあります。

ちなみに、
第7位 106ポイント「やっぱりシステマの説明はむずかしい」(8月2日更新)
第8位 104ポイント「今年システマにいくら使ったか」(12月19日更新)
第9位 100ポイント「セミナーの感想&4月までの予定」(2月14日更新)
第10位 97ポイント「蔵岡さんとの練習会」(2月28日更新)
でした。

こうしてみると、圧倒的にセミナーの感想に皆さん興味があるようですね。
来年もセミナーの感想には力をいれていきますので、よろしくお願いします。


2018年12月26日水曜日

12月の大西セミナーの感想

12月21日から3日間、システマ東武開催の大西亮一セミナーに参加してきました。
大西亮一さんといえば日本人として初めてシステマのインストラクターになった人物。
システマ大阪の代表でありますが、今や日本を代表するシステマインストラクターです。
毎年イタリアやデンマーク、インドネシアなど海外でもセミナーを開いていて、
「世界のOONISHI」と言って過言ではないでしょう。

今回のセミナーでは、姿勢を糺すこと、テンションを移動させていくこと、
身体をエンプティにすることなど、システマ的にも多くのことを教わりましたが、
もっとシステマに関する概念的なことも非常に印象に残りました。

以下、自分の解釈で印象に残ったことを適当に書いてみると。

①力で対抗してほしくないということ。
力で対抗すると、相手が1の力だったら、2の力が必要になる。
相手が2を出したら、3の力が必要になる。
そういう力比べのゲームをしないのが、システマであるということ。

②テクニックで、どうのこうのしようとはしないこと。
相手が何かした時にテクニックで何かしようとしないこと。
そうすると相手と付き合ってしまう(だから相手と戦わない④)。
テンションを手先に移動して、自分がエンプティ(からっぽ)になるだけでいい。
そうすれば相手が勝手に動きだしてくれる。

→「事件は現場で起こっている」という言い方も印象に残っています。
相手に触れた場合、「何か」は触れた場所で起きているのであって、
身体は関係ない=エンプティであるということ。

③力は地面からではない。
日本や東洋の武道は地面から力をもらって、それを相手に伝えてようとするが、
システマではそうではない。
システマはロシア正教の考えがあるから、人間は天国(空)と地獄(地面)の間に、
立っているものだと認識する。
したがって、地面から力をもらうのではない。天と地の間で自由に動く。

④相手が向かってきた時に、それと戦おうとしない。ファイトしない。
ファイトしないでいれば、相手が戦う気持ちが起きなくなってしまう。
それを含めての(システマでよく言う)「破壊の否定」なのだと。

→言い方を変えれば「相手とのシチュエーションを変えればいいだけ」だとも。

①~④、そう言われても、システマを知らない人は「何だかな」と思うかもしれません。
綺麗ごとではないかと。言うは易し行うは難しと言いますが、
大西さんは実際にそれが出来るからすごいことです。

実際、何人かのMMAや柔術経験者が大西さんでグラウンドで挑みかかっていきましたが、
大西さんは彼らに抵抗することなく、リラックスしたまま、彼らを制しています。
フェイスブックに登録している方は、以下の動画を見てください。
https://www.facebook.com/akihiro.chiba.12/videos/1930644453701131/?t=5

①~④、これまでもいろんな形で言われて、分かっているのだけど、
もっとパワーをつけようとか、テクニックを勉強しようとか、
ついついパワーやテクニックに気を取られがちになってしまいます。
改めてその重要性を再認識させられました。

もちろん、パワーをつける、テクニックを身につける、地面から力をもらって出す、
相手と戦って制するという技術をもっている武術、格闘技は素晴らしいものです。

しかし、大西さんはこう言います。

「グランドではこの武術のこの寝技、パンチだったらこの武道、
関節技だったらこの武道のテクニックとやっていくと、
キメラ(異質同体の合成獣)になってしまう。
そうはなってほしくないのです」

昨年9月のモスクワのインターナショナルセミナーで「クローズドスクール」が
テーマでした。それを大西さんはこう説明します。

「クローズドスクール(Closed Schoool)というのは、
何か閉ざされた扉の向こうに素晴らしいものがある
ように思えてしまうけれど、そういうことを言っているのではない。
世の中には、素晴らしい武道や武術、格闘技、身体技法や施術、ワークショップが
いろいろとあるけれど、そういうものに自分から扉を閉ざして、
ミカエルのシステマだけを信じてついていくということなんです」と。

