これまで2回のクオンの言葉は、私がインタビューで聞いたもので、
日本人のシステマ修行者に伝えたいこという質問の答えでした。
実は、このインタビューはクオン師の時間の都合で、
懇親会の席で行われたものでした。
なかなか騒がしてくて大変だったのですが、
他の参加者がこんな質問をしました。
(他の人が聞いていたので、自分はメモを取っていません。
前回2回分はメモありですが、以下は記憶です)
「クオンはブラッドのセミナーによく参加していますが、
ブラッドのセミナーのどんなところが参考になりますか」
それに対するクオンの答えは、
「ブラッドのセミナーで行われるドリルそのものは、
私にとって新しいものがあるわけではありませんから、
そんなに参考にはなりません。
私が一番参考にしているのは、ブラッドのデモです」
こう聞くと、私のような者は、
やっぱりデモの動きを参考にしているのかと
思ってしまうわけですが、
「デモで参考にしているのは、ブラッドの動きではありません。
ブラッドがどんな動きをしているかではなく、
私が参考にしているのは、ブラッドの視線なのです。
ブラッドがデモの中で、何を見ているかなのです」
「そして、私が生徒たちの前でデモをする時には、
できるだけブラッドの視線で行うようにします。
ブラッドが見ていたものを、私も見ようとして、
デモをするのです。
ですから、ブラッドのデモが一番参考になります」
これって会社の中でも同じですよね。
上司から言われた個々の内容ではなくて、
上司が何を見ているのか意識するほうがよほど重要です。
そういうことって、よくビジネスの世界では
言われるのですが、デモに関しては思っていませんでした。
ミカエルやブラッドが何を見ているのか、
それを意識してデモを見ることは難しいかもしれませんが、
確かに、それを意識することは、細かい動きに注目することよりも、
大事なことかもしれませんね。
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