2014年5月22日木曜日

相手の中に意識を入れるということ

5月17日、18日、それに21日と、
モスクワのインストラクター・ザイコフスキー氏の
セミナーおよび特別クラスに参加してきました。

身体の内面に意識を向けるインターナルワークばかりでしたので、
かなり脳が疲れました。

今回のセミナーでのテーマは一貫して、
「相手の中に自分の意識を入れて、相手の状態の変化を捉える」
「それを捉えたうえで、相手の状態を(自分に有利なように)変える」
というものでした(と、私は理解したのですが)。

セミナー中は「そんなこと、なかなか出来ないよ」と思っていましたが、
後からセミナーの内容を省察してみて、
もともと人間には備わっている力なのかもしないと考えています。

たとえば、ショップの店員の例を上げてみます。
お客さんがお店で何かを探していて、「何をお探しですか」と声をかけます。
この時、慣れてない店員はお客さんから「いえ、結構です」と断られてしまいがち。
しかし、超ベテランの店員はこちらの心を見透かしたように声をかけてきて、
「ええと、こういう商品を探しているんだけど」とついつい応じてしまって、
気づいたら、買う気はなかったのに、買っていた……そんな経験ありませんか?

接客の達人と言われているような人は、
この「相手の中の状態(意識も含めて)の変化」に気づいて、
そこにふっと入ってくる。
そしてこちらの気持ちを変えてしまうことさえあります。

こうした接客の達人までいかなくても、たとえば常に赤ちゃんを気にして、
そこに意識を向けているお母さんは、赤ちゃんが泣いたりしなくても、
他人には気づかない赤ちゃんの変化に気づいて、
「今、お腹がすいている」とか、
赤ちゃんが何をしてほしいのかを気づくと思うのです。

そう考えてみると、今回のセミナーでやったことは、
普段私たちが認識していない能力(眠らしている能力)に
磨きをかけることにつながるのではないかと思っています。

というわけで、次回24日のクラスでは、
このセミナーのシェアをします。
どこまで上手く伝えられるか分からないのですが、
参加してくださる皆さん、よろしく御願い申し上げます。

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