4月からの新しい参加者に、話を聞いたら受験生だといいます。
「受験生がシステマなんてしていいのか」と、他の参加者が冗談まじりに言っていましたが、
個人的には、勉学に差しさわりのない範囲であれば、
受験生にもシステマは役立つのではないかなと思っています。
僕はシステマとはサバイバルための術だとも考えています。
サバイバルとは何かといえば、生き残れる可能性を少しでも増やすことだと思います。
そのためには何が大切かといえば、どんな状況に陥っても、
自分のパフォーマンスを落さないことだと思います。
常に自分の心も体もニュートラルに保っていられることではないでしょうか。
前回のブログにも書きましたが、
先週の土曜日は、1人の上に大勢(4、5名)が乗るというワークをやりました。
そこから脱出するというワークです。
体の上に大勢が乗られると、胸が圧迫されて苦しくなります。
そこでパニックにならず、呼吸で落ち着けていく。
「呼吸できるんだ、自分は大丈夫なんだ」と気持ちを落ち着かせた後で、
自分の体の状況を観察する。
そうすると、上から人が乗られていも、呼吸は出来るし、
体でも動かせる箇所があることが分かります。
そこで、ゆっくりと自分の上に乗っている人の隙間に体をずらしていくと、
脱出することが出来ます。
大切なのは、呼吸して自分の心と体を落ち着かせることだと思います。
自分をニュートラルな状態に持っていくことです。
そうすれば、自分に残された可能性が見えてきます。
システマのワークでは、このワークに限らず、ニュートラルな状態を崩さない、
もしくはニュートラルな状態にリカバーすることが重視されていることが多いように思います。
受験生の試験でもあっても同じことだと思います。
試験では、自分のパフォーマンス、普段通りの実力を出し切れないことが一番の問題です。
いわゆる「あがる」というやつです。
他にも、緊張してお腹が痛くなるという人もいるかもしれません。
そこで呼吸で体を落ち着かせる。
体が落ち着けば、心も落ち着いてきます。
それから問題にあたっていえば、凡ミスも避けられるかもしれない。
本番では、普段通りの実力を100%出せないかもしれませんが、
でも、60%しか出せないところを、80%まで上げることができるかもしれない。
――僕は、そんなふうに考えています。
前にも書きましたが、ミカエルはシステマを「人生の杖」と言っています。
「人生の杖」ですから、それが目的になってはおかしいのです。
あくまでも自分の人生を支えてくれるものではなければなりません。
受験生であっても、それは変わらないと思っています。
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