2019年10月3日木曜日

国際セミナーでは何をやったのか・その1

早いもので、モスクワセミナーから帰国してもう2週間が経とうとしています。

今回のセミナーはかなりシェアしずらい、というか、
誤解を生むような内容も含まれているため、何を書こうと悩んでいて、
システマ東京の北川さんやシステマ吉祥寺の西部さんの書いたものなどを読んで、
ここまでは書いてもいいのかなという内容と、私の解釈を書いてみようと思います。
(すでにフェイスブックでは一部書いています)

これまでミカエルが教えてくれたシステマには、2つの次元がありました。

ひとつが「エクスターナル」、フィジカルの次元で体の動かし方を鍛えるレベル。
二つ目が「インターナル」、センシティブ(感覚)の次元、内観をメインにしたレベル。
ミカエルの考え方では、その上にスピリチュアルな次元があるということでした。
一口でいば(ザイコフスキー的に言えば)「神の声を聞け」ということです。

こう書いてしまうと、「何、それ、インチキくせぇぇぇぇ」と思われるかもしません。
でも、これまでシステマの練習をしてきた人は思い出してください。

システマでは姿勢を重要視して、姿勢を正して、胸を広げ、意識を広げます。
(オープン・マインド)
自分が立っているところの床→壁→天井→屋外にまで意識を広げてきます。
(これまでの練習はここまで)
それを、もっと、どんどん意識を広げていけば、最終的には宇宙に行ってしまう。

宇宙まで意識がつながっていく。私自身はこう考えて、
それがミカエルの言うところの「神」を意識するということではないかと思ったのです。

まあ、国際セミナーには日本語の通訳はいないし、
英語もロシア語もよく分からないので、
ミカエルが細かくどう話しているかは分からないのですが、
ワークとして以下のようなものです。

ワークをしながら「祈り」の言葉を言う。実際には心の中でつぶやくわけです。
「四大運動、50回ずつやって」「もう50回やって」「また50回やって」と言われる中で、
プッシュアップ、スクワット、レッグレイズ、シットアップを
常に「祈り」を唱えながらやり続ける。

大切なのは、まず呼吸と動作を合わせること。呼吸が全身くまなく通っていること。
それがちゃんとできるようになったら、祈りのセリフに合わせます。

祈りのセリフとは何なのか。
セミナーでは東方正教会に伝わる「イイススの祈り」を教えられました。
日本語訳でいえば、「主よ、われを憐みたまえ」(短縮形)というものです。
日本正教会では「主、憐れめよ」と祈っているらしい。
正式には「主イイスス・ハリストス、神の子よ、我、罪人を憐れみ給え」です。
ワークをするには、短縮形でよくて、
「主よ」で吸って、「われを憐みたまえ」で吐く。

ロシア語では『Господи, помилуй』(ゴスパジィ・パミールイ、
ローマ字で表記すると、Gospodi pamilui)と言います。
音だけ聞くと、「ゴスパミパミリ」とも聞こえます。
英語だと「Lord have mercy.」です。

なぜかセミナーの通訳は「God Bless」と訳していました。
これは「God bless you」の略で「あなたに神のご加護がありますように」という意味。
くしゅみをした時に、外国人の友人から「お大事に」という意味で言われたことが
ある人もいるかもしれません。
ですから、祈りという意味では、ちょっとニュアンスが違うかもしれません。
(つづく)

モスクワセミナーで、モスクワのマスター・ミカエルと、トロントのマスター・ブラッドとのスリーショット。

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