システマの場合、他の武術を並行してはダメというわけではありません。
実際、いろんな武術を並行してやっている人もいます。
ただ時として、大西さんの言うようにキメラになってしまう人もいて、
システマのワークの時に、自分がやってきた武術で対抗しようとしてしまう。
それはあまり良くないのではと思うのです。

あと「〇〇ではこうやっている」と他の武術の理合でシステマを説明する人もいます。
他と比較するのはいいけれど、他の武術の理合で理解しようとすると、
システマの理解が遠のくような気がします。

そうではなくて、他の武術をやっていても、
システマをシステマとして受け入れるのであれば、
私は若いうちは許されるのであれば、いろいろやったほうがいいと思う。
(武道によっては他の武術をやるのを許さないところもあるけれど)
若くなくても、人生は一回きりなのだから、後悔しないように年を取ってからも、
やりたければやったほうがいいと思います。

ただ、システマの練習をする時は、それらはきっぱりと一度忘れることが、
必要なのではないかと。

とりとめもなくなってしまいましたが、いろんな課題を与えてくださった
大西さんに感謝します。ありがとうございました。
大西セミナーを主催してくださったシステマ東武の皆様にも、
重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。
↑セミナーに参加したシステマ湘南の皆さんと

2018年12月25日火曜日

2018年モスクワ本部訪問(その7・観光してみよう)

「続き」を書いてこなかったけれど、モスクワ訪問記の最後。
今回は観光について。

自分はモスクワのインターナショナルセミナー以外に、
本部に3回ほど個人的に行っているので、その時にモスクワ市内を観光しています。
インターナショナルセミナーはモスクワ市内なのですが、
ちょっと合間にモスクワ市内観光という感じではありません。

日本でいえば、新木場にあるBumB東京スポーツ文化館で合宿して、
一歩も外に出ないような感じすから、東京観光はできないといった感じです。
モスクワのインターナショナルセミナーに何回通っても、モスクワ市内には
詳しくないという方もいるかと思います。

セミナー参加の場合は、セミナー後も2日間ぐらいはモスクワにいる予定を立てないと、
市内観光は無理でしょう。

本部に個人的に行った場合は、午前の練習(10時~12時)と午後(19時開始)の間が
まるまる観光に当てられます。
トロントと違って、プライベートクラスがないので、その間は自分で過ごし方を
決めないといけません。

モスクワ本部はずうっと開いていますので、本部で一人練習するのもあり。
ホテルで洗濯したり休んだりカフェでのんびりしたりと、時間の過ごし方は、
いろいろとあると思うのですが、どうせなら市内観光をお勧めします。

モスクワは東京みたいに地下鉄が発達しており、乗り降りも難しくないので、
慣れれば、非常に便利に、気軽に移動できます。
また、モスクワ本部も徒歩7,8分の地下鉄のベラルースカヤ駅があり、
クレムリンまでも地下鉄で1本。
乗り換えも難しくはありませんので、是非、モスクワに来たら、
地下鉄を使って、いろいろ見て回ってもらいたいものです。

10月もいろいろと見て回ったので、クレムリンの中に入りました。
システマ修行でモスクワに何回も行っていても、赤の広場は行っても、
クレムリンの中まで入っている人は少ないのでは?

私はソ連時代も行っているのですが、ソ連時代は、
武器庫(武器の博物館)とダイヤモンド庫(宝石の博物館)しか、
入場できませんでした。この2つはクレムリンの外側にも出入り口があったからです。
クレムリンの中を歩くことはできませんでした。

↑クレムリンの入り口

ところが、今はクレムリンの中に入れてしまう。
皇居の中に入れるようなものです。
500ルーブル(約1000円)ですが、その価値は十分あります。
ソ連時代には放棄されていたと思われる、
ロシア正教の教会などの施設が修復されて公開されています。

↑クレムリンの中の宗教施設

歩いて疲れたら、クレムリンの前には巨大な地下ショッピングモール、
「アホートヌイリャト」で一服するのもいいのでしょう。
ただ物価が高いので、ちょっとお茶するぐらいでも1000円ぐらいはかかります。
そうそう、買い物好きの人のために、モスクワはショッピングモールや
市場もいろいろとあるのです。

食事は安くすませれば1食1000円以内ぐらいですが、
ちょっと高めのお店に行くと昼でも2000円、夜だと3000円ぐらいかかります。
それに加えて、観光していると、1日5000円~1万円ぐらいかかってしまいます。

観光をバカにする人もいますが、観光することで現地の文化や文明がわかってきます。
街を散歩することで、その国の人たちの気質や人柄もわかってきます。
たとえば、外国の方が、日本に武道修行しに来て、
日本の神社仏閣や日本の文化に何の興味も示さなかったら、残念な気がしませんか。

