10月25日にシステマ湘南を行いますが、
11月も今のところ、8日と22日に行う予定でいます。
さて、僕が初めてロシアに行ったのは、
まだソ連と言われていた時代で、1989年の5月でした。
ソ連崩壊が1991年ですから、ぎりぎり「ソ連時代」を見るのに間に合いました。
レニングラード(現・サンクトペテルスブルク)を訪れたとき、
ちょうどメーデーにぶつかりました。
街中が赤い星のネオンで飾られていて、とても綺麗だったのを覚えています。
彼の地は緯度が高いために、5月なのに夜の9時でも明るかったです。
いろんな国をバックパッカーで旅行してきましたが、
ソ連は(そして現在のロシアも)あらかじめホテルや移動手段など手配し、
日程を決めないとビザが降りません。
ですから、貧乏旅行は出来ないし、自由な旅行も出来ないのですが、
僕がこの国の印象としては残っているのは、
「人種差別がない国だな」ということでした。
アメリカに行ってもヨーロッパに行っても、何かしら差別を感じてしまうのですが、
ソ連という国は、中央アジアやモンゴルも国内に抱えているため、
特に黄色人種だからといって、特別な眼で見られることもなく、
僕も市場を歩いていると「モンゴルからやってきたのか?」と尋ねられたりしました。
そういう意味では、スッと街中に溶け込めた国でした。
システマを始めてから、ロシアへの関心は失われることなく続いています。
システマを続ける以上は、少しでもロシアへの関心は
持ったほうがいいのではないかと思っています。
日本の武術をやっている外国人でも(特に海外に住んでいる場合は)、
日本の文化や歴史にまったく興味を持っていない方がいます。
単に格闘技としてか興味を持っていないわけで、それでもいいのですが、
日本人としては、がっかりしてしまいます。
システマを始めたからといって、ロシアに興味を持つ必要はないのですが、
ある国に伝わる身体動作や運動というのは、その国の文化・宗教や歴史、言語などと
切っても切れない関係にあるものだと僕は考えています。
ロシアの文化や歴史を知ったからといって、
システマが上手になるわけではありませんが、
異文化を身体をもって経験して、同時に知識も持つことは、
人生がほんの少し豊かになるような気がします。
というわけで、ときどきロシアの文化・歴史について参考になるようなことも
ときどき書いてみようと思います。
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