2017年12月26日火曜日

つねにまわりの気配には気をつけて

システマ湘南の帰りに、参加者のHさんが通りすがりの老人に、
丸めた新聞紙で暴行されるという事件がありました。

歩道で立ち止まって友人にメールしていたところ、
いきなり丸めた新聞紙で後から叩かれたそうです。
通り過ぎていくのを、老人の前に出て止めようとしたら、
今度は新聞紙で胸を突かれたとか。

「暴行ですよ」と腕を抑えて、警察に電話。
老人とはいえ、男性ですから腕を振りほどけたでしょうが、
その老人は近所の人で家もそばだったので、
それ以上は逃げずに警察が来るのを待っていたそうです。
Hさんの言い分が全面に認められて、老人は謝罪したそうです。

その老人は「歩きスマホ」にいらいらしていて、
Hさんが立ち止まっていたとはいえ、スマホをしていたことに
腹を立てて、つい手に持っていた新聞紙で暴力を振るったようです。

もし私もいきなり後ろから暴力を振るわれたら、
その瞬間は除けられないでしょうね。

ようはその後の対処の仕方だと思います。
逃がさずに警察を呼んだというHさんの対応は見事でした。
警察もその対応、そして事情聴取の冷静さには驚いたそうです。
冷静に対処できたのは「システマ」のおかげだと言ってくれましたが、
本来はそうした目に遭わないのが一番いいんですよね。

立ち止まったスマホをする時も、道の脇で、背中を壁につけるとか。
ホームでは先頭に立たない、先頭に立つ時は用心する、
普段でもつねに回りに気を配っているとか。
とにかく、世の中、イライラしている人も増えているので、
用心するにこしたことはありません。

自分もそんなに人のことを言えた義理ではないのですが、
街中を歩いていると、本当に身体的な感覚が衰えているんじゃないかなと
思う人たちが多すぎます。

スマホをしていなくても、人が近くを通り過ぎるまで気配に気づかない。
だから急に人がいるのに気付いて、わっと驚いたりする。

「これで海外にいったら、絶対にスリに狙われるでしょう」とか、
「戦争とか何かが起きたら、まっ先に逃げ遅れるな」とか思ってしまいます。

僕らが子供の頃は、大人たちはあの戦争を体験してきていましたから、
気配とか、そういったものには敏感だったような気がします。

システマでは、目をつぶって回りの気配を感じつつ歩くといったワークもあります。
少しでもそうした身体感覚を研ぎ増そうということを行っています。
それでも、Hさんのように、何かが起きる時は起きてしまうし、
避けられないものなのですけど、常に冷静にいればなんとかなるものです。

これから年末、ますます気忙(けざわ)しくなってきますが、
みなさんもお気をつけてください。

【今後のシステマ湘南の予定】(いずれも15時より)
1月6日、鎌倉武道館・柔道場
1月13日、鎌倉武道館・柔道場
1月20日、鎌倉武道館・柔道場
1月27日、鎌倉武道館・柔道場(この日は11時より)
2月10日、鎌倉体育館・競技場
2月17日、鎌倉武道館・柔道場
2月24日、鎌倉武道館・柔道場
(2月4日はザイコセミナーのためお休み)

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