2014年11月10日月曜日

「ヒーローになる必要はない」

フィギュアスケートの中国大会で、日本のエース・羽生結弦選手が、
練習中に中国の選手と衝突。
頭を打ちつけたのにもかかわらず、試合に出場したことが話題になっています。

彼が試合に出場するときに、コーチのブライアン・オーサー氏が、
「ヒーローになる必要はない」と声をかけていました。
英語で“This is not the time to be a hero.”と言ったようです。

それを聞いていて、「あれ? これってシステマでもよく聞くな」。
そう、システマでも「ヒーローになる必要はない」ってよく言われます。

誰に言われたのか確認しようと思って、
システマ仲間のFBに投稿してみたら、
ミカエル、ブラッド、コンスタンチン、大サーシャ、小サーシャ……と
システマのマスターをはじめ、インストラクターの人たちは
たいてい同じことを言っているようです。

オーサー・コーチは「ヒーローになる必要はない。体が一番大事なのだから」と
言っていましたが、システマ的には「ヒーローになる……」の後に続くのは、
「家族が一番大事なのだから」「家に帰ることが一番大事なのだから」
ということなのでしょう。
ここにシステマのサバイバルの思想があるように思えます。

システマは軍隊格闘技として創始されましたが、戦場では、
ヒーローになることは、イコール死を意味することになります。
それだけに、「ヒーローになるな」という言葉はよく使われるのではないでしょうか。

怪我を押して試合に出て2位となった羽生選手は立派でしたが、
無理をすれば選手生命を縮めることになったかもしれません。
私は個人的には、あそこは試合に出ずに、
大事を取ったほうが良かったのではないかと考えてます。

さて、オーサー氏も「ヒーローになるな」というセリフを知っていたわけですから、
欧米ではよく使う表現なのでしょうか?
それとも……。
オーサー氏が住んでいるのは、カナダのトロントです。
トロントといえば、ブラッド師のシステマの本部があるところです。
まさか、オーサー氏はブラッド師に面識があった!?
……なわけはないですよね。







0 件のコメント:

コメントを投稿