先日、システマ仲間が「よくシステマって本当に強いですか、と聞かれる」
という話をしていました。
強さって、いろいろとあると思うのですが、先日、試写で見た映画も、
そんな強さを考えさせられた映画でした。
3月13日公開の『博士と彼女のセオリー』という映画です。
天才宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士と、
彼を支えた妻ジェーンの恋愛物語です。
全世界で1000万部を売り上げた『ホーキング博士、宇宙を語る』を知っていても、
その私生活は知りませんでした。
映画を見ると、博士の業績は、まさにジェーン夫人があってのことだと分かります。
21歳で運動ニューロン疾患と診断され、余命2年と宣告されるホーキング博士。
脳から筋肉へ信号が伝わらなくなるため、歩けなくなり、食べることさえ不自由になり、
話せなくなることを伝えられますが、絶望しつつも博士は医師に聞きます。
「脳は影響を受けるのか」と。
考えることさえできれば、研究は続けられる。その前向きさには感動します。
動けなくなり、話すこともできなくなり、それでも偉大な業績を残していく
ホーキング博士からの姿からは「本当の強さ」というものを感じました。
『ホーキング博士、宇宙を語る』を出版後、アメリカに招かれ、
その講演会で質問されます。
「博士は神を信じていないそうですが、人生哲学は何なのですか」
それに対して、
「However bad life may seem,where there is life there is hope」
(どんなに困難な人生でも、命ある限り希望があります」
「命ある限り希望がある」――いい台詞です。
生きていくこと、それだけで可能性があるのです。
システマのサバイブの思想にも通じる部分があると思って
映画を紹介させていただきました。
勇気をもらえる映画でした。
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