2014年4月11日金曜日

「サバイブ」するということ

システマの目的は「サバイブ」することである、と言われています。

「サバイブ(survive)」というと、日本人的な感覚だと、
事故や災害など危機的な状況を切り抜けて、
生き残ることだと思われていますが、もっと大きな意味があります。

先日、「8月の家族たち」という映画の試写を見ました。
メリル・ストリープとジュリア・ロバーツが
それぞれオスカーの主演女優賞と助演女優賞に
ノミネートされた映画です。

メリル・ストリープ演じる主人公の夫が自殺して亡くなってしまう。
その娘がジュリア・ロバーツなのですが、
父親の葬儀に向かう自動車の中で、
自分の14歳の娘にこう言うシーンがあります。

「あなたが私より先に死んではダメよ。どんなことがあっても生き抜いて」

この「生き抜いて」という表現に「survive」という単語が使われています。
何か改めて「サバイブ」とは、そういう意味なんだと目からウロコでした。

システマのサバイブもまさにそういう意味での「サバイブ」です。
軍隊から生まれた格闘技ですが、システマの目指すところは、
人を倒すことではなく、どのような状況にあっても、生き抜くことにあると思います。

10年以上もの間、自殺者が3万人を超え、
この2年ようやく3万人を割るようになりましたが、
今の日本人に必要な生きるためのノウハウが
システマにあるような気がしてなりません。

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