2月4日(土)、第99回システマ湘南終了しました。
内容はストライクの受け方と、ヘッドバット(頭突き)でした。
頭突きをシステマで行うのは久し振りでした。
私もクオン師のセミナーでやったのが何年かぶりでした。
写真は左側の二人が横から頭突き、右側の二人は後ろから来た相手への頭突きです。
この日は、久し振りに鎌倉でトレーナーをやっているHさんが参加してくれました。
ブログを見ていてくれているらしく、「第二の呼吸って何ですか」と聞いてきたので、
「口を開けっぱなしにして、気道と肺を通して、体の動きに合わせて、
自然に空気が肺に出入りする呼吸」と説明したら、
「それって、体をポンプみたいに使うってことですか」と。
あまりの理解の早さに驚きました。
トレーナーをしているほどですから、身体能力はかなりあって、
様々なドリルを難なくクリアしてしまうのですが、
彼は格闘技や武道としてのシステマよりも、身体技法や呼吸法に興味があって、
システマに参加にしてくれているのですね。
Hさんと話していて、自分はどういう人たちに向けてシステマ湘南をやっているのかと
改めて考えみました。
大きくわけて、システマをやっている人には二つあると思います。
1・格闘技や護身術、武道としてのシステマを目指している人
2・身体ワークとしてのシステマを楽しもうとしている人
そして、その両方ともに魅力を感じている人。
こうした人が一番多いかもしれませんね。
今シェアしているクオン師のシステマはどちからといえば、「1」です。
でも、「1」であっても「2」の要素はかなりあります。
例えば、今回練習した「ヘッドバット」などは、かなり実戦的だと思います。
昔、ある中国武術の先生と「ケンカで一番使えるのは頭突きだ」というので、
話が盛り上がったことがありました。
練習では顔を狙うのは危ないので、相手の胸に思いっきり頭突きするのですが、
普段は使わない体使いをしますし、首を鍛えていないと危ないので、
自分の首に無理がないか様子を観察しながら行うことになります。
「ヘッドバット」の練習をすることで、
普段気づかない体の使い方がを知ることが出来る。
私は、そうしたところにシステマの面白さを感じるんですね。
みなさんが武道やスポーツをやる理由はたくさんあると思うのです。
システマは試合がないから、試合に勝つとか、そういう目標は持ちにくいです。
級も段もないから、それで人から認められるということもありません。
強くなっているかどうかも客観的には判断しにくい。
たぶん、強くなるだけだったら、他の選択肢のほうが効率的かもしれません。
でも、システマは形もなくルールもないから、いろんな体の使い方のワークがあって、
その中で自分を知ることができる。肉体的にも精神的にも……。
システマの原点「know yourself」こそがシステマの魅力だと思っていて、
それを伝えたいと思って、システマ湘南をやっているのだと改めて感じました。
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