是非、システマ修行に行って、
時間とお金の余裕があったらモスクワ観光もしてもらいたいと思います。






2018年12月19日水曜日

クオン・ワークを復習して思うこと

子供の頃から、予習、復習が大事なことは言われてきましたが、
システマでもそれは大きくは変わらないように考えています。

システマ湘南では、大きなセミナーが終わった後は、
たいていその復習に時間を費やしていますが、
一通り復習が終わった後に、次のセミナーが来たりして、
結局、復習→復習→復習のパターンばかり繰り返していて、
あまり深く研究している時間がないのが残念です。

先月、京都で開かれたシステマシアトルのクオン・リー師のセミナーは、
非常に興味深いもので、やっていてとても面白いものでした。
グラブ&エスケープからの片手での崩し。単純だけど、難しい。
(以下がその動画)

システマ銀座の天田さんと一緒に自主練習で研究して(1回目)、
システマ湘南の水曜日のクラスで、そのさわりを練習して(2回目)、
再びシステマ銀座の天田さんのクラスで練習して(3回目)と、
同じワークをすでに3回練習しています。

同じワークをずうっと練習していると、
どこが上手くいかないのか、だったら次はどうしようかと考えます。

1回目で上手くいなかなかったのを2回目で修正して、
それをまた三回目で修正して……、ときどきの相手の意見も参考にしながら、
試行錯誤していきます。
運動能力も運動神経もクオン師には及ばないから、どうしたらいいのか。
そこが型がないシステマの面白いところでもあります。

4回目は2019年1月19日に行う予定です。
1月25日からクオン・リー師が来日されるので、その予習の意味も含めています。
1月19日はワークはまたちょっと自分で工夫したいことを試してみようと思ってみます。

何度も何度も同じワークを繰り返すことを重要性を感じている次第です。

1月25日から行なわれるクオン・リー師セミナーはおススメのセミナーのひとつ。
アジア系シニアインストラクターですので、親しみもあります。
クオン師の右腕といえる日本人インストラクター蔵岡さんもマレーシアから来日。
是非、この機にクオン師のシステマを味わってみてください。
お申込みは以下から。
https://www.systema.us/continuum-2019?fbclid=IwAR2r745VyB0VyNdLDv5VCbRFCsaK8ciqf6Pzsxe7E9o_4V9kW0GEe1ctDnY

2018年12月6日木曜日

今年システマでいくら使ったか

今年もいっぱいお金がかかりました。

以前、システマをやっているある方が「システマはゴルフなんか比べれば、
趣味としては安い方だよ」と言っていたことがあります。
その方がゴルフにいくらつぎ込んでいたのかはわかりませんが、
システマだって、結構お金がかかるものです。

毎年、どのくらいお金がかかるのか計算しているのですが、
今年1年で74万5000円かかりました!
そのうち、国内外のセミナー代で約32万5000円。
海外や国内(大阪セミナーへ行く場合)の交通費、宿泊代で約26万5000円。
あとは国内の懇親会やセミナー現地での食費やお小遣いで、約10万円。
残りがシステママッサージやTシャツなどのシステマグッズ、DVD代などとなります。

海外セミナーを除いて、国内だけで計算すると、44万円程度。
東京のセミナーだけに搾れば、普段のクラスの参加費を入れて20万円程度です。
私にしても国内のセミナーに全参加しているわけではありません。
それでもこの程度の金額はかかってしまうのです。

ただシステマをやっているからといって、全てのセミナーに出る必要はないし、
セミナーに参加したからといって上手くなるわけではありませんし、
強くなれるわけでもありません。
自身に必要なセミナーだけを無理なく選んで参加すればいいのだと思います。

海外のセミナーに参加しなくても、大阪のセミナーに参加しなくても、
システマの上手い人や強い人は少なくはありません。
当然そういう人は動画を毎日見たりして研究熱心なのですが、
参加したから、どうだというわけでもないのです。

どれだけシステマをお金をかけられるかは、
その人の経済事情や家庭事情によっても違ってきます。
自分の場合は、幸いなことになんとかそれがクリアできることと、
自分はこれだけ参加していても、この程度しか上達できないのだから、
参加しなければ、もっと下手なわけで、自分がインストラクターを名乗る以上は、
最低限の出費なのだろうなと、腹をくくっています。

 
大阪のブラッドセミナーにて。参加されたシステマ湘南の皆さんと。↑