2014年11月26日水曜日

インターナルワークと細い糸

昨日(11月25日)は飯田橋でクラスをリードしました。
北川貴英さんが機会を設けてくれているクラスで、
私は7月以来、4ヶ月ぶりでした。

もともと来てくれる人が少ないのですが、昨日は1人だけで、
2人だけで練習をしました。

後半はインターナルワークをじっくりとやりました。
2人だけなので、かえって気づくところもあって勉強になりました。

インターナルワークというのは、システマを知らない人には、
分かりにくいし、一般的に思われているようなシステマとは違います。
体の内面の感覚を使うワークで、
日本の武術で言えば合気に近いかもしれません。

相手に持たれたり、掴まれたりして、
その力を受け入れず、相手に力を返すといったら、いいでしょうか・・・。
ほとんど外から見たら、何もやっていないように見えます。

しかし、体の内面の感覚だけで相手が倒れるものではありません。
したがって、このワークをやっても初心者の方には、
私の程度のレベルでは、まず技がかかりません。
では、体験者同士は「やらせ」でやっているのかというと、
そう見えますが、そうではありません。

受けの感覚でいうと、相手から「細い線」みたいなものでつながるんです。
受けをそれを切らさないようにしていると、体が崩れてきます。
うまい人は、この「細い線」が太かったり、何本もあるようなものだと思います。
相手と太くつながっているため、相手を簡単に崩すことができるのでしょう。

この「つながっている」感覚はシステマでは「コンタクト」といいますし、
合気道では「むすび」と言っているように思います。

技をかけている自分が「あっ、つながった」という感覚、
かけられている相手が「つながっている」という感覚、
それをお互いに大事にしていかないと、
なかなか細い線が太くはならないのではないか。

だからといって、受け手はわざと「倒れてくれ」と言っているわけではありません。
受け手が「細い線」を切らさないな感覚を磨いていくことも、
今度自分が技をかける時に非常に有用であるように思いました。

よくコンタクトしたうえで、「相手のテンションを感じろ」と言われるのですが、
この線が太くないと、なかなか感じられるものでもないように思います。
「相手のテンションを感じる」とは、つながったうえで、コンタクトしたところから、
相手の体の中をスキャンするようなものかなと現在の自分は思っています。

システマの経験のない方には、何を言っているか分からないかもしれません。
上手に言えなくてすみません。
今回は私の覚え書き程度のものでした。



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