システマ湘南のFBで、参加者さんから質問がありました。
「なぜシステマをやるのか?」
システマは試合がありません。段位がありません。大会も演武会もありません。
だから、その参加者さんは他の人から、
「どうやってモチベーションを保っているんですか」と聞かれたそうです。
日本の武道には有段システムがあって、帯の色が変わるようになっています。
これは、柔道の創始者・嘉納治五郎先生が始めたことで、ものすごい発明でした。
それによって、モチベーションを明確に持てるようになったからです。
でも、他の武道をやっていて思ったのですが、
黒帯を取ってやめてしまう人というのもいるんですね。
また試合や大会があっても、それはモチベーションにはなると思いますが、
大会に出ないようになると辞めてしまうか、そういうこともあると思います。
つまり、帯や試合や大会があっても続かないのに、
どうしてシステマを続けていられるのか。
それは、たぶん年齢によっても違うし、生活環境によっても違うと思います。
若い男性ならば強くなりたいというのが理由であるかもしれません。
それぞれの人がそれぞれの理由で、
何かしらの楽しみを見つけてシステマを続けているのでしょう。
たとえば、座禅を週に1回している人に向かって、
「昇段も試合も大会もないのに、モチベーションどうするの?」と聞くでしょうか?
座禅をしているのには、人それぞれの理由があるはずです。
生物は生きていくのに、昇段も試合も大会も規則も何もない。
でも、生きているではないでしょうか。
もちろん、人間が生きていくには目標がいるという人もいますけれど、
「本当かな」とも思うんです。
生物には何か生きる以外の目的を持っているでしょうか。
ただ生きるために、生きているんですね。
何かシステマもそれに近い感じがしているんですよね。
あえていえば、システマは人間の可能性を見せてくれることでしょうか?
それは、いくつになっても人には可能性があるということです。
あとは、やっぱり「場」ですね。
モチベーションがなくても、いい「場」があれば、人は集まる。
生き物だって同じです。
何か、生き物が集まってきやすい場というのがあるじゃないですか。
だから、システマ湘南を「いい場」にしていきたい。
あっ、それが自分のモチベーションかもしれません。
インストラクターになったのも、それが理由のような気がしてきました。
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