2019年2月19日火曜日

ザイコフスキーとの会話

ザイコフスキーの言うことは、要するに暴力とか振るっている人間は、
「魔」に魅入られていることです。
システマのストライクとは、その「魔」を吹き飛ばすものだということなのでしょう。
ストライクによって、その人本来の「善」性を取り戻させるとも言えます。

欧米人は日本人と比べると、性悪説の人が多いように思えます。
日本人は性善説に立つ人が多いので、こうしたザイコフスキーの説明について、
納得できると思う人がいる一方で、スピリチュアルとか宗教的なことが嫌いな日本人も
多いので、嫌悪感や抵抗感を示す人も多いのではないでしょうか。

ともあれ、ザイコフスキーの考え方はキリスト教的な影響が伺われます。
東方正教的なのかもしれません。

暴力を振るっている人に共感に示し、「なぜ彼がそうなっているか」を理解したうえで、その要因となっている見えざるものをストライクで吹き飛ばす。

たとえそんなことができたとしても、
暴力を振るうあらゆる人に共感を示せるものでしょうか?

世の中には、暴力を振るうことに喜ぶを感じている人もいます。
他人を壊すこと、他人を不幸にすること、それに良心の呵責を感じない人もいます。
そんな人までも理解できるものでしょうか?

懇親会では、ザイコフスキーにそんなことを質問してみました。

ザイコフスキーは言います。
「なぜ、彼がそうなってしまったのか。
もしかしたら、すごく不幸な生い立ちがあったのかもしれない。
辛い目にあってきたのかもしれない。
そうした彼の人生と比べれば、あなたの人生はどれだけ恵まれたものかもしれない。
あなたはただ、たまたま自分は彼のようにならなかっただけかもしれない。
そう考えれば、たとえどんなにひどい人であったとしても共感できるのではないか」

確かに、それは理想です。
でも、本当の犯罪者、殺人鬼と言われているような人間には、
そもそも「人間として壊れている」人がいることも事実です。
理解しようと思っても、共感しようと思って、
常人には、想像もつかぬような闇を抱いている人もいます。
そうした人間についても、ザイコフスキーは共感すべきだというのです。

しかし、相手を理解しようとしているうちに、スキが出来て、
殺されてしまったら、どうするのか。

そんな疑問も続けてぶつけてみたのです。
(続く)
特別クラス終了後にザイコフスキーと。ジャパンの本部で。何か疲れている。